3月6日 Bizプラス
今月16日 東京渋谷と横浜方面を結ぶ東急東横線と
埼玉方面を結ぶ東京メトロ副都心線の直通運転が始まり
横浜方面から埼玉方面へ一本でつながることになって
大規模な商業圏が誕生することになる。
こうしたなか新宿と渋谷は客を呼び込もうと動きが活発になっている。
デパートで日本一の売り上げを持つ伊勢丹新宿本店は
11年ぶりの大掛かりな改装を終え全面的にオープンした。
美術館をイメージして衣料品やハンドバッグなどを額に納めたように陳列。
見るだけでも楽しめる店づくりを目指している。
チラシの配布エリアも拡大した。
東横線沿線に配り新たな客を呼び込むのが狙いである。
(三越伊勢丹ホールディングス 大西洋社長)
「東横線沿線の自由が丘から14~15分で田園調布からも20分前後となると
そちらの客に来ていただけると言う期待感はある。」
新宿店では洋品店のバーニーズニューヨークもリニューアルオープン。
富裕層向けに専用のフロアも新設した。
(バーニーズジャパン 上田谷真一社長)
「最先端のファッションというものを新宿のカラーとして打ち出していきたい。」
渋谷は駅を中心に町全体が大きく生まれ変わろうとしている。
去年4月 若者の町にオープンした渋谷ヒカリエは
おとなの客も多く訪れ来館者は1,700万人超。
しかし直通運転が始まると素通りされてしまう懸念もある。
そこで記念イベントや限定商品の販売を行って客をつなぎとめようとしている。
さらに渋谷では今後10年余で駅ビルを取り壊し
大規模な複合施設などが建てられる計画である。
(東急百貨店 上根弘之常務)
「まだまだポテンシャルが渋谷にはある。
十分に戦える街に変貌していくことは可能だと思う。」
日本を代表する商業地の新宿と渋谷。
客を呼び込む競争が一段と激しくなりそうである。