私は、人間を二つに分類し次のように定義しています。
人種1:カタヨリスト(どちらか一方に偏りが大きい人)
人種2:バランシスト(両面を心得て、妥協しつつうまくバランスをとっている人)
人間というのは、多少程度の差はあっても物事の両面を受け入れて、その間をやじろ平のように左右にゆれながら、平行を保つようにできているのです。そうしないで、一方向に固定する又は偏ったまま放置しておくと、必ずと言ってよいほど、不幸や事故や失敗をしてしまうのです。自動車の運転でさえ、真っ直ぐに走っているのでなく、ドライバーが常時ハンドルを左右に微妙にふらしているからむしろ安全なんです。
わかりにくいかもしれませんので、例で説明しましょう。
1.肉が好きで肉食に偏ると、高血圧や肥満や癌やその他重症の成人病の元になります。肉は身体に良いからと言って肉中心の食生活をすると身体を壊してしまうのです。
2.拝金主義と言って世の中には、「金よ金さえあれば幸福になれる」みたいな人ですが、こういう人は、金で買えない大事なものを失っているのです。
3.頑固な人というのは、身の回りにすこぶる多いのですが、言うまでもなく典型的なカタヨリストです。
4.女は美人なら誰でも良いという男、美人であればすぐに惚れてしまい結婚したがるが、結婚した相手が中身のない女だったとしますと「とんでもない奴と結婚した」「顔はいいが家事はしないし、つまらん女だった」と一生後悔するのです。
5.頭の良い人は何事もまず頭で考えて良い・悪い、やる・やらないを判断してしまいます。物事はやってみないとわからないということが、理解できてないのです。いわゆる頭でっかちで悪賢い人々です。
6.「身体が丈夫で健康には絶大な自信を持ってます」なんていう人に限って、そのうち大病をし寝たきりや若死にしてしまうもんなんです。
7.戦後日本は欧米流は何でも良いと日本式の良い面をあれもこれも捨ててしまいました。しかし最近欧米人は、日本の文化のたぐい稀な素晴らしさを見直しているのです。
8.秀才で一流企業に入り、見目麗しい女性と結婚し会社での働きも素晴らしい世間一般が羨むような、出世街道のレールの上を歩む三高、四高の男性ですが、はたが見るほど、言うほど、幸せではなく、本人は人生の夢も希望もなく土日は家で一人モンモンとしてぐったらぐったら暮らしている。
その他例をあげればきりあありません。
諺でも次のように偏った考えや行為を諌めたものが多数あるのです。ということは安易に偏ってしまうのが、さもしい人間の宿命であるということなんでしょう。
「紺屋の白ばかま」「木を見て森を見ず」「医者の不養生」「過ぎたるは及ばざるが如し」「急がば廻れ」「負けるが勝ち」「禍福はあざなえる縄の如し」「一病息災」・・・・・
自然は、よく見ると、物事の両面を巧みに調整して安定を維持しています。同様に人間も両面をきちんと持ってバランスをとりながらやっていかないとうまくいかないものなのです。へんな言い方ですが、「二重人格」というのはある意味望ましいことなんです。例えば、男女(おとこおんな)のほうが女だけ男だけより望ましいというわけです。
やじろ平は、左右に身体を振らすから立っていられるんです。真っ直ぐではないがフラフラゆれながらも容易には倒れないのです。綱渡りをする芸人は、長い重い棒をもって綱の上に乗ります。やってみればわかりますが、この長い棒を持たずに綱渡りするのは至難の業なんです。
二足歩行する人間は、実を言うと人間はまっすぐに立っているのではなく、常時左右に触れながら微調整しているから立っていられるのです。左右にふれずにまっすぐに立っているだけですと、力がどちらからかかると簡単に倒れてしますのです。
人は、「カタヨリストは危険でバランシストはより安全だ」という原理原則をきちんと認識していないものなのです。又は日々の生活や仕事にこの考えをきちんと使っていないのです。多くの人はカタヨリストだということです。人生は時々、日々、毎月、毎年右に行ったり左にいったり上がったり下ったりするもんなんです。右にも左にも上にも下にも行かないような人生は多分実りのない、むしろ不安定で危険な人生なんです。
幸福・成功・勝利・健康・裕福・・・だけが良いのではありません。不幸・失敗・敗北・病気・貧乏を体験して始めて一人前とういうか本物の安定が訪れ、本物の安心が得られるのです。
もし今貴方が一方に偏っていたら、それは大いに危険信号ですよ。幸せの絶頂は不幸の前夜かもしれないのです。(偏食・偏屈・偏見・偏執・偏狭・偏愛・・・・)
①俺は男だ女のことなんか知るか
②俺は客だ偉いんだぞ
③俺は強いんだ、弱い奴はぶっとばすぞ
④金のない奴はもっと努力しろ、俺の知ったことか
⑤俺は身体が丈夫だ、無理しても大丈夫だ、病気なんかするもんか
⑥俺は上司だ部下をこき使うのが仕事だ、てめえたち働けよ
⑦日本人は戦争犯罪者だ、何でも謝っていればいいんだ、絶対に許すもんか(中国・韓国人)
⑧親は文句ばかり言いやがる、親なんかいらんのだ
⑨俺はいつも正しいし、他人の言うことなんか、馬鹿馬鹿しくて聴いてられないぜ
⑩俺は肉が好き、野菜や魚なんて不味くて喰ってられるかい
⑪俺は医者の先生だ、患者は俺の言うとおりすりゃいいんだ
⑫年寄りは、汚い・臭い・うるさいだから嫌いじゃ、あっち行け
⑬きちんきちんと真面目な奴は嫌いだ、しんき臭くてたまらんわ
⑭人生は、今を楽しみ面白おかしくしていればいいんだ
⑮勉強なんかやってられるかい、遊んで飲んで喰ってやりたいことやるだけで誠意一杯じゃ
⑯金持ちはなんでも好きなことができるんじゃ、貧乏人なんか付き合ってられるかい
⑰俺は社長だ、社員は俺の言うこと聴かんと給与下げ、降格し、俺の一言で首にするぞ
⑱好きな人と結婚すれば、必ず幸せになれる「愛しているから幸せよ」
⑲大きな会社に入って、失敗せず、出世していけばそれでいいんじゃ
⑳修行だなんて嫌じゃ、なんでそんなしんどい思いせないかんのか
・・・・・・・・・・
雨が降れば晴れの日もある、雪の季節があれば草花で一杯の季節もある、寒い日もあれば暖かい日もある、それが自然界や人生の重大な法則なんです。むしろそういう「ゆれ現象」を前向きに取り入れて健全な発展をしていくことが人間にはもっとも大切なことなんです。
一本調子の貴方、マンネリの貴方、頑固な貴方、元気のない貴方、冒険をしない貴方、家に閉じこもっている貴方、化粧や衣服にしか感心のない貴方、美人の尻を追い回すだけの貴方、一日パチンコばかりしている貴方・・・・・・もっとあれこれやってみなはれ。
「失敗した・とんでもないことになった」ですって、それはそれで良いことなんですよ、夜も眠れないようなつらいこと、何年ももがき苦しむこと、本当の平静や平和なんてものは、そういう戦いやもがき苦しみの後に来るもんなんですよ。むしろ失敗も事故も病気も不幸も味わわない人間は成長しないですよ。
株式で大儲けして贅沢な生活しているデイトレーダーの若者や堀江もんみたいな若者は、最悪・最低の人生を送る不幸な運命なんです。
堀江もんなんかも典型的なカタヨリストで、偏り方が半端でなく自分もわからないくらいのめり込んでしまい、気づいたら拘置所の中にいたということなんです。偏る人というのは、いつしか自分がかなり偏っていることの認識すらなくなっていくほど、更に偏っていく運命なんでしょうね。身体を使うこともなく家でごろごろしていて、あれこれ食べているうちに、本人も気づかないうちに、百貫デブ/千貫デブ(巨大肥満)になってしまうのです。
・俺は男だもよいのですが、時には女の一面にも触れるべきであり、
・男子厨房に入るべからずでなく、男子も厨房に入るべしであり、
・社長や部長も時には、部下の立場に立つべきであり、社員は社長や部長の立場に立つべきであり、
・奥様はだんなさんの立場に立ち、だんなさんは奥様の立場に立つことも大切であり、
・アメリカはイラク(特に反対派)の立場に立つべきであり、イラク(特に反対派)はアメリカの立場に立つべきであり、
・韓国・中国は元敵国・敗戦国日本の立場に立つことも必要なんです
どちらか一方という点では、日本の政党・政治家もそうです。与党も野党も、カタヨリストの典型であり、柔軟性がなく意固地・頑固です。その最たる政党は共産党や社民党でしょう。ある意味自民党も民主党も同類ですね、少なくともバランシストではなく意固地・頑固(小)ものです。カタヨリストの政党は、国民に心底受け入れられないばかりか、どんどん国民の心から離れ、堕落し凋落していくばかりです。民主党も、「自分の党は正しい・自民党は出鱈目だ」と”文句を専門に言う政党”という印象を国民に強く与えてしまっています。口では二大政党と言ってますが、このへんが万年野党の原因でしょうね。
国民にとっては、与党の自民党と一緒に協力して、この国を素晴らしくしていって欲しいのですが、一向にそういう気配はなく、無駄な対立やあら捜しや批判や文句ばかりを国会でやっていては困りますし、本物の政治になっていないことで、民主党が力めば力むほど、むしろ政治不信や民主党離れに輪をかける原因になっているのです。
良い悪いは別にして、自民党や小泉さんを支持している多数の国民がいることを忘れてはいけません。民主党は、他の野党と同様に文句屋・反対だけ・感情的・野党的・チッポケ・チンケ・無責任・自画自賛・糞真面目なだけ・・・・のようにとられてしまうだけなのです。与党になろうとする政党というのは、「自分の党が全て正しい」というポーズを徒に強調するだけではなく、基本的には、国民・国家のため極端な理念を振り回すことでなく、中立であってその中で、責任感や裏づけのある前向きな政策・対案を常時明確に提起するようなことであるべきです。二大政党の一方の党は、「反対・反対」「非難・非難」ということをあまり前面に出すべきではないでしょう。台湾もそうらしいのですが、国会でとっくみあいの喧嘩をするような、そこらへんのあんちゃんのように喧嘩ぱやい感覚の政党は、与党にはなれないのです。
ことほど左様に対立とか競争というものは、行き過ぎると弊害が多いのです。うまく両方を尊重してバランスさせることが肝要です。
日本では、昔から、次のような素晴らしい言葉が普通に使われて実行されています。
・穏便に丸くおさめる(欧米人などには、絶対にできない芸当です)
注):欧米等では、逆に自己主張し、そのために相手と戦い、打ち負かし、自分の意見を通し、自分の利益とする。自分を守るには鉄砲で相手を撃つことは当然であり、平気なんです。欧米人等は日本人は優柔不断だとかなんとか批評しますが、彼らは偏った立場で物事の良し悪しを決め最後は力にものを言わすだけなんです。
日本には、まだ、世界に類稀な素晴らしい「穏便に丸くおさめる」という考え方というか手法というか習慣があるのです。日本人は対立・争う前に、そういう深刻な事態を回避するための根回し・付き合い・付け届け・尊敬し合い・へりくだりあい・遠慮や配慮に並々ならん努力をするのです。その努力たるや外人がみたら馬鹿馬鹿しいというか卑屈にも思えるほどのものなんです。(外人には、なんとも不思議なことをする民族だと思うでしょうね、彼らにはわかりっこないですよ)
もし世界中が日本のこの考えを取り入れれば、世界は平和になること間違いなしなんです。こういう考え方は、やれ世界の非常識だとか、悪いやり方だなんて誠しやかに言う大そう立派な学識者の方もおられるようですが、そんなことはないのです、世界でこんなことが当り前にできているのは、世界広しと言えども、日本人くらいのもんなんです。
「一方に偏しギスギスするのでなく、どちらの立場も取り入れてうまく丸く物事を納めていく」という本来素晴らしいはずのこの言葉を、当の日本人自身でさえ、欧米人の批判を真に受けて、ゆがめて薄ぺらいものに変形させてしまっているのは嘆かわしいことです。
特に欧米をはじめ多くの地域の人々には、こんな簡単なことでさえできないのです。頑固というか心が狭いというか、コテコテの日本人の私に言わしてもらえば、自然の法則に逆らったこういう欧米流の個人主義や自己主張や対立主義は、世界・国家・企業・個人のあらゆることに行き詰まりをもたらす何ものでもないのです。
もっと人間は自然の英知を学び、「偏る」ことの危険を強く認識すべきと思います。
自然を見ると、糞人間どもが愚かしい屁理屈だけで、物事のyes/noをせっかちに決めるようなことをせずに、謙虚に素直、気の遠くなる時間をかけゆっくり慎重に評価し是正していくのです。自然の歩みは、欧米流でなく、まさしく日本式なんです。
現代人は都会に住み過ぎ、依存し過ぎています。もっと自然の懐に飛び込み、交わることが大事なんです。都会にいて、豊かで便利な生活をしながら、環境問題の根源的なことや基本的なことを論じる空しさが理解できるはずです。都会で暮らす人は、半分を田舎で暮らすべきなんです。これは肉食の人が同量以上の野菜を食べるべきだということと全く同じことなんです。一日30種以上の食べ物を食べよということと同じなんです。
金正日は論外ですが、例をあげるまでもありませんが、ブッシュ米大統領や日本のやることには何かにつけて非難ばかりする温家宝中国首相・盧武鉉韓国大統領などは典型的なカタヨリストです。「穏便に丸くおさめる」なんてことは、これっぱかりも考えてませんし、そんなことは絶対にしません。
日本は、第二次大戦では、多くのカタヨリストの世界を相手に日本のお人よしが無謀な争いをしかけてしまい、裏に出たケースでしょうね。無謀にも真面目なだけの子供が辣腕な大人に喧嘩しかけたようなもんだったんです。世界にはそれほど恐ろしいカタヨリストがうようよしているのです。
そこそこの国で日本だけですよ「戦争放棄」を憲法でうたっているのは。そういう国を強大な軍備を持つ中国や韓国が日本はまたまた戦争をするのなんのと言いがかりをつけているのです。靖国参拝問題なんて中国と韓国のごく一部の人のでっちあげた日本虐めの手段の一つに過ぎないのです。日本国民の大多数がほとんど問題視していないんですから、外国がとやかくいう問題ではないのです。ところが日本のマスコミの馬鹿者だけは、こんなことを取り上げるのです。それも中国・韓国批判でなく小泉批判一色なんです。なんなんですかね?日本の政治家同様に、日本のマスコミの幼稚さ・愚かさは信じがたいのです。
中国と韓国だけは、どんなことでも、日本たたきの道具に使うのです。日本と心底仲良くなろうなんて思っていません。日本を利用し日本から甘い汁さえ吸えれば良いのです。恐ろしいことに現実の世界や外交とは、そんなもんなんです。「穏便に丸く」なんて崇高な考えというか甘い考え方は、残念ですが、多分日本にしかなく日本にしか通用しないのです。
カタヨリストというのは、一見良さそう・強そうに・格好良く見えますが、結果的には行き詰まり最後は大きく崩壊する運命なんです。
見ていてご覧なさい。アメリカや中国は今のままでは、そのうち、とんでもなく大きく崩壊しますよ、それどころか世界を巻き込んで世界の崩壊につながる恐れが大いにあるんです。クワバラクワバラ、カタヨリストとは、あまり深く付き合わず、そこそこ距離を置くことです。同盟関係とかなんとかうまいこと言われて、さんざ金を巻き上げられ、こき使われ、あげくはポイ又は切り捨てご免がいいところですよ。
『カタヨリストは世界も滅ぼす』のです。
最後に貴方は
「カタヨリスト」それとも「バランシスト」ですか?
多分、物凄いこてこてのカタヨリストでしょ?例えば話をするのでも、仕事の話ばっかりだったり、女の尻や胸がどうのこうのばっかりだったり、身内や会社の上司の愚痴ばっかりだったりするんじゃありませんか?そういう貴方には、生涯、本物の幸福が訪れることはありえません。もし、あったとしたらそれは偽者か一時のもののはずです。
人種1:カタヨリスト(どちらか一方に偏りが大きい人)
人種2:バランシスト(両面を心得て、妥協しつつうまくバランスをとっている人)
人間というのは、多少程度の差はあっても物事の両面を受け入れて、その間をやじろ平のように左右にゆれながら、平行を保つようにできているのです。そうしないで、一方向に固定する又は偏ったまま放置しておくと、必ずと言ってよいほど、不幸や事故や失敗をしてしまうのです。自動車の運転でさえ、真っ直ぐに走っているのでなく、ドライバーが常時ハンドルを左右に微妙にふらしているからむしろ安全なんです。
わかりにくいかもしれませんので、例で説明しましょう。
1.肉が好きで肉食に偏ると、高血圧や肥満や癌やその他重症の成人病の元になります。肉は身体に良いからと言って肉中心の食生活をすると身体を壊してしまうのです。
2.拝金主義と言って世の中には、「金よ金さえあれば幸福になれる」みたいな人ですが、こういう人は、金で買えない大事なものを失っているのです。
3.頑固な人というのは、身の回りにすこぶる多いのですが、言うまでもなく典型的なカタヨリストです。
4.女は美人なら誰でも良いという男、美人であればすぐに惚れてしまい結婚したがるが、結婚した相手が中身のない女だったとしますと「とんでもない奴と結婚した」「顔はいいが家事はしないし、つまらん女だった」と一生後悔するのです。
5.頭の良い人は何事もまず頭で考えて良い・悪い、やる・やらないを判断してしまいます。物事はやってみないとわからないということが、理解できてないのです。いわゆる頭でっかちで悪賢い人々です。
6.「身体が丈夫で健康には絶大な自信を持ってます」なんていう人に限って、そのうち大病をし寝たきりや若死にしてしまうもんなんです。
7.戦後日本は欧米流は何でも良いと日本式の良い面をあれもこれも捨ててしまいました。しかし最近欧米人は、日本の文化のたぐい稀な素晴らしさを見直しているのです。
8.秀才で一流企業に入り、見目麗しい女性と結婚し会社での働きも素晴らしい世間一般が羨むような、出世街道のレールの上を歩む三高、四高の男性ですが、はたが見るほど、言うほど、幸せではなく、本人は人生の夢も希望もなく土日は家で一人モンモンとしてぐったらぐったら暮らしている。
その他例をあげればきりあありません。
諺でも次のように偏った考えや行為を諌めたものが多数あるのです。ということは安易に偏ってしまうのが、さもしい人間の宿命であるということなんでしょう。
「紺屋の白ばかま」「木を見て森を見ず」「医者の不養生」「過ぎたるは及ばざるが如し」「急がば廻れ」「負けるが勝ち」「禍福はあざなえる縄の如し」「一病息災」・・・・・
自然は、よく見ると、物事の両面を巧みに調整して安定を維持しています。同様に人間も両面をきちんと持ってバランスをとりながらやっていかないとうまくいかないものなのです。へんな言い方ですが、「二重人格」というのはある意味望ましいことなんです。例えば、男女(おとこおんな)のほうが女だけ男だけより望ましいというわけです。
やじろ平は、左右に身体を振らすから立っていられるんです。真っ直ぐではないがフラフラゆれながらも容易には倒れないのです。綱渡りをする芸人は、長い重い棒をもって綱の上に乗ります。やってみればわかりますが、この長い棒を持たずに綱渡りするのは至難の業なんです。
二足歩行する人間は、実を言うと人間はまっすぐに立っているのではなく、常時左右に触れながら微調整しているから立っていられるのです。左右にふれずにまっすぐに立っているだけですと、力がどちらからかかると簡単に倒れてしますのです。
人は、「カタヨリストは危険でバランシストはより安全だ」という原理原則をきちんと認識していないものなのです。又は日々の生活や仕事にこの考えをきちんと使っていないのです。多くの人はカタヨリストだということです。人生は時々、日々、毎月、毎年右に行ったり左にいったり上がったり下ったりするもんなんです。右にも左にも上にも下にも行かないような人生は多分実りのない、むしろ不安定で危険な人生なんです。
幸福・成功・勝利・健康・裕福・・・だけが良いのではありません。不幸・失敗・敗北・病気・貧乏を体験して始めて一人前とういうか本物の安定が訪れ、本物の安心が得られるのです。
もし今貴方が一方に偏っていたら、それは大いに危険信号ですよ。幸せの絶頂は不幸の前夜かもしれないのです。(偏食・偏屈・偏見・偏執・偏狭・偏愛・・・・)
①俺は男だ女のことなんか知るか
②俺は客だ偉いんだぞ
③俺は強いんだ、弱い奴はぶっとばすぞ
④金のない奴はもっと努力しろ、俺の知ったことか
⑤俺は身体が丈夫だ、無理しても大丈夫だ、病気なんかするもんか
⑥俺は上司だ部下をこき使うのが仕事だ、てめえたち働けよ
⑦日本人は戦争犯罪者だ、何でも謝っていればいいんだ、絶対に許すもんか(中国・韓国人)
⑧親は文句ばかり言いやがる、親なんかいらんのだ
⑨俺はいつも正しいし、他人の言うことなんか、馬鹿馬鹿しくて聴いてられないぜ
⑩俺は肉が好き、野菜や魚なんて不味くて喰ってられるかい
⑪俺は医者の先生だ、患者は俺の言うとおりすりゃいいんだ
⑫年寄りは、汚い・臭い・うるさいだから嫌いじゃ、あっち行け
⑬きちんきちんと真面目な奴は嫌いだ、しんき臭くてたまらんわ
⑭人生は、今を楽しみ面白おかしくしていればいいんだ
⑮勉強なんかやってられるかい、遊んで飲んで喰ってやりたいことやるだけで誠意一杯じゃ
⑯金持ちはなんでも好きなことができるんじゃ、貧乏人なんか付き合ってられるかい
⑰俺は社長だ、社員は俺の言うこと聴かんと給与下げ、降格し、俺の一言で首にするぞ
⑱好きな人と結婚すれば、必ず幸せになれる「愛しているから幸せよ」
⑲大きな会社に入って、失敗せず、出世していけばそれでいいんじゃ
⑳修行だなんて嫌じゃ、なんでそんなしんどい思いせないかんのか
・・・・・・・・・・
雨が降れば晴れの日もある、雪の季節があれば草花で一杯の季節もある、寒い日もあれば暖かい日もある、それが自然界や人生の重大な法則なんです。むしろそういう「ゆれ現象」を前向きに取り入れて健全な発展をしていくことが人間にはもっとも大切なことなんです。
一本調子の貴方、マンネリの貴方、頑固な貴方、元気のない貴方、冒険をしない貴方、家に閉じこもっている貴方、化粧や衣服にしか感心のない貴方、美人の尻を追い回すだけの貴方、一日パチンコばかりしている貴方・・・・・・もっとあれこれやってみなはれ。
「失敗した・とんでもないことになった」ですって、それはそれで良いことなんですよ、夜も眠れないようなつらいこと、何年ももがき苦しむこと、本当の平静や平和なんてものは、そういう戦いやもがき苦しみの後に来るもんなんですよ。むしろ失敗も事故も病気も不幸も味わわない人間は成長しないですよ。
株式で大儲けして贅沢な生活しているデイトレーダーの若者や堀江もんみたいな若者は、最悪・最低の人生を送る不幸な運命なんです。
堀江もんなんかも典型的なカタヨリストで、偏り方が半端でなく自分もわからないくらいのめり込んでしまい、気づいたら拘置所の中にいたということなんです。偏る人というのは、いつしか自分がかなり偏っていることの認識すらなくなっていくほど、更に偏っていく運命なんでしょうね。身体を使うこともなく家でごろごろしていて、あれこれ食べているうちに、本人も気づかないうちに、百貫デブ/千貫デブ(巨大肥満)になってしまうのです。
・俺は男だもよいのですが、時には女の一面にも触れるべきであり、
・男子厨房に入るべからずでなく、男子も厨房に入るべしであり、
・社長や部長も時には、部下の立場に立つべきであり、社員は社長や部長の立場に立つべきであり、
・奥様はだんなさんの立場に立ち、だんなさんは奥様の立場に立つことも大切であり、
・アメリカはイラク(特に反対派)の立場に立つべきであり、イラク(特に反対派)はアメリカの立場に立つべきであり、
・韓国・中国は元敵国・敗戦国日本の立場に立つことも必要なんです
どちらか一方という点では、日本の政党・政治家もそうです。与党も野党も、カタヨリストの典型であり、柔軟性がなく意固地・頑固です。その最たる政党は共産党や社民党でしょう。ある意味自民党も民主党も同類ですね、少なくともバランシストではなく意固地・頑固(小)ものです。カタヨリストの政党は、国民に心底受け入れられないばかりか、どんどん国民の心から離れ、堕落し凋落していくばかりです。民主党も、「自分の党は正しい・自民党は出鱈目だ」と”文句を専門に言う政党”という印象を国民に強く与えてしまっています。口では二大政党と言ってますが、このへんが万年野党の原因でしょうね。
国民にとっては、与党の自民党と一緒に協力して、この国を素晴らしくしていって欲しいのですが、一向にそういう気配はなく、無駄な対立やあら捜しや批判や文句ばかりを国会でやっていては困りますし、本物の政治になっていないことで、民主党が力めば力むほど、むしろ政治不信や民主党離れに輪をかける原因になっているのです。
良い悪いは別にして、自民党や小泉さんを支持している多数の国民がいることを忘れてはいけません。民主党は、他の野党と同様に文句屋・反対だけ・感情的・野党的・チッポケ・チンケ・無責任・自画自賛・糞真面目なだけ・・・・のようにとられてしまうだけなのです。与党になろうとする政党というのは、「自分の党が全て正しい」というポーズを徒に強調するだけではなく、基本的には、国民・国家のため極端な理念を振り回すことでなく、中立であってその中で、責任感や裏づけのある前向きな政策・対案を常時明確に提起するようなことであるべきです。二大政党の一方の党は、「反対・反対」「非難・非難」ということをあまり前面に出すべきではないでしょう。台湾もそうらしいのですが、国会でとっくみあいの喧嘩をするような、そこらへんのあんちゃんのように喧嘩ぱやい感覚の政党は、与党にはなれないのです。
ことほど左様に対立とか競争というものは、行き過ぎると弊害が多いのです。うまく両方を尊重してバランスさせることが肝要です。
日本では、昔から、次のような素晴らしい言葉が普通に使われて実行されています。
・穏便に丸くおさめる(欧米人などには、絶対にできない芸当です)
注):欧米等では、逆に自己主張し、そのために相手と戦い、打ち負かし、自分の意見を通し、自分の利益とする。自分を守るには鉄砲で相手を撃つことは当然であり、平気なんです。欧米人等は日本人は優柔不断だとかなんとか批評しますが、彼らは偏った立場で物事の良し悪しを決め最後は力にものを言わすだけなんです。
日本には、まだ、世界に類稀な素晴らしい「穏便に丸くおさめる」という考え方というか手法というか習慣があるのです。日本人は対立・争う前に、そういう深刻な事態を回避するための根回し・付き合い・付け届け・尊敬し合い・へりくだりあい・遠慮や配慮に並々ならん努力をするのです。その努力たるや外人がみたら馬鹿馬鹿しいというか卑屈にも思えるほどのものなんです。(外人には、なんとも不思議なことをする民族だと思うでしょうね、彼らにはわかりっこないですよ)
もし世界中が日本のこの考えを取り入れれば、世界は平和になること間違いなしなんです。こういう考え方は、やれ世界の非常識だとか、悪いやり方だなんて誠しやかに言う大そう立派な学識者の方もおられるようですが、そんなことはないのです、世界でこんなことが当り前にできているのは、世界広しと言えども、日本人くらいのもんなんです。
「一方に偏しギスギスするのでなく、どちらの立場も取り入れてうまく丸く物事を納めていく」という本来素晴らしいはずのこの言葉を、当の日本人自身でさえ、欧米人の批判を真に受けて、ゆがめて薄ぺらいものに変形させてしまっているのは嘆かわしいことです。
特に欧米をはじめ多くの地域の人々には、こんな簡単なことでさえできないのです。頑固というか心が狭いというか、コテコテの日本人の私に言わしてもらえば、自然の法則に逆らったこういう欧米流の個人主義や自己主張や対立主義は、世界・国家・企業・個人のあらゆることに行き詰まりをもたらす何ものでもないのです。
もっと人間は自然の英知を学び、「偏る」ことの危険を強く認識すべきと思います。
自然を見ると、糞人間どもが愚かしい屁理屈だけで、物事のyes/noをせっかちに決めるようなことをせずに、謙虚に素直、気の遠くなる時間をかけゆっくり慎重に評価し是正していくのです。自然の歩みは、欧米流でなく、まさしく日本式なんです。
現代人は都会に住み過ぎ、依存し過ぎています。もっと自然の懐に飛び込み、交わることが大事なんです。都会にいて、豊かで便利な生活をしながら、環境問題の根源的なことや基本的なことを論じる空しさが理解できるはずです。都会で暮らす人は、半分を田舎で暮らすべきなんです。これは肉食の人が同量以上の野菜を食べるべきだということと全く同じことなんです。一日30種以上の食べ物を食べよということと同じなんです。
金正日は論外ですが、例をあげるまでもありませんが、ブッシュ米大統領や日本のやることには何かにつけて非難ばかりする温家宝中国首相・盧武鉉韓国大統領などは典型的なカタヨリストです。「穏便に丸くおさめる」なんてことは、これっぱかりも考えてませんし、そんなことは絶対にしません。
日本は、第二次大戦では、多くのカタヨリストの世界を相手に日本のお人よしが無謀な争いをしかけてしまい、裏に出たケースでしょうね。無謀にも真面目なだけの子供が辣腕な大人に喧嘩しかけたようなもんだったんです。世界にはそれほど恐ろしいカタヨリストがうようよしているのです。
そこそこの国で日本だけですよ「戦争放棄」を憲法でうたっているのは。そういう国を強大な軍備を持つ中国や韓国が日本はまたまた戦争をするのなんのと言いがかりをつけているのです。靖国参拝問題なんて中国と韓国のごく一部の人のでっちあげた日本虐めの手段の一つに過ぎないのです。日本国民の大多数がほとんど問題視していないんですから、外国がとやかくいう問題ではないのです。ところが日本のマスコミの馬鹿者だけは、こんなことを取り上げるのです。それも中国・韓国批判でなく小泉批判一色なんです。なんなんですかね?日本の政治家同様に、日本のマスコミの幼稚さ・愚かさは信じがたいのです。
中国と韓国だけは、どんなことでも、日本たたきの道具に使うのです。日本と心底仲良くなろうなんて思っていません。日本を利用し日本から甘い汁さえ吸えれば良いのです。恐ろしいことに現実の世界や外交とは、そんなもんなんです。「穏便に丸く」なんて崇高な考えというか甘い考え方は、残念ですが、多分日本にしかなく日本にしか通用しないのです。
カタヨリストというのは、一見良さそう・強そうに・格好良く見えますが、結果的には行き詰まり最後は大きく崩壊する運命なんです。
見ていてご覧なさい。アメリカや中国は今のままでは、そのうち、とんでもなく大きく崩壊しますよ、それどころか世界を巻き込んで世界の崩壊につながる恐れが大いにあるんです。クワバラクワバラ、カタヨリストとは、あまり深く付き合わず、そこそこ距離を置くことです。同盟関係とかなんとかうまいこと言われて、さんざ金を巻き上げられ、こき使われ、あげくはポイ又は切り捨てご免がいいところですよ。
『カタヨリストは世界も滅ぼす』のです。
最後に貴方は
「カタヨリスト」それとも「バランシスト」ですか?
多分、物凄いこてこてのカタヨリストでしょ?例えば話をするのでも、仕事の話ばっかりだったり、女の尻や胸がどうのこうのばっかりだったり、身内や会社の上司の愚痴ばっかりだったりするんじゃありませんか?そういう貴方には、生涯、本物の幸福が訪れることはありえません。もし、あったとしたらそれは偽者か一時のもののはずです。