ななきたのご隠居~野崎 幸治

千葉市美浜区で行政書士をしています。
地元では「ななきた(磯辺7丁目北自治会)のご隠居」と言われています。

東海道(安倍川もち)

2017年02月23日 | 旅行

静岡駅にやって来ました。

当ブログでは2013年8月31日に大井川鉄道の旅の帰りに寄って静岡市内を紹介しています。

今回も「しずてつジャストライン中部国道線」に乗って出かけます。

この路線は一時間に2本は出ていて、安倍川橋、丸子宿のとろろ汁・丁子屋(すでに紹介済み)、吐月柴屋寺、宇津ノ谷、岡部宿を通り藤枝駅まで疾走する使い勝手のいいバスです。

それでは早速乗ってみましょう。

安倍川橋バス停で下車しました。

このあたりは弥勒(みろく)という地名みたいです。

ちなみに府中は静岡の地名です。

弥勒町の由来が書いてありました。

十辺舎一句の「東海道中膝栗毛」では

ほどなく弥勒といへるにいたる。ここは名におふ安べ川もちの名物にて両側の茶屋はいずれも奇麗になり。

昔は弥勒茶屋と呼ばれていたみたいです。

 

では元祖安倍川もち「せきべ屋」に入ってみましょうか。

文化元年(1804年)創業、一日に1万個も造ることもあるそうです。

食べるとすぐに終わるのでまずは店内を見渡しましょう。

値段は改訂されているのでしょうね。

昔の写真。一度空襲で焼けたみたいですね。

それでは

一皿600円の安倍川もちです。ほかにからみ餅などがあります。

やっぱりあっという間に食べました。

ちょっと昔の気分を味わって安倍川の橋のたもとに出ました。

水量は少ないけど川幅はとてつもなく広い感じです。

東海道中膝栗毛では

川越人足から雨で水嵩が増えているといわれ一人64文を払い、なんとか対岸についてさらに酒代16文づつはらった。

すると川越人足は川上の浅い所を簡単に渡って帰って行った。

悔しかった喜多さんが詠んだ一句。

川越えの 肩車に われわれを ふかいところへ ひきまわした

現在だったらネットで写真入りの悪徳業者として情報が出回るでしょう。

 

それにしても昔も今も知らない場所を旅すると失敗はしても楽しいですよね。

 

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東海道(由比宿)

2017年02月19日 | 旅行

東海道線の由比駅に降りました。

小さな駅です。コインロッカーもありません。タクシーが駅前広場に2台止まっていました。しかし旧東海道でも屈指の見せ場です。

まずは薩捶峠(さったとうげ)に行ってみました。富士山が綺麗に見える有名ポイントです。

ドカーンと富士山です。

薩捶峠(さったとうげ)から見た富士山。

河口湖や山中湖から見た富士山も素晴らしいですが駿河湾を前面にした富士山も綺麗です。まぁどこから見ても感激します。

天気が良ければ写真の技術も関係ありませんね。

冬の静岡、蜜柑ををちょっと入れてみましょう。

焦点を蜜柑にして富士山をぼかしました。こんなに晴れていると写真は楽しいです。

観光ポスターで駿河湾、東名高速、国道一号線、東海道線を走る列車、そして奥まったところに富士山が鎮座している写真があります。

しかしこの撮影ポイントは興津駅側に下っていった展望台からの写真です。

ご隠居は反対側に下るので省略です。ここまで来てもずさんです。

この写真で我慢してください。左側が東海道線ですがあっという間に列車が行ってしまって撮影できませんでした。

それでは倉沢・寺尾地区という古い街並みが残っている街道を歩きながら由比駅まで3.2kmを歩きましょう。

全体的には緩い下り勾配なので歩きやすい。往路は峠までタクシーで行ったのですよ。楽しちゃって。

観光案内所。

屋根より高い鯉のぼり じゃなくて富士山です。天気がいいのではしゃいでいます。

どこの軒先にも無人で蜜柑を販売しています。ジュースなどのむよりパクパクして歩いているとのどが潤います。

日本中どこに行ってもこのように時間が止まっているような素晴らしい観光地がありますね。

なつかしい赤い顔をしたポスト。昼間からお酒でも飲んでいるのかな。

「あかりの博物館」と書いてありますが中には入りませんでした。

東海道名主の館・小池邸。

さて由比駅まで戻って天気も良いので蒲原宿の方に東海道を少し上ってみました。

由比漁港です。

由比町は桜えびでは日本一です。

桜えびの漁期は年2回です。

3月中旬~6月初旬、10月下旬~12月下旬です。この時期は閑散としていました。

由比、蒲原、大井川の各漁港併せて120隻もの船でシラスや桜えびを採っています。

いつも書いていますが日本全国津々浦々の漁港で何千万もする漁船が係留されているわけで資産のある国です。

北朝鮮みたいにロケットをとばしてもスクラップ以下のような木造船でうろうろしているようでは足元見られます。

ご愛嬌?過剰サービス?

春埜製菓のたまご餅

由比名物たまご餅は

「十辺舎一九が書いた東海道中膝栗毛でも謳われたさとう餅は、長い時間を経て、現在は「たまご餅」として当店のみで製造しています」

と栞に書いてありました。

いくつも作らないのですぐ売り切れになり、在庫があるうちは店の外に黄色い旗を立てています。

今回はまだ旗が立っていたので入ってみると3個ありました。

とにかく製造日翌日までに食べてくださいとのことで近所へのお土産というよりその日の夜ホテルで自分で食べるのがベターかな。

正雪紺屋

正雪紺屋は慶安事件の由比正雪の生家と言われています。

お土産屋さんにもなっていて土間には四つ一組の藍甕が四列に並び愛染明王をまつった神棚、染め物道具などがあり見学できます。

正雪紺屋の前は由比本陣公園になっています。

公園内には広重美術館がありました。

のんびりした感じがしますね。

このあとは由比駅に戻り静岡駅に向かいました。

 

早く春になってご隠居の一番好きな初夏にならないかな。

 

 

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加曾利貝塚

2017年02月15日 | 日記

千葉市の「史跡加曾利貝塚」が国特別史跡指定を申請しているそうです。いわば重要文化財から国宝に変わるようなものだそうです。

天気もいいし父の命日も近いので墓参りしながら午前中加曾利貝塚公園行ってみました。

千葉市民なら小学校の遠足などで一度は訪れたことがある場所。年を取ると今度は社会福祉協議会の行事でまた参加しましたというほど馴染みのある場所です。

丘陵の雑木林が春よ早く来いという感じで佇んでいました。

まずは博物館に入ってみましょう。

縄文時代の貝塚は全国に約2400か所あるといわれています。全国には貝塚という地名も多いですね。その内700か所が東京湾沿岸に集中していて千葉市内には約120か所。

千葉市内はある意味貝塚の宝庫ですが、その中でも加曾利貝塚は日本最大級だそうです。

縄文時代のファッションですかね?人間は何千年前でも貴重なものを身に着けるのが好きだったんですね。

左の人のペンダント?は翡翠(ヒスイ)だそうで日本では新潟県の日本海の浜辺付近でしか産出していないので長いルートでここまで来たのでしょうか。

右側の人の腰のあたりの黒い飾りは神津島で獲れた黒曜石です。これも不思議です。島から伊豆半島、陸路を通ってここまではるばる来たのでしょうか。

昭和天皇もおいでになったようです。

うまく撮れていませんね。貝塚の断層です。ものすごく小さな貝が多い。

縄文時代中期(5000年から3000年)、直径140mのドーナツ型の北貝塚と直径190mの馬のひずめの形をした南貝塚が一部重なっていて8の字の形になっています。

これは北貝塚で南貝塚の方が新しい。

こちらは南貝塚です。

時代が進んで温暖になってきたのか貝も大きいものが多いようです。

全国的にも貝塚の実際の地層の断面が見られるのは珍しいそうです。

加曾利貝塚から出土する土器は(加曾利B式)とか(加曾利E式)とか命名され時代を物語っています。

ガイドの女性にいろいろ聞いたのですが自宅に帰ったら殆ど忘れてしまいました。ぼけ老人です。

興味のある人はネットにたくさん記載されているので検索してください。

縄文時代のマイホーム。これならローン組まなくても建てられそうで将来借金に苦しまなくてよさそうです。

前に立っている女性がボランテァのガイドさんで親切によく説明してくれました。

休日や遠足のシーズンを避けてくるとじっくりガイドすることができるとのインフォーメションです。

こんな広い場所ですが1万年も前は鬱蒼とした林に囲まれた小さな広場だったのでしょうか。

集落と言っても30人ぐらいしか生活していなかったみたいですよ。食料の関係でしょうか。

坂月川の船着場かとも言われています。

ここから丸太をくりぬいた船に乗って東京湾まで行きそこから広大な砂州で貝や魚を採ったのでしょうか。

とにかく加曾利貝塚は海に面していたわけではなく丘陵の湧水、林の実や鹿など捕獲するのに便利な場所だったので生活場所として最適だったのかもしれません。

突然江戸時代の旧大須賀住宅が現れました。(幕張から移築)

冬は寒そうですね。

昔は宇宙人がいてモデルになっていたのかな?

お祭り広場 冬のやわらかい日差しが縄文人の生活を想像させてくれます。

縄文人はここで豊作の年は喜んで踊ったのでしょうか?

まだ10%も研究が進んでいないそうでこの約13万㎡の下には貝のほかいろいろなものが眠っているそうです。

ツタンカーメンの黄金のマスクみたいなものでも埋蔵されていたらすごいですねとガイドさんに言ったら

「ないない」と笑って手を振っていました。

 

地球の歴史、48億年からみると縄文時代の何千年かはわずかな期間。さらには文明が急速に発達したこの200年は瞬きするぐらいですがずいぶん環境を破壊してしまいました。

一日10時間もスマホをみて過ごす人がいて、作物の豊作、凶作なんか関係なく、手段を選ばず金儲けを考えるおれおれ詐欺が出没、100年後の地球はどうなるのかな?

ご隠居は千の風になって空から見ていましょうかね。

 

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東海道(真鶴岬)

2017年02月06日 | 旅行

節分の豆撒き、恵方巻きはどっちを向いて食べるんだというような騒ぎも終わりました。

そのあとははチョコレートはどうするんだ、義理チョコは止めるかなどと考えているうちに桜の便りが始まります。

列島は春に向かって容赦なく時間が進んで行きますね。

さて関東地方に住んでいる人でも真鶴ってどの辺?と思う人もいるでしょう。歌でも有名な舞鶴は京都府ですね。

東海道線に乗って藤沢、平塚を過ぎて小田原に着くともうその先は熱海だと思ってしまいますがその途中にあります。

真鶴駅の小さな駅舎に降り立つと岬に(ケープ真鶴)向かうバス停がありました。

バスは漁村らしい町並みを縫って進みます。干物のお土産屋さんがあったり家々の庭には蜜柑や枇杷の木が植えられたりしていて温暖な地域なんだなと思います。

バスで20分も乗ると先端の岬に着きます。晴れていたので初島、大島や利島、その後ろに新島が良く見えました。

後期高齢者のような猫がいました。

結構有名な真鶴岬の猫のようでyoutubuなどでも出てきます。

三ツ石

先端からさらに沖に200m、海面から顔をのぞかせる3つの岩は真鶴岬のシンボルです。

初日の出 なぜ三石に 注連はらぬ 坪内逍遥の句がある程で日の出の美しい場所だそうです。

岬から三ツ石に降りていく途中に海の見える喫茶店がありました。

半島全体が樹齢300年以上のマツの群生や、シイ、クスなどの巨木が生い茂る豊かな森です。だから湾内の魚も美味しいのでしょうか。

河津桜が咲いていました。

遠藤貝類博物館に入ってみました。

故遠藤晴雄氏が集めた4500種、5万点の貝を所蔵しています。

こうして見ていると海もロマンチックですね。館内は撮影してもいいとのことです。

特に夏はどこかの漁村の民宿に泊まって昼はセミの声を聴きながら潮風を浴びて昼寝。

陽が落ちたら夕凪の中を散歩して獲れたての魚で一杯やる。

夜は花火でも買ってきて宿のおばさん達と楽しむ。ホテルに泊まるより旅情溢れますよね。

真鶴漁港にやって来ました。

2月一杯は遊覧船はお休みです。湾に面して魚市場・真鶴魚座で獲れたての新鮮な魚が食べられます。

湊をぶらぶらしていたら小さなお祭りに出会いました。

有名なお祭りで、いい写真でも撮ろうか鼻の穴おっぴろげていくと概して失敗しますがこれくらいだと長閑でいいですね。

真鶴は千葉からでもそんなに遠くないので夏にまた来たいなと思いました。房総半島も津々浦々いい港もありますが・・・。

 

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2月(成田山)

2017年02月01日 | 日記

2017年も早一か月が過ぎてしまいました。もっとも毎年おんなじことを書いていますね。

今年は去年よりも寒さがきつい感じがしますが如何でしょうか。地球温暖化とは関係ないのでしょうか?

過去に地球は10万年ごとに氷河期と間氷期を繰り返してきたわけで単なる人間の活動だけで温暖化が進んでいるとも思えないのですがどうでしょう?

一週間の天気予報が当たればいいという程度に考えていた方がいいかもしれませんね。

 

シベリアの 寒気団なる 一団が 日本にはいる 成田を経ずに

(読売歌壇 東京都 武藤義哉さんの作品)

北国からの御一行様がパスポートも持たず税関も通らずに勝手にやって来て日本人を震えあがせる。 ユーモアがあってこういう歌は大好きです。

俵万智さんの選です。若い感じがします。

さて今年もお正月に成田山新勝寺に初詣に行きました。

本堂に続く参道は今年も善男善女であふれていました。

 

 

仏教は殺生を禁じているはずなのに山門前で堂々と鰻をさばいているのにいつも違和感を持ちます。お不動様は寛大だからとりあえずいい匂いに誘われて参拝客が増えればいいやと思っているのでしょうか。

登録有形文化財の大野屋。先日テレビで放送していましたが3階の大広間は立派です。

今年もいい天気でポカポカしていて幸せな一年間を過ごせればいいなと思いました。

今年も商売繁昌のお札をいただいてきました。

平成30年は成田山開基1080年だそうです。ご本尊不動明王のご霊光にすがりましょう。

いつもよりご利益があるそうですから遠方の人もぜひお出かけになって千葉でお金を落としてください。

招き猫のたまと一緒に事務所に金運をもたらせておくれ。その歳して金儲けしてどうするんだと言われれば、ないよりあった方が何処に行ってもニコニコされていいんじゃないかな。

 

先日本屋をぶらぶらしていて久しぶりで宮部みゆきさんの本を買いました。

(アマゾンで買う方が便利ですが本屋さんの店頭で手に触れて買うのもいいですね)

宮部みゆきの本は昔はよく読みました。

「火車」から読み始めて「理由」「ペテロの葬列」「本所深川ふしぎ草紙」など、また「龍は眠る」「蒲生低事件」とか超能力の話はあまり好きではありませんでした。

そして「模倣犯」、あまりにも長い話でこの辺から読破するのがつらくなり止めていました。

この「楽園」は模倣犯の時に活躍したルポライターの前畑滋子が活躍する話なので買ってみました。

(未曽有の連続誘拐殺人事件から9年。取材者として肉薄した前畑滋子は、いまだ事件のダメージから立ち直れない)と本のカバーに書いてありました。

 

まだ「上」しか読んでいません。超能力の話も入っていますがそれによって突然次元の違う世界に入るなどというストリーでもないので面白そうです。

それにしても「模倣犯」を読んでいた頃から9年もたってしまいました。

 

1月27日の金曜ロードショウーに何回目かの「耳をすませば」が放送されましたね。

ジブリの作品のなかでも酒飲みながら横になって何回観ても素晴らしい作品です。

聖司、雫、夕子、野球部の杉村(この人だけ名前はわからない)の織り成す青春ドラマ、早々猫のムーンも大事なキャストです。

誰でも一度は経験したことのある話です。もっともボーイフレンドがイタリアにバイオリン制作の修行に行くので別れるというのはかっこ良すぎですね。重い。

せいぜい夏休みが終わったら親の転勤で転校したとか。社内恋愛していたら転勤になり、連絡取りあうのがめんどくさくなってきたら現地で彼女が出来たとか長く生きていると軽い話も多いですよね。

聖司と雫が古道具屋「地球屋」で二人で歌を唄っていると主の西老人と仲間が帰ってきてみんなで楽器を奏で合唱するシーンが好きです。

ご隠居は大の音痴で歌一つ満足に歌えませんので楽器が弾ける人は羨ましい。そして仲間ができて演奏会なんかしたらいいでしょうね。

まあご隠居は口三味線は得意ですが長くやるとみんなにひんしゅくか買います。

 

そうそう物語になった聖蹟桜ヶ丘駅は京王線の新宿駅から特急で25分くらいです。多摩川の鉄橋を渡ると電車は大きくカーブして駅に到着します。

ここから北野駅まで左側に多摩丘陵のなだらかな丘が続き雛段になった住宅地が幸せそうに並んでいます。(最近この辺も老齢化がすすんで坂がきついという話もあります)

野猿峠とか百草園とかのどかな場所もありますので春になったら日向ぼっこを兼ねて出かけてみては如何でしょうか。ジブリの世界です。

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