5月10日 おはよう日本
母親が妊娠中に感染したトキソプラズマと呼ばれる寄生虫によって
脳や目に障害が出た赤ちゃんが
3年間に16人いたことが日本小児感染症学界の調査でわかり
加熱が不十分な肉などが感染の原因となることから
妊娠中の人に注意を呼びかけている。
トキソプラズマは
加熱が不十分な肉を食べたり
猫の糞が混じった土をいじったりすることで感染する寄生虫のひとつである。
健康な人が感染しても問題ないが
妊娠中に初めて感染すると
胎児にトキソプラズマうつり
先天性トキソプラズマ症で生まれるおそれがある。
日本小児感染症学界が全国約2700の病院を対象に調べたところ
平成20年までの3年間に16人の赤ちゃんに脳や目に障害がみられ
先天性トキソプラズマ症と診断されていたことがわかった。
先天性トキソプラズマ症の赤ちゃんは
昭和60年に行なわれた調査で1例しか報告されず
まれな病気とされてきたが
食生活の変化やガーデニング人気の影響などで
報告が増えていると見られている。
三井記念病院 小島俊行産婦人科部長
「(症状が)重い場合には
流産したり死産したりすることが報告されている。
肉のレアな(火がよく通っていない)ものは避けるようにしてもらいたいし
土いじりも手袋をする。
ネコの糞を扱うときも手袋をするか
夫 配偶者に頼むような注意が必要と思う。」