ブログが立ち上がったので、ブログ作成を覚えるまでのつなぎに、
以前私が大多喜町観光協会サポーターブログに投稿したエッセイをコピーしておきます。
ジャンヌさんに編集してもらいました。
ノジャさんぽ ハーブガーデンからお城まで
久しぶりで愛人とドライブして県道27号線を大多喜方面に向かっている
この愛人は色が黒くて美人だがワンワンとしか言わない。(だから私なりに内容を理解する)
そう助手席に乗っているのは黒柴犬のメグである。少々気が荒いので怒り出すと顎に食いつかれることがあるので気をつけなくてはならない。
もっともソフトバンクのカイくんみたいにおりこうさんだとおそれおおくて「お手」などともいえないが、バカ犬は気楽に殴ったりできる。
ハーブアイランド・ハーブガーデンという看板が見えてきた。ウインカー左に出し車を駐車場に入れる。ちょうど団体のバスも到着した。
明るいガラスの天井にデッキ材の床、清潔で気持ちがいい。左側には温室が見え各種のハーブが植栽されている。
団体客はあらかじめセットされている席に案内され、私は丸いテーブルに座った。
トマトパスタ、サラダ・ハーブティ付をオーダーした。
写真のように茹で上がった美味しそうなパスタが出てきた。腰があってなかなかな一品だ。
いつもはパスタなんか食べないくせにっ なに気取ってフォークなんか使っているのよっ
うるさい パスタを箸ですくっていたらおかしいだろう。
先日「RAIRWAYS」を観たら、奥さん役の高島礼子が品よくハーブショップを経営している設定になっていた。 あれが良かったので空気の良い所でハーブティを飲みたくなってこうして出かけて来たのだ。 (★ノジャ★コーナー★)
アンタにはかけそばにどくだみ茶のほうが似合っているわよっ
・・・(*o☆)\バキッ!・・・・アッジ、アッチチ 頭にハーブティかけないでよ!火傷して毛が抜けたらどうするのよ。乱暴な男ねっ。
ゴチゴチャわめいているとそこのドッグランに捨てていくぞ。
ドッグランは愛しい犬を遊ばせるところよ。可愛いワタシを捨てるな!
さてお腹も一杯になったので店を出て少し走ると横山交差点に出る。右手前方に十万石ドライブインが見えてきた。
犬でも食べられるようなおやつがあるかもしれない。あそこに寄ってみましょうよ。
だめ、今日はお城に行って帰る。またこの次に連れてきてあげる。
年金生活者みたいに楽しいことは小出しにするようなチマチマした事はやめたらどう。
おまえバカだね。今はね年金生活者が一番金持ちなの。オレオレサギにあってもすぐに何百万円もの現金用意できるじゃないか。そういえば年金未納が分かり四国霊場巡りのパァフォーマンスしていた菅さんも総理大臣閣下になったな。
(自慢じゃないけど、ワタシは年金全額未納。老後はこのマヌケな行政書士のオッサンに託している。いやな奴だけけど、すこし尾っぽでも振っておこう。 この間寝転んでお酒飲みながらワタシの耳を引っ張ったんで、顎に咬みついてやったら跡が残ったらしく外出するときにしばらくマスクしていたわ(ぎゃはは・・・!!(^Q^)/^) まだ覚えているかしらん?)
なにブツブツ言ってるんだ。
もつくわです。くわくわ。もつぐわですか。もつぐわ。(純粋な犬語)
これは椎名誠さんの近未来小説「走る男」(朝日新聞社刊)のなかで主人公が犬とさ迷う場面で出てきます。最初はつまらない小説だと思いましたが結局最後まであっさり読みました。さすがに椎名さんですが彼のはエッセイを含めて当たりはずれが多いような気がします。
さて車は交差点を直進していすみ鉄道のガードが眼に入ってきた。突然ムーミンの可愛いペイントの黄色い列車が轟音と共に走り去った。
メグ、ここはただのガードと違うんだ!
ユートピア、夢の里への入場門だ!
最初の信号を右折すると黒い雲がモクモクわいてきた。
ピカッ ゴロゴロ
雨になりそうだわ 先を急ぎましょう
そんなに慌てるな。オレは旅先で雨に打たれた経験はあまりないんだ。とにかく城の下の駐車場まで行こう。
ザァー、バシャバシャ
そ~ら降ってきたじゃな~い。アンタは科学的根拠のない自慢話が多いわ。どこかの協会の会長と同じで、何処でもペラペラやっているけど感動というものを与えないのよね。
すぐにいすみ鉄道大多喜駅が見えてきて、私の友人のJ氏が活躍している観光本陣もあったが今日のところは割愛。踏み切りを渡りメキシコ通に入るとさらに雨はひどくなってきた。
突然17世紀ごろのスペイン人のような服装をした一行がやってきた。
そこだけ陽光が当たって雨が降っていない。私は車を止め一行に歩いて近づいた。
「この雨の中、今年のお城祭りのパレードのリハーサルですか。ご苦労様です」
「おぬしは何を言っているんだ。私はドン・ロドリゴ、フィリピン諸島の臨時総督だ。サンフランシスコ号で沖合を航海していたが遭難して親切にも本多忠朝公に助けられた。これから江戸表に出向き徳川二代将軍秀忠とのに謁見に参るところだ」
「またまた、もう21世紀です。江戸表では菅直人ってのが殿様で、後ろに小沢という影の家老がいて二人で威張っていますよ」
「うるさい!ガタガタいうと叩き切るぞ」(本当はロドリコさんは優しい人です)
「うわぁぁ。ご勘弁を」
ワンワン そろそろ晴れてきたわよっ、目を覚ませ
なんだ 夢か、なんか言っていたか?
怖い夢でも見てたの? 大声で寝言言っていたわよ。 起きていれば携帯電話で、でかい声でわめいているし、アンタは歩く騒音よっ。
おいおい、そんなに飼い主を悪くいうもんじゃないよ。 車おいてそこの坂道を登って大多喜城までいこう。
コラッ! ケツの穴丸出しにしてそんなに先に行くんじゃない
あいかわらず品がないわね~。
犬は、下り坂は苦手だが上りは得意なんだ。
立派なお城だろう ここを舞台に小説でも書いてみたいね。
美しいお姫様がいてさ。 しかしこの姫がものすごい浪費家で藩の財政が傾くんだ。農民の暮らしは困窮してクーデターが起きる。大多喜版「ベルサイユのバラ」みたいなもの。
アンタの体型をみていると「ベルサイユのバラ」より「Lサイズのハラ」という題がぴったかも。
・ ・・・・・まあいいか。天守閣に登ってみよう。山城は眺めが本当にいいよな。 メグ、向うが太平洋だ。深呼吸してごらん。
気持ちよくなってきた~ なんか一曲歌ってよ
木々の緑 赤く萌える薔薇が咲くのが見える
あなたと私のために そして私は一人つぶやく
なんて大多喜はすばらしいのだ
紺碧の空 純白な空 輝くように晴れた日も
神秘的な夜も そして私は一人つぶやく
なんて大多喜はすばらしいのだ
七色の虹が 空に美しく映える 大多喜の人々の上に輝く
握手を交わす人々 「はじめまして」と挨拶している
けれど本当は「愛しています」といっているのさ
大多喜の赤ん坊の泣き声 彼らが育つのを見守ろう
彼らは私の想像以上に多くを学んでいくだろう
私は一人つぶやく
なんて大多喜はすばらしいのだ
アームストロングの歌ね
どうみても島倉千代子の歌じゃねぇょなあ.。o○
完
本当は大多喜城の中に犬は入れません。悪しからず。 (by ノジャ)