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“キリシタン遺産” フィリピンへ長崎から熱視線

2018-06-14 07:00:00 | 報道/ニュース

5月23日 国際報道2018


近く世界遺産に登録される見通しの
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産。
国民の90%がキリスト教徒のフィリピンに
5月 現地には長崎県観光連盟の担当者の姿が。
この国にいま熱い視線を注いでいる。
(長崎県観光連盟)
「フィリピンからのお客様を誘致するために力を入れている。
 つながりも多いので
 長脇に来ていただければと思う。」
長崎とフィリピンのつながり。
それを物語る絵が
教会のステンドグラスに描かれている。
日本にキリスト教が広まった400年余前
フィリピンはアジアでの布教活動の拠点だった。
しかし江戸幕府などはキリスト教の信仰を禁止。
長崎で多くの宣教師や信者が命を落としても信仰を守り続けられた歴史が
フィリピンでも伝え継がれているのである。
さらに祭壇に置かれた聖人の像。
フィリピン人だけでなく
殉教した長崎の人の像も作られ
地元の人たちに尊ばれている。
(信者)
「長崎の修道女がフィリピンの聖人とともに殉教したことは知っています。
 神の思し召しがあれば長崎に行きたいわ。」
キリスト教つながりで観光客を呼び込もうと
長崎県観光連盟はあるツアーに注目している。
フィリピンの富裕層などで人気なのが“巡礼ツアー”。
エルサレムやバチカンなどキリスト教ゆかりの地を訪れる信仰の旅で
専門の代理店もあるほどである。
さっそく長崎を新たな巡礼地にと売り込む。
ツアーを組んでもらうため要望も細かく聴き取っていく。
(旅行代理店)
「フィリピン人旅行者がミサに参加できますか?」
(長崎県観光連盟)
「日程を担当者にアレンジしてもらいます。」
この日売り込みが功を奏し
長崎への巡礼ツアーを取り扱ってもらえることになった。
(旅行代理店代表)
「長崎への巡礼ツアーはやりがいがあります。
 フィリピンでウケると思うわ。」
(長崎県観光連盟)
「世界遺産の追い風に乗って
 1人でも多くの方に
 1度だけじゃなく2度3度訪れていただける長崎をPRしていきたいと思う。」
キリスト教を通じた歴史でつながる長崎とフィリピン。
世界遺産の登録が近づき
観光を通じてその結びつきを強めようという動きが活発化している。


 

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