3月11日 経済フロントライン
3月2日
サッポロビールは
女優の深田恭子さんを起用して
定番ブランド「エビス」の新商品を発表した。
豊かな香りと苦みを抑えた味で若い女性の“家飲み”需要を取り込む狙いである。
PR の方法も若い世代を意識した。
発売前のイベントでは色とりどりの花を飾った。
写真を撮ってSNSなどに投稿してもらうための演出である。
(サッポロビール ブランド戦略部 後藤正明さん)
「SNSで拡散してもらうこともひとつの狙い。
たくさんの客がそれを見てシェアしてもらえるということは
この世界観を作った狙い通り。」
業界トップのアサヒビールも定番商品を強化する戦略である。
国内のビール出荷量の半分を占める「スーパードライ」は今年誕生から30年。
このタイミングに合わせ
若者をターゲットにした限定商品の開発に取り組んできた。
スーパードライの特徴である切れ味を生かしながら
どんな要素を加えればいいのか試行錯誤を繰り返した。
(アサヒビール マーケティング本部 松橋祐介さん)
「やはり発売当初から比べると
飲んでいるユーザーも50~50代が多くなっている。
30周年は新しいユーザーの獲得
これをしっかりとやっていきたい。」
商品開発のため若者が求める味を徹底的に分析した。
20~30代を対象にビールを飲んだ時どんな気分になりたいか」を調査。
より強い刺激や爽快感を求めているのではないかと考え
導き出したのが“超刺激”というコンセプトだった。
通常のスーパードライよりアルコール度数を上げ苦みを強めた限定商品を発売する。
(アサヒビール マーケティング部 松橋祐介さん)
「いまビールに大きな関心を寄せていない客にも
今一度ビールに関心を寄せてもらって
新規顧客をしっかりと引き出していきたい。」
定番商品の体験イベントを組み合わせる戦略を取るメーカーもある。
2月24日初めてのプレミアムフライデー。
特別列車に揺られながらビールを楽しむイベント。
企画したのはサントリービールである。
高価格帯のビール「ザ プレミアムモルツ」を楽しむさまざまなシーンを提案することで
消費者の心をつかむ狙いである。
(客)
「今日ぴったり。
プレミアムフライデーでプレミアムモルツ。」
「やっぱり特別な日に飲みたい。」
(サントリービール プレミアム戦略部 馬場直也さん)
「週末の頑張ったご褒美といった気分は
幅広い年齢層に指示してもらえるシーンだと思う。
積極的にシーンを提案していきたい。」