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ネタバレ必至で読み解く主観的映画批評の日々!

紅白に思いをはせる

2024-01-12 20:23:05 | 不定期コラム
昨年のNHK紅白歌合戦の視聴率が非常に厳しいものだったという。 NHKに対する風当たりは近年ますます厳しいものになってきた。 このニュースは、視聴料を巡る議論にますます拍車をかけそうだ。 (だが問題の本質は、NHKの番組の質ではなく、単にお金を払いたくないという人が多いだけの気がするが) 時代に逆行するようだが、私は結婚してから紅白歌合戦を見るようになった。 ふだんほとんどテレビを見ない私の一家 . . . 本文を読む
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エクスペンダブルス ニューブラッド

2024-01-11 19:11:25 | 映画(あ)
評価点:62点/2023年/アメリカ/104分 監督:スコット・ウォー コンセプトを見失った? リー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)の元を訪れたバーニー(シルヴェスター・スタローン)は、賭けで失った指輪を取り戻して欲しいと依頼する。 しぶしぶ付き合わされたリーは、再びバーニーに来た仕事を手伝うことになった。 それはバーニーにとって因縁の謎の男、オセロットとの取引相手が、核兵器を強奪した . . . 本文を読む
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勉強するということはこういうことなのか。

2024-01-09 22:02:48 | 毎日コラム
この間までひらがながやっと書けるようになったと思ったら、もう二桁の掛け算や画数の多い漢字をすらすらとやってこなす。 小学生とはまことに成長が速い。 自分の子どものころ、こんなに真面目に机に向かっていたのかと思うくらい勤勉に宿題をこなしている。 もちろん、隣には母親がついていて、私は下の子の工作を手伝わされているのだが。 どうしても大人は理屈から説明しようとしてしまうが、子どもの学習する姿を見てい . . . 本文を読む
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メディアリテラシーとは

2024-01-07 14:00:11 | 表現を考える
正月早々、大きなニュースが日本を揺るがした。 私は直接の当事者ではないので、憶測からは何も言えない。 その詳細は、別の人に譲ろう。 こういう災害が起こると、必ず著名人が寄付したことが話題になる。 そしてそこで必ず「売名行為である」という種類の批判が寄せられる。 売名行為であっても、寄付することは良いことだ、という種類の反論がまた起こり、ちょっとした議論になる。 私はそれについて別の角度から考えて . . . 本文を読む
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ら行の映画批評

2024-01-06 18:07:40 | 映画批評 インデックス
ら行の映画批評 ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ43点 ライオンキング(V)55点 LOVERS76点 LOVE SONG(V)76点 Love Letter(V)71点 LIFE!72点 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル(V)81点 ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日79点 ラウンダーズ(V)60点 楽園追放 -Expelled from Paradise-(V)57点 RUSH  . . . 本文を読む
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レッド・スパロー(V)

2024-01-05 17:06:48 | 映画(ら)
評価点:37点/2018年/アメリカ/140分 監督:フランシス・ローレンス もう何もかもむちゃくちゃ。 ロシアのバレエ団で主役を務めていたドミニカ(ジェニファー・ローレンス)は、ある日アクシデントで右足に重傷を負ってしまう。 失意にくれるドミニカは、体の悪い母親の面倒をバレエ団に依存していた。 その弱みを知った叔父のワーニャは情報局の高官だった。 彼はドミニカを陥れたバレエの同僚のやりとり . . . 本文を読む
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お節介な日本人

2023-12-26 18:23:58 | 毎日コラム
日本人はとてもお節介なのか。 日本人はなぜこうも人に干渉したがるのか。 SNSでは誰かを罰するために私警察が暗躍していて、どんなに些細なことでもすぐに論う(あげつらう)機会を窺っている、ように見える。 それが日本人の特有の発想なのか、海外でも同様なのかは分からない。 少なくとも必死にスマホをもって日夜干渉できる相手を探している、ように見える。 あるいは、世話を焼きたがっているという言い方もできる . . . 本文を読む
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「こんなことをしているの、日本だけですよ」

2023-12-25 16:25:12 | 毎日コラム
私の知人に、何かあるとすぐに「こんなことをしているのは日本だけ」「海外では常識」と話す人がいる。 私はほとんど海外にいく機会もないので、「そうなんや」と驚かされるばかりである。 真偽のほどは確かではない。 そういう言説は、その人に限らず、日本では大好きなようだ。 テレビのコメンテーターも、すぐに海外との比較をしたがる。 エビデンス、コンプライアンス、コンセンサス……やたらとカタカナで説明したがる . . . 本文を読む
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料理という営み

2023-12-23 15:01:27 | 毎日コラム
料理が私の習慣の一部になって、久しくなった。 「男子たる者厨房に入るべからず」と訴えたのもむなしく、早く帰れた日は台所で簡単な夕飯を作る。 私の方が早く家を出るので、時間があれば弁当も作る。 だが、料理の本質は、「食事」にあるのではないということを、何度もフライパンを振ることで見えてきた。 それは、経験が先であり、意味づけは後から行われるという典型的な〈気づき〉である。 それは、だから行為の前に開 . . . 本文を読む
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SNSという〈ふるい〉

2023-12-18 17:34:11 | 毎日コラム
SNSというメディアは、人々の生き方や生活を大きく変えてきた。 人間関係をネット上に持ち込んだ、という言い方はすでに生ぬるい。 むしろ、SNSは新たなる人間関係を作る場所になり、自分の考えや思いを一方的に吐露し合う、現実とはかけ離れた場所になっている。 私は「いいね!」というボタンは、SNSというコミュニケーションの場を根本的に決定づける流れを作ってしまったと考えている。 人間関係や自分の発言や . . . 本文を読む
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忘却されない不幸

2023-12-16 19:28:22 | 毎日コラム
東浩紀の「訂正する力」を読んで以来、変化することの難しさを意識するようになった。 私の子どもの頃は、カメラがフィルムによって機能する時代だった。 だから、子どもの頃の写真は、それほど多くない。 フィルムは私の両親にはコストが高かったし、機器にうとかったこともある。 父や母の写真なら、もっと残っていない。 それはとても残念なことだが、今は逆に残りすぎていて、「忘れる」ことができなくなっていることも . . . 本文を読む
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ただより高いモノはない。

2023-12-08 20:01:54 | 毎日コラム
最近、急に「授業料無償化」という話がニュースになっている。 始まりは、大阪府内の高校完全無償化だろう。 あるいは、北欧の国々がたびたび引き合いに出されて、日本も子育てに優しい国にするために、医療や教育にかかる経費を無料にするべきだという声が上がっていたことが素地にあったのだろう。 そして、多子世帯には、大学の授業料無償の話まで出てきた。 だが、その一方で、これが少子化対策としての本丸というよりは . . . 本文を読む
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欲望する教育

2023-12-05 20:59:42 | 毎日コラム
子どもが生まれて、教育がここまで「欲望」と隣り合わせであるということを知らなかった。 子育てとは、欲望といかに抗うかということである、ということを思い知った。 生後まもなく、親が戦わなければならないのは、子どもに着せたい服を際限なく買うという欲望と抗うことである。 おもちゃにしても、服にしても、子どもに「これを買ってやりたい」という気持ちが抑えられない。 それは日本が少子化となり、そして高度に成 . . . 本文を読む
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重層的な子どものことば

2023-12-04 18:35:31 | 表現を考える
兄弟のやりとりがたまらなく面白い。 言葉の発達が早かった私の子どもは、周りの同級生の言葉の発達をも促進させるほど、しゃべくりに育った。 うえの子は特に、知的好奇心が強く読書が大好きなので、大人もびっくりするような言葉遣いをしてくる。 下の子はそれに釣られてどんどん言葉を覚えて、大人の矛盾点を鋭く突いてくる。 そんな2人のやり取りを見ていると、言葉が実に多様であり、そして多層であることに気付かされ . . . 本文を読む
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言葉は毎回新たに生成される

2023-12-03 15:41:59 | 日記
言語学の祖、ソシュールは言語の本質をラングとパロールに分けて、説明しようとした。 パロールは毎回毎回使い直される言語であり、言葉はその都度生成されているという。 それでもある一定の理解が得られるのは、言語のもう一つの側面、ラングという体系をある程度、同じ言語を操る者たちで共有しているからである、と。 私はこの場でたくさんの言葉を記してきた。 私はこの場以外でも、たくさんの文章を書いている(書かさ . . . 本文を読む
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