神奈川県小田原にやってきました。
小田原駅を降りると箱根に行く観光客は小田急線や箱根登山鉄道のホームに向かいます。
さらに熱海や伊豆半島に行く人は東海道線の下りホームに乗り換えます。
そんな中、駅の片隅から伊豆箱根鉄道大雄山線(小田原~大雄山 9.6km)のホームがあります。
2両または3両編成ですがワンマンではなくてちゃんと車掌さんも乗車していました。
大雄山駅
この辺りはまさかりかついだ金太郎のふる里みたいです。大雄山駅の発車のチャイムも「金太郎」でした。
「足柄山」は金時山から足柄峠にかけての呼称だそうです。
金時山は富士山が綺麗に見える所でテレビの旅番組でよく放送されます。
ご隠居も昔一度登ったことがあります。(いつも昔話ですみません)最後の所がきつかったけれど登りやすい山です。
今は新宿駅から小田急の高速バスで直接乙女峠まで来るのでさらに便利になったのではないでしょうか。
金時山といえば金時茶屋の金時娘こと小宮山さんという女性が有名です。14歳の時から山小屋を守って65年以上切り盛りしているとか。
そうとうな年ですがお元気なのでしょうか。
さて大雄山駅よりバスに乗り10分あまり最乗寺の駐車場に向かいました。
すぐに長い石段が続きます。
日本の神社仏閣はどうしてこうも年寄りや体力的弱者には大変なんでしょうかね。ここも裏から回っていける道があるみたいですが。
三門が現れました。
三門から覗くとさらに登りの階段です。
境内は桜、新緑、紫陽花、紅葉とどのシーズンでも素晴らしいみたいです。
一番つまらない季節にやってきたみたいです。実は先日テレビの食べ歩きの番組で小田原漁港をやっていましたがそれが良くて来てしまいました。
やっと本堂にたどり着きました。
印象としては昨年出かけた身延山久遠寺の寺院の配置に似ています。日本のお寺はこういう作り方が多いのかな。
パワースポットです。しばらくおしゃべりもしないで天から「気」が下りてくるのを瞑想して待っていました。
最乗寺は永平寺(福井県)総持寺(横浜市鶴見区)などとならんで曹洞宗の大本山です。
奥ノ院に続く階段。腰が痛くなってきたので割愛。
御真殿の高下駄
最乗寺創建に貢献した道了という僧が寺の完成と同時に天狗になり身を山中に隠したとの言い伝えで各所に天狗に関するものがあります。
高下駄が左右一対そろって役割をはたすことから夫婦和合の信仰が生まれました。
御真殿
やっと広大な境内の上までたどり着きました。
駅から降りてすぐに(昔だったら宿場からすぐに)本殿まで着いたらやっぱり感動が薄れてしまうのでこんな配置になっているのでしょうか。
何となく明日からの元気をもらったような気分になりました。