ななきたのご隠居~野崎 幸治

千葉市美浜区で行政書士をしています。
地元では「ななきた(磯辺7丁目北自治会)のご隠居」と言われています。

東海道(大磯宿)

2017年01月28日 | 旅行

さて左義長のお祭りは夜だったので昼間大磯の町を散策しました。

江戸時代の東海道では大磯宿は日本橋から8番目の宿場町となっています。

1号線の一部には松並木が残っていて江戸時代の旅人を想像させられます。

先を急ぐ車は海岸沿いの西湘バイパスを行くのでのんびりした感じがします。

三つの本陣があったそうですが今は記念碑だけになっています。一里塚、見付け、火除土手、高札場など旧街道の雰囲気が感じられます。

大磯駅の隣にある観光案内所に行くと街歩きのパンフレットがもらえます。

最近日本のちょっとした観光地では観光案内所がありパンフレットもいろいろ揃えてあります。

ネットであらかじめ調べておいても現地のこういった場所に立ち寄って案内所の人と話をするのもいいと思います。みんな親切です。

それでは町を歩いてみましょう。

まずは島崎藤村旧宅。藤村といえば木曽とか小諸とかではおなじみですが何故かこの地にもありました。

藤村は左義長に心を動かされ、日ごろ敬慕する西行法師の面影を伝える場所もあり数々の好条件に引きつけられて大磯に移り住みました。

71歳で永眠するまでの2年余りを温暖な地大磯で過ごしました。

藤村の墓は近くの地福寺にあります。

女性関係では好き勝手、自分の姪にまで手を出してやりたい放題でしたが最後はこじんまりとした場所で過ごしたのですね。

鴫立庵(しぎたつあん)にやって来ました。

西行法師の歌で名高い鴫立庵に寛文4年、小田原の崇雪が草庵を結んだのが始まりです。

京都の落柿舎、滋賀の無名庵ととも日本三大俳諧道場といわれています。

それにしても三大なんとかというのは多いですね。

西行の歌

こころなき身にもあわれは知られけり 鴫立沢の秋の夕暮れ

西行法師がこのあたりの海岸を吟遊して名歌を残したといわれています。

さらに奥に進むと円位堂があります。

堂内には等身大の西行法師の坐像が安置され、毎年3月末の日曜日には西行祭がこの堂の前で盛大に行われます。

小淘綾ノ浜(こゆるぎのはま)

湘南発祥の地の碑

小田原の崇雪が西行法師の歌にちなんで「鴫立庵」の墓標を立て裏に

「著盡湘南 清絶地」と刻みました。

清らかですがすがしくこの上もない所 湘南とはなんと素晴らしいところでしょう

井上蒲鉾店

明治時代から文人や政治家に愛されたはんぺん、かまぼこ、さつまあげは大磯のお土産の定番です。

新島襄、終焉の地

NHKの大河ドラマ「八重の桜」が放送されていた頃は誰もが知っていた新島襄です。

しばらくたってみるとみんな忘れていて大磯で亡くなったなんてドラマでやったかなという感じです。

ここでも出ました三大・・・

大隈重信、福沢諭吉とともに明治の三大教育家、新島襄です。

旅の途中、大磯の旅館百足屋の一室で47歳の生涯を閉じたそうです。この碑は徳富蘇峰の筆によりかつての百足屋の玄関の一部だった場所にたっています。

ご隠居は新島襄なんかよりずぅ~と長く生きているのになんの業績もありません。ぐすん。

東光院

東光院の薬師如来様に御祈祷してもらった左義長の木札をいただきました。

照ヶ崎海岸(日本の渚百選)

アオバトが丹沢山系からこの海岸に5月初旬から10月頃まで飛来します。

アオバトの食物(果実)にはナトリウムが含まれていないので果実から栄養分や水分をを体内に吸収するために海水吸飲を行っているのではないかと言われています。

アオバト

全長33cmの中型ハトで全体が緑色の美しい羽根色です。頭から胸にかけては黄味色が強く、胸部は白っぽい色です。

「大磯照ヶ崎のアオバト集団飛来地」として神奈川県の天然記念物になっています。堤防上に「展望スペース」があります。

大磯漁港にやって来ました。

この先が大磯海水浴場で左義長の行われる場所です。だいぶ陽も落ちてきてお祭りが近づきました。

漁港というのは朝早く漁から帰ってきた船で賑わっているころじゃないと面白くも可笑しくもありませんね。

忘れましたが明治18年に我国初めての海水浴場として大磯照ケ崎海岸に開設されました。

初代軍医総監松本順の尽力によるものです。

また大磯は吉田茂邸、伊藤博文邸など政界財界等各界の名士の邸宅が150戸にも及んだこともある由緒正しい町です。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大磯町界隈(左義長)

2017年01月22日 | 旅行

神奈川県大磯町で毎年小正月に行われる左義長(サギチョウ)に行ってみました。

左義長は家内安全、無病息災を願って行われる道祖神の壮大な火祭りです。

正月飾りを集めた高さ7~8mのサイトにその年の恵方の方角からいっさいに点火され夜空を焦がすほどの壮観さだとパンフレットには案内があります。

竹の竿に取り付けられた針金挿ししただんごを火で焼きます。

「大磯の左義長」は国指定の重要無形民俗文化財です。

よく地方で行われている小正月の「どんど焼き」がありますがそれと似ているものなのでしょうか。

 

点火は夜の6時30分とのことなので祭りの前の町の様子を見て回りましょう。

浅間神社

お祭りの雰囲気を醸し出しています。

左義長だんご、ビニールをとってどんどの火で焼いて食べると「一年間風邪をひかない」言い伝えがあります。

道きり

隣の地区との堺の辻に、幣束と大根を挿した注連縄(しめなわ)を張り「みちきり」をします。

外国人限定の大磯左義長体験ツアーの集団がやって来ました。

外国人もよく研究して日本各地のお祭りに合わせてやってくるんですね。

何処にもいます。ゆるきゃら。

七所参り(ななとこまいり)・お仮屋

かつて松の内をすぎると子供達は正月のお飾りを集めまわりました。

8日には下町通りに木造の組み立て式セイノカミサンのお仮屋が作られて子供たちが籠ったそうです。

セイノカミサンは何か所もあって、特に七か所に参ることを七所参り(ななとこまいり)いいます。

さて大磯海水浴場に出てみました。

まだ祭りの前の静けさです。

サーフィンを楽しんでいる人達がいました。

 

やがて時間になってどんどに点火が始まりました。

 

夜空を焦がすどんどの火とそれにだんごをかざして焼いている人達。

本当に日本の祭りはいいなと思いました。今年一年幸せであるように万人が感じていることが行事に出ています。

このあと四方に張られたオンペ綱が外され、恵方の方向に倒されます。

そして「ヤンナゴッコ」という綱引きが始まります。

浜方と陸方(りくがた)の綱引きが始まります。ふんどし姿の若衆です。暗くていい写真が撮れないのと海からの北風の冷たさにひるんであえなく撤収しました。

ご隠居のレポートはいまいち突込みが足りないので世に打って出られないということは重々承知しております。

次は午前中に回った大磯の町を案内します。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秩父札所めぐり(28番橋立堂~)

2017年01月18日 | 旅行

カラフルな電車に乗って浦山口駅「秩父鉄道)に降り立ちました。

木造の駅舎を出て川に沿って15分ぐらい歩くと28番札所橋立堂です。

ガードをくぐると駅のホームが上の方に見えました。

木立が生い茂った山道を冬なのに少し汗をかきながら登って行くと大きな岩盤が見えてきました。

高さ65mの切り立った岸壁が覆いかぶさったところに三間、四面に縁を回した朱塗りのお堂が建っています。

本尊には馬頭観音が安置されていますが鎌倉時代のものだそうです。

お寺の隣から入れる橋立鍾乳洞は3月一杯お休みだそうです。

かつて入ってみたことがありますが入口と出口の高低差は33mもあり、小さな鍾乳洞のわりには息が切れた思い出があります。竪穴の鍾乳洞です。

また御朱印をいただく納経所も休みで27番の大渕寺で押してくれるとのこと。

橋立堂の反対側に(ジュリンズジオ)JURIN’S GEOがありました。

途中ここに来るまでに霊場めぐりとは関係なさそうな若いカップルや家族連れに会いましたがここに来ていたようです。

最近でもテレビ朝日のスーパーチャンネルやテレビ東京のL4YOUなどで紹介されました。テレビの影響はやはりすごい。

早速中に入りました。落ち着いた雰囲気です。

話題のスペシャルアイスコーヒー淡雪(あわゆき)を注文しました。720円だったかな。

見た目はとても綺麗でした。

浦山口駅に戻るとちょうど上りのSLパレオエクスプレスがやって来ました。

車輪の軋む音を残しながら豪快に冬の秩父路を駆け抜けていきました。

というわけで28番大渕寺にやって来ました。

山門を抜けると山頂付近に白衣観音が見えました。

昭和10年建立とのことで時代を反映して蓮華ではなくて剣を持っているので護国観音とも言われています。

月影堂

大正8年に汽車の煤煙でで火災にあったそうです。

法律を勉強した人なら(ご隠居は理科系だったのでうろおぼえ)民法の最初の方に武田信玄公が羽織かなんかを掛けたといわれている由緒正しい松が汽車の火の粉で燃えて賠償問題になったとかいうのを勉強したのを思い出すのではないでしょうか。

橋立堂と共にここで押印してもらいました。

今頃の秩父では(横瀬町、小鹿野町、両神地区)各地で氷柱が見られます。

ライトアップされていたりして綺麗です。

寒いけど旅行なさってはいかがでしょうか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秩父札所めぐり(4番金昌寺)

2017年01月13日 | 旅行

秩父観音霊場の中でもひときわ人気の高い金昌寺です。

大きな草鞋がかかっている仁王門です。34か所の中でも最大級の仁王門です。

門をくぐると石仏群が現れます。

1319体もの石仏です。そこで石仏の寺とも呼ばれています。

石仏の寄進者は江戸、武州をはじめ紀州、越前などの大名家に縁のあるものも見られるそうです。

本堂

子育て観音

寄進者の吉野屋半兵衛が金昌寺のご本尊の霊験で子供を授かったものの、その後子供と妻をあいついで失ったため、生前の母子の姿を浮世師に下絵を書かせて建立、供養した仏像です。

現在では当たり前ですが、当時も人の前で子供にお乳を飲ませるようなことはしなかったそうですよ。

西武鉄道の大きなポスターで有名になりましたね。

 

さて今頃は少し足を延ばして長瀞まで行くと宝登山(ほとさん)の蝋梅(ロウバイ)が満開でしょうか。

ロウバイは中国原産で江戸時代初期に渡来して観賞用に植栽されました。

半透明でにぶいつやのある花びらがまるで蝋細工のようでありかつ蝋月(12月)に咲くことからこの名になったそうです。

甘い香りから英国ではwinter sweetともいわれています。

花言葉は「先導・先見」です。

長瀞ではこの時期まだ舟下りはお休み中ですが代わりにこたつ船があります。

こたつに入ってのんびり荒川の奇岩を眺めるのもいいのではないでしょうか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秩父札所めぐり(1番四萬部寺)

2017年01月08日 | 旅行

2017年1月も成人式を迎えて列島は日常モードになってきたようです。

まだ寒いので出かける予定がありませんのでご隠居の大好きな秩父の事でも少し紹介してみたいと思います。

どうぞお付き合いください。

秩父へは池袋駅から西武特急レッドアロー号で行くのが便利です。

最近まで吉高由理子さんが金曜日に西武特急で秩父に遊びに行く行くCMがテレビで流れていました。

 

秩父は仏の里とか観音の里とかいわれ信仰の深い人々の住んでいる盆地です。

秩父三十四か所の観音霊場は坂東三十三か所、西国三十三か所と共に日本百番観音に数えられています。

パンフレットには

「一番四萬部寺から三十四番水潜寺まで静寂な山村と美しい自然の風光を背景に一巡約100kmあります。

ある時には谷をわたり、山路をたどり、野ずらを横切っての巡拝は秩父札所ならではのものでしょう。

素朴な風土に培われた秩父札所霊場の観音様は多くの人々から親しまれ、幸せを祈る人々や救いを求める人々に、安らぎとご利益を与えたまうでしょう」

秩父の駅まで行けばレンタカーで2泊3日ぐらいの行程で巡ることができます。

ご隠居も平成十四年の午歳総開帳の時に一回りしました。

最近もよく秩父には出かけるので(秩父に来るとなんだかほっとします)お参りしながらまた御朱印などいただいています。

一番札所 四萬部寺山門

まずここで納経帖など買い求め巡礼の準備をします。

本堂には「施食殿」の額があり関東三大施食のお寺です。

8月24日にはお堂で大施餓鬼が開催され往時には30俵の米を炊き上げ信者や乞食に施したそうです。

本堂

施餓鬼

餓鬼(がき)とは生前に悪行によって亡者の世界に落とされた魂や無縁仏になっているような霊や魂のことを言い常に飢えと乾きに苦しんでいるものです。

そういう人たちに食べ物、飲み物を供物して施すことで餓鬼の供養を行う法要です。

埼玉県では昨年「秩父祭屋台行事と神楽(かぐら)」と「川越氷川祭の山車行事(だしぎょうじ)」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。

秩父祭り   12月2日(宵宮)3日(大祭)

川越まつり  10月第3土曜・日曜日

秩父神社のすぐ隣に「秩父まつり会館」があります。

恥ずかしながらご隠居もまだ秩父の夜祭りに行ったたことがありません。

とりあえずここで迫力ある屋台や笠鉾を見学しましょう。

秩父ではどこからでも武甲山が見えます。このへんが癒されますね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あけおめ2017

2017年01月02日 | 日記

 

あけましておめでとうございます

  ななきたのご隠居  野崎幸治

 

平成29年、西暦2017年 皇紀2677年 が始まりました。

新しき 年の初めの 初春の

  今日降る雪の  いやしき吉事

    万葉集 大伴家持

雪が降り積もるように今年も良いことが沢山積もるといいですね。

 

千葉では暖かい日差しがさす穏やかな元旦となりました。

初詣はお済でしょうか?日本全国神社仏閣は沢山ありますがまずは氏神様ということでご隠居は検見川神社に参拝して来ました。

1月1日午前11時ごろです。

例年より人出が多いような気がしました。

ご隠居とこのブログを見ていてくださる皆さんが今年一年健康で活躍できるようにお参りしました。

昨年の流行語大賞は「神ってる」でした。

しかしこの年になるとあまり頑張れないので今年も「神頼み」です。

 

さて夕方は今年最初の夕陽を見ながら検見川浜を散歩です。「千葉市美浜区は夕陽の美しい町」です。

タンク群が夕陽に輝いていて遠くから見るとヨットのようでした。

遠くにスカイツリーも見えました。背景は秩父連山でしょうか。

太陽が沈み始めました。

右に富士山も見えました。

太陽が完全に沈んでギャラリーもほっとした様子です。

 

それでは2017年も元気 はつらつ 楽しく 時にはほっこり 生きていきましょうね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする