3月19日 ニュース7
脳卒中の主な原因は喫煙や運動不足による肥満など生活習慣にあるとされている。
今回開発された計算式では項目ごとに割り振られた点数を合計するだけで
発症する確率がわかる。
脳卒中は脳の血管が詰まったり破れたりする病気で
去年1年間だけで12万1,000人が亡くなったと推計される。
国立がんセンターなどグループは全国の男女1万5,000人余のデータから
血圧や喫煙の有無など脳卒中の発症に影響する項目を絞り込んだ。
(計算式の開発にあたった藤田保健衛生大学 八谷寛教授)
「多くの要因が調べられているが7つがわかれば
その後10年間 脳卒中を発症するかが推測できるようになっている。」
計算式 40~60代
脳卒中リスク計算に必要な項目
・年齢
・性別
・喫煙
・肥満度(BMI)
・糖尿病
・血圧 通常
降圧剤使用
以上の項目の点数の合計で確率がわかる。
年齢 40~44 0点
45~49 5
50~54 6
55~59 12
60~64 16
65~69 19
性別 男性 6
女性 0
喫煙 男性の場合 4
女性の場合 8
肥満度(BMI)体重kg÷身長m÷身長m
25未満 0
15以上30未満2
30以上 3
糖尿病 あり 7
脳卒中リスク評価
合計点数 10年間の発症確率
10以下 1%未満
11~17 1%以上2%未満
18~22 2%以上3%未満
23~25 3%以上4%未満
26~27 4%以上5%未満
28~29 5%以上6%未満
30 6%以上7%未満
31~32 7%以上8%未満
33 8%以上9%未満
34 9%以上10%未満
35~36 10%以上12%未満
37~39 12%以上15%未満
40~42 15%以上20%未満
43以上 20%以上
(例)Aさん
年齢50歳 ・・・ 6
性別 男性 ・・・ 6
喫煙 あり ・・・ 4
肥満度 身長163cm 体重80kg・・ 3
糖尿病 あり ・・・ 7
血圧 160/100 ・・・ 11 合計37点
Aさんが今後10年間に脳卒中を発症する確率は12%以上15%未満。
この計算式は国立がん研究センターのホームページなどで公開されている。
計算式を開発した専門家は脳卒中の予防に活用してほしいと話している。
(八谷寛教授)
「血圧・喫煙・肥満度・糖尿病という4つの要因があるが
改善する努力を行うことで
どの程度リスクが下がるかということも計算式によるスコアで体感できる。
向こう10年間でどのぐらい発祥の確立があるのかを判断して
自身の行動を変えるきっかけにしてもらいたい。」