何故か?ただ一人“見えている”女が紛れ込んでいた。
12月1日、ファーストディーに鑑賞しました。1000円ですし、これはラッキー!日本の俳優がメインで登場していました伊勢谷友介さんに木村佳乃さんが素晴らしい演技で活躍。ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロにダニー・グローヴァーそしてガエル・ガルシア・ベルナルという豪華キャストに混じってです。凄いですよね
ところで、ブラインドネスって何なのか?驚異的な伝染力を持つ奇病という意味だそうです。
始まりは一人の日本人男性(伊勢谷友介)だった。突然目の前が真っ白になり完全に失明してしまう。医者の診断を受けるが、眼球には異常がない?原因不明のようである。
突然の出来事に男はパニック近くにいた男に助けを求める。
そして最初に男を診察した医師(マーク・ラファロ)も失明してしまう
その後、この謎の伝染病は男の発症を皮切りに爆発的な勢いで拡がっていく有効な治療がない中、政府がとった政策は感染者の強制隔離だった。最初に失明した日本人とその妻(木村佳乃)、そして医師やサングラスの娘(アリシー・ブラガ)、黒い眼帯の老人(ダニー・グローヴァー)、また幼い少年(ミッチェル・ナイ)・・・・。そしてその中でただ一人“見えている”女がいた。何故か?発症を免がれたが、夫の身を案じて紛れ込んだ医師の妻(ジュリアン・ムーア)だった。収容所は軍によって厳しく監視され、食料や薬品の要求もままならず、衛生状態も日増しに悪化していった。
感染者の不安はやがて苛立ちへと変わり、所内の秩序は崩壊していく。
やがて、自ら「キング」を名乗る男(ガエル・ガルシア・ベルナル)とその仲間が銃の力で支配を始め、彼らの欲望の前に遂に犠牲者が出てしまう。
食料などをすべて取り上げる。要求をのまなければ、食料などを渡さないと脅しをかける。
この状況に耐え切れなくなった医師の妻は反撃を決意するが・・・・・。
少し思っていた内容ではなかった。この奇病から逃れるために人々が立ち向かうのかと思っていたら、そうではなく、この異常事態の中で人間がどんな精神状態に陥るかという人間心理を描いたものだった。視力が失うだけではなく、心までが飢餓状態になるのである。極限状態に陥ったら人間は何をするか?分からないんだとヒシヒシと感じる。
そういえば、「ミスト」と重なるように思った。不安や恐怖というのは、人間をパニック状態にさせるわけで。日々の生活の中でもちょっとしたことで、混乱を招くことはあるのは確かだし。自然災害で大きいダメージに直面すれば、もっと心理的な病になるのと同じだ。
そして醜い争いが起こる・・・・。こんなときだからこそ、皆で力を合わせてといけばいいいのにね。極限状態は心を蝕むのです。悲しい
閉塞感が多い現代社会だからこそ、この作品を鑑賞して見つめなおす必要はあると思うのです。
結局は自分にかえってきます。邪心や利己主義な心を持たないことが大事!
ラストは希望がありました。ミストのラストと違って良かった
突然、伊勢谷友介の視力が回復します、それは一体何なのだろう??と・・・・。
木村佳乃さん、伊勢谷友介君の英語は上手かった。日本語は少しぎこちなかったけれど、ほとんどセリフが英語だったからな?
「ナイロビの蜂」のフェルナンド・メイレレス監督が、ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの小説『白の闇』を国際色豊かなキャスト陣で描いたパニック・サスペンス。ある日突然失明する謎の病気が感染症のように世界中に蔓延していく中、隔離施設に閉じ込められた発症者たちが極限状況で露わにしていく様々な人間の本性を寓話的に描き出す。主演は「エデンより彼方に」のジュリアン・ムーア。日本からも「CASSHERN」の伊勢谷友介と「寝ずの番」の木村佳乃が参加。(allcinemaより)
監督:フェルナンド・メイレレス |
※映画「シルク」を手がけたプロデューサー酒井園子さんが今回2作目の製作された作品だそうです。
オフィシャル・サイト
http://www.blindness-themovie.com/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://blindness.gyao.jp/(日本)