10月1日 おはよう日本
中国人観光客が急増する北海道で誕生したのが
日本のマナーを中国人に紹介する冊子。
札幌ススキノの食べ放題で肉料理や回線を楽しむことのできるレストラン。
連日 中国からの観光客が訪れている。
この日も30人のグループが食事の真っ最中。
レストランでの習慣が違う中国と日本。
日本人から見るとマナーが悪いと感じられる行動も見られる。
例えば飲み物の持ち込み。
中国ではレストランでの水が有料なので飲み物を持ち込むのが一般的である。
カニの殻などをテーブルに置く。
中国ではテーブルの掃除を担当する店員がいることから当たり前の光景だと言う。
(中国からの観光客)
「皿の上に置くと店員に余計な作業を増やす。
中国ではあとで片づけてもらえる。」
食事が終わったテーブルの下に食べ物が落ちていることも少なくない。
中国では盛大に食べることがおいしさの表現だと言う。
(レストラン 伊藤実会長)
「中国ではたくさん食べて散らかすのはおいしい。
日本ではきれいにというのがマナー。
難しい問題ですね。」
中国からの観光客との摩擦をどうしたら減らせるか。
外国人向けの情報誌を作っている出版社は
道の外郭団体観光振興機構からの委託を受け
日本のマナーを紹介する冊子を作った。
中国の習慣や考え方を踏まえて日本との違いを説明している。
例えばレストラン。
食べ物を散らかさないことや
食べかすなどをテーブルに載せないこと。
それに持ち込みや持ち帰るをすると罰金の対象になることもあると説明している。
トイレの使い方。
使用したトイレットペーパーをごみ箱に捨てることが多い中国。
日本では便器の中に捨てることが書かれている。
ルールだけでなく日本人の気持ちを分かってもらおうという工夫も凝らされている。
「郷に入っては、郷に従え」
ルールを尊重してほしいと思っていることを紹介している。
(冊子を制作 出版会社 日色無人社長)
「日本人と中国人は週間文化も違うが考え方や国民性が違う。
そういう人たちが同じ空間で過ごすから
えーなんでこういうことをするのか、と。
日本人と楽しく過ごすにはこうした方がいいともっとちゃんと教えてあげないとだめだと思う。」
この冊子は4,000冊が道内のホテルやレストランに配られた。
予想以上の反響で
すぐに1万5,000冊の増刷が決まった。
中国からの観光客はどのように感じるのか。
(中国からの観光客)
「日本の文化がもっとわかります。
日本の食事の文化には見習うべきいいところがたくさんあると思う。」
観光客も受け入れる側もお互いの文化や習慣の違いを知ることが
より良いおもてなしにつながることが期待されている。