「会社」:環境問題は、末期的で最悪の状況になりつつありますが、最後に環境マネジメントシステムに取組む姿勢みたいなものをお教え下さいますか?
「村上」:すでに私をはじめISOコンサルタント達の持論は次のようなものになるでしょうか。
① マニュアルは30頁以内とする
② 無用な下位の規定は作らない
③ 手順書は点検表含め3~4頁
④ 自前で作り他人の真似しない
⑤ 社員がわかる簡単な文書作り
⑥ 皆が参加して環境負荷の削減
⑦ ケチルでなく徹底した無駄取り
⑧ 日常点検・監査は真剣にやる
⑨ 毎月必ず環境委員会を実施
⑩ 事務局は広く、浅く勉強する
⑪ 外部審査は、本音でぶつかる
⑫ 経営者や管理責任者の関与
そして、優れた経営コンサルタントを利用する。120~150万円以内文書や記録作成までやってくれる知識・経験豊かな人がいいですね。
「会社」:なるほどそういうことがまず基本なんですね。今言われたことから外れる場合は、うまくいかないということですか?
「村上」:そうですね断言してもよろしいと思いますよ。大半のISOコンサルタントは、どこかに問題があることが多いですね。
「会社」:ということはまず相当しっかりしたコンサルタントを選ぶように厳密にチェックしないといけないのですね。
「村上」:そのとおりです。会社さんサイドとし守ることを更に追加して申し上げます。
① 最初の3年間は、あせらないで、普及啓蒙や人材育成を図り、基本的な勉強や体験を積み上げ、定着を図る
② 最初の3年間は、基本的な環境改善や法令の順守を確立する
③ 4年目からが本格的な活動と考える
④ 4年目には毎年の環境報告書をWEBに掲載できるようにする
⑤ そのために初年度から改善成果=パフォーマンスデーターを記録しまとめておく
⑥ 環境問題は今後情報開示とパフォーマンス重視や環境税の導入などへ大きく舵をとると意識しておく
⑦ 環境改善の課題をしっかり選定し環境配慮に優れた会社と言われるように懸命な努力をする
⑧ 環境管理委員会や課題毎の分科会などを作りきめ細かく改善に取り組んでいく
⑨ 環境改善テーマには会社のあらゆる問題のうち環境にプラスの効果を出すものは何でも取組む
⑩ 環境の専門家を招聘し環境改善などの指導を受ける
⑪ また環境改善について技術的選択肢を幅広く調査し積極的に取組む
⑫ 経営層に定期報告と改善提案を行い、経営層を巻き込んで環境保全を盛り上げていく
⑬ 環境に配慮され、会社を訪問した人々が一目みて環境優良会社であることを目指す
⑭ 特に1.地球温暖化2.廃棄ゴミの大幅な削減3.山林や川湖海等の自然環境保護等を目的にし現在の半減以下を目的にする
⑮ 日本企業で弱いとされる1.資源の有効活用及び2、緊急事態への予防・緩和・処置については強化する
「会社」:なるほど山ほどありますね。
「村上」:新興国家がどんどん先進国の仲間入りをしてきます。ですから環境負荷は、むしろ今後更に本格的に増えていきます。ということは先進国は、経済を減速又は相当な技術改善を行い環境負荷を少なくとも1/2~1/3にしていかないといけないのです。
「会社」:そうですか。環境負荷は益々増えるんですか。今でも年々海の魚貝が減るクラゲ等有害生物が蔓延る・山の動物が都会に降りてきて悪さする・巨大洪水や大雪に見舞われるなんてことはどんどん悪化していくというのですか?
「村上」:そうですね。心ある人や企業や政治家は真剣に環境問題に取り組み具体的かつ大幅な効果を出すべき時期にきているのです。ですから、あれこれ言いましたが、またISO14001の細かい要求がどうの、審査認証がどうのと言ってる段階じゃないんですよ。真面目に環境マネジメントシステムに取組むことが急務なんですよ。まあ言ってみれば、「ノアの箱舟」状態なんですよ。
最後にISO14001は環境改善・環境パフォーマンスを上げることが目的ですから次のようなことを常にチェックすることをお勧めします。
①環境負荷削減の方針はいいのか?
②環境負荷削減の目的・目標はこれでよいのか?
③環境改善テーマが少な過ぎないか?
④環境改善テーマが抽象的でないか?
⑤環境改善に対する情熱が不足していないか?
⑥環境改善が隅々までできているか?
⑦通常の環境配慮ができている会社でやっていることができているか?
⑧環境改善テーマが大き過ぎないか?
⑨格好ばかり良いテーマを並べていないか?
⑩大きなテーマしかあげていないことはないか?
⑪社長や取締役が率先して環境改善の努力をしているか?
⑫新しい環境技術を取り入れているか(屋上緑化・窓の断熱・浸透性路盤・断熱カーテン・事務所の田舎への移転・工場周囲の全面緑化・省エネ製品・使い捨て排除・自動消灯・クールビズ・低公害車・・・)
⑬すぐにできることを目標に上げることを避けていないか?
⑭他社がやっている環境改善でその会社でできることは紹介してあげて下さい
⑮業務改善・能率改善・品質改善も環境改善として取り組んでいるか?
⑯社内の従業員に環境改善提案をどんどんさせ表彰しているか?
⑰環境改善成果の一覧表があるか?
⑱環境改善成果の一覧表がWEBにあげて公開しているか?
⑲EMSは環境負荷削減が目標であるので、もし改善成果があがってなければそれ自体が重大な不適合なんですよ
⑳環境負荷削減に成果をあげている会社は細かい指摘は無用
長いことお付き合い戴きありがとうございました。これで10回シリーズを終わります。また何か質問がございましたら度し度お寄せ下さい。11回以降も追加可能です。よろしくお願い申し上げます
(シリーズ終了です)
「村上」:すでに私をはじめISOコンサルタント達の持論は次のようなものになるでしょうか。
① マニュアルは30頁以内とする
② 無用な下位の規定は作らない
③ 手順書は点検表含め3~4頁
④ 自前で作り他人の真似しない
⑤ 社員がわかる簡単な文書作り
⑥ 皆が参加して環境負荷の削減
⑦ ケチルでなく徹底した無駄取り
⑧ 日常点検・監査は真剣にやる
⑨ 毎月必ず環境委員会を実施
⑩ 事務局は広く、浅く勉強する
⑪ 外部審査は、本音でぶつかる
⑫ 経営者や管理責任者の関与
そして、優れた経営コンサルタントを利用する。120~150万円以内文書や記録作成までやってくれる知識・経験豊かな人がいいですね。
「会社」:なるほどそういうことがまず基本なんですね。今言われたことから外れる場合は、うまくいかないということですか?
「村上」:そうですね断言してもよろしいと思いますよ。大半のISOコンサルタントは、どこかに問題があることが多いですね。
「会社」:ということはまず相当しっかりしたコンサルタントを選ぶように厳密にチェックしないといけないのですね。
「村上」:そのとおりです。会社さんサイドとし守ることを更に追加して申し上げます。
① 最初の3年間は、あせらないで、普及啓蒙や人材育成を図り、基本的な勉強や体験を積み上げ、定着を図る
② 最初の3年間は、基本的な環境改善や法令の順守を確立する
③ 4年目からが本格的な活動と考える
④ 4年目には毎年の環境報告書をWEBに掲載できるようにする
⑤ そのために初年度から改善成果=パフォーマンスデーターを記録しまとめておく
⑥ 環境問題は今後情報開示とパフォーマンス重視や環境税の導入などへ大きく舵をとると意識しておく
⑦ 環境改善の課題をしっかり選定し環境配慮に優れた会社と言われるように懸命な努力をする
⑧ 環境管理委員会や課題毎の分科会などを作りきめ細かく改善に取り組んでいく
⑨ 環境改善テーマには会社のあらゆる問題のうち環境にプラスの効果を出すものは何でも取組む
⑩ 環境の専門家を招聘し環境改善などの指導を受ける
⑪ また環境改善について技術的選択肢を幅広く調査し積極的に取組む
⑫ 経営層に定期報告と改善提案を行い、経営層を巻き込んで環境保全を盛り上げていく
⑬ 環境に配慮され、会社を訪問した人々が一目みて環境優良会社であることを目指す
⑭ 特に1.地球温暖化2.廃棄ゴミの大幅な削減3.山林や川湖海等の自然環境保護等を目的にし現在の半減以下を目的にする
⑮ 日本企業で弱いとされる1.資源の有効活用及び2、緊急事態への予防・緩和・処置については強化する
「会社」:なるほど山ほどありますね。
「村上」:新興国家がどんどん先進国の仲間入りをしてきます。ですから環境負荷は、むしろ今後更に本格的に増えていきます。ということは先進国は、経済を減速又は相当な技術改善を行い環境負荷を少なくとも1/2~1/3にしていかないといけないのです。
「会社」:そうですか。環境負荷は益々増えるんですか。今でも年々海の魚貝が減るクラゲ等有害生物が蔓延る・山の動物が都会に降りてきて悪さする・巨大洪水や大雪に見舞われるなんてことはどんどん悪化していくというのですか?
「村上」:そうですね。心ある人や企業や政治家は真剣に環境問題に取り組み具体的かつ大幅な効果を出すべき時期にきているのです。ですから、あれこれ言いましたが、またISO14001の細かい要求がどうの、審査認証がどうのと言ってる段階じゃないんですよ。真面目に環境マネジメントシステムに取組むことが急務なんですよ。まあ言ってみれば、「ノアの箱舟」状態なんですよ。
最後にISO14001は環境改善・環境パフォーマンスを上げることが目的ですから次のようなことを常にチェックすることをお勧めします。
①環境負荷削減の方針はいいのか?
②環境負荷削減の目的・目標はこれでよいのか?
③環境改善テーマが少な過ぎないか?
④環境改善テーマが抽象的でないか?
⑤環境改善に対する情熱が不足していないか?
⑥環境改善が隅々までできているか?
⑦通常の環境配慮ができている会社でやっていることができているか?
⑧環境改善テーマが大き過ぎないか?
⑨格好ばかり良いテーマを並べていないか?
⑩大きなテーマしかあげていないことはないか?
⑪社長や取締役が率先して環境改善の努力をしているか?
⑫新しい環境技術を取り入れているか(屋上緑化・窓の断熱・浸透性路盤・断熱カーテン・事務所の田舎への移転・工場周囲の全面緑化・省エネ製品・使い捨て排除・自動消灯・クールビズ・低公害車・・・)
⑬すぐにできることを目標に上げることを避けていないか?
⑭他社がやっている環境改善でその会社でできることは紹介してあげて下さい
⑮業務改善・能率改善・品質改善も環境改善として取り組んでいるか?
⑯社内の従業員に環境改善提案をどんどんさせ表彰しているか?
⑰環境改善成果の一覧表があるか?
⑱環境改善成果の一覧表がWEBにあげて公開しているか?
⑲EMSは環境負荷削減が目標であるので、もし改善成果があがってなければそれ自体が重大な不適合なんですよ
⑳環境負荷削減に成果をあげている会社は細かい指摘は無用
長いことお付き合い戴きありがとうございました。これで10回シリーズを終わります。また何か質問がございましたら度し度お寄せ下さい。11回以降も追加可能です。よろしくお願い申し上げます
(シリーズ終了です)

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