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若者のビール離れを食い止めろ!

2017-04-03 07:15:00 | 経済フロントライン

3月11日 経済フロントライン


東京新宿の居酒屋。
1杯目はとりあえずビールかと思いきや
「これはモヒート。
 ビールはあまり好きではなくて飲まない。」
「ビールの時もあるけど
 最近は糖質を考えてハイボール。」
若い世代をひきつける商品の提供がビールメーカーの大きな課題になっている。
キリンビールは
定番商品にこだわらず幅広いビールを取りそろえることで
若者のニーズに応えようとしている。
力を入れているのは個性的な味わいが特徴のクラフトビール。
少量生産のため価格は高めだが
コクや香りなど
自分に合った味を見つけることができると若者の間で人気が広がっている。
クラフトビール事業の現場リーダー 牧原達郎さん。
新たに販売することにした商品の営業戦略を練った。
ワインのように料理に合わせて選ぶのもクラフトビールの楽しみ方である。
会議では
レストランなどに売り込む際
肉料理に合うことをセールスポイントにした。
(キリンビール 企画部 牧原達郎さん)
「ビール会社なので
 ビールの良さや飲みに行く文脈で考えがちだったが
 まず料理中心
 客の行動を中心に考えて
 ビールがどういう役割を果たしていくかというやり方。」
翌日 イタリアンレストランに商談に向かった。
まず試したのはハーブとガーリック味のローストチキンとの組み合わせ。
(店長)
「個人的にはブルックリン(クラフトビール)にチキンはあまり合わないかな。」
料理よりもビールの個性が立ちすぎるという反応だった。
トマトソースのパスタ アラビアータと合わせてみると
「最高だと思います。」
1時間余りの商談の末
翌月から商品を置いてもらえることになった。
キリンでは4種類のクラフトビールを提供できるサーバーを開発。
今年中に1000店舗での設置を目標に掲げている。
クラフトビールを入り口に
若者に興味を持ってもらい
時間をかけてビールファンに育てていくという戦略である。
(キリンビール 企画部 牧原達郎さん)
「市場の規模というよりも
 ビールが楽しい 面白いと思ってもらう。
 本当の喜んでもらえるビールをたくさん提供することが大きな使命。


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