夢と現実の間を彷徨うひとりの男・・・・・。
12月20日、京都みなみ会館にて鑑賞。何の気なしに他のシネマで、チラシを持ち帰ったら、この作品に目が留まった。見れば、かなりの豪華キャストではありませんか!!それなのに、単館係のシネマでの上映なんですよね。
さらに気がつけば、すでに上映されており、22日までの限定上映だと気がつき、慌てて観にいくことにしました。
邦題が“恋愛上手になるために”、このタイトルだけ見ると、恋愛を上手く導くための指南なのか?と思いきや、そうではありませんでした。
てっきり、ゲリー演じる、マーティン・フリーマンが主役かと思ったらこれも違うような?どうもゲリーを取り巻く二人の女性が主役のような感じです。でも、ゲリーが軸になって物語りは進んでいくんですがね。
STORY
かっては人気バンドのメンバーだったゲリー(マーティン・フリーマン)は今はすっかり忘れられた存在。そんな彼はCMの作曲家としてやっているものの、せっかく作った曲もこれでは受けないとプロデューサーから酷評。同棲中の恋人ドーラ(グウィネス・パルトロー)は画家を目指していたが、自分の才能の限界を知り、今は画廊勤めをしている。安定した収入のあるドーラは、ことごとく強気!発言権は完全にドーラだ。そんなことでゲリーは肩身の狭い思いをしている。
バンド解散後、鳴かず飛ばず。ドーラと恋におちて、心機一転・・・・。イギリスからニューヨークに移住したゲリーだが、なかなか運が向いて来ない。ドーラはそんな彼の支えになりたいと思う一方で、つまらない仕事で甘んじる彼の生き方に苛立ってもいた。彼のバンド仲間だったポール(サイモン・ペッグ)は代理店で共同経営者に昇進し、妻と一緒に別荘まで買い込む好調ぶり!そんな姿を見て、ドーラはつい「今の仕事を続けてモノになるの?」と刺のある一言を口にしてしまう。結婚するには、情熱が足りない。でも別れるには、今の生活に惰性で馴染みすぎている、そんなどっちもつかずの生活にストレスが溜まるばかりのふたり・・・・。
そんなゲリーに倦怠期を吹き飛ばすような事態が突然起こるゲリーは理想の女性アンナと出会ってしまったのだ。完璧のボディと美貌、そして献身的に優しく尽くすアンナ。当然のように、ゲリーはアンナの虜となった。そんな新しい恋をポールに得意げに話す。しかし一つ問題があった。それは夢にしか現れない女性だったのだ。
夢で会うアンナ(ペネロペ・クルス)との逢瀬に酔いしれる♪眠っている間は彼の思い通りにアンナと出会い、甘いひとときを過ごせる。その夢を見るべく、窓に防音材を張り目隠しもして涙ぐましい努力をするのだった。
ドーラも最近のゲリーがいつもと違うことに気づいていた。ひょっとして私以外に女性がいるのでは?そんな疑いを吹っ切るように、ドーラはイタリアへ長期出張に出かけていく。
これでしばらく誰はばかる夢の中でアンナとデートが出来るとあってゲリーは有頂天!そして眠りの研究をするメル(ダニー・デヴィート)のセミナーにも参加。充実の時間を過すのだが・・・・。
ある日、街中を歩いていたゲリーはある写真を見て、目を疑った。アンナは夢でなく、現実に存在する女性なのか!早速ゲリーはアンナ探し求める。
やっと見つけたアンナはメロディという名前のモデルだった。現実に会えたことに有頂天となるが、彼女はゲリーが期待したアンナのような女性ではなかった。このことで大きなショックを受ける。
ペネロペ・クルス やっぱり魅力的な女性ですよね
そして傷心のゲリーに追い討ちをかける出来事がドーラに新しい恋人が出来たのだ。人間は勝手なものだ。ゲリーはドーラの心変わりにショック受ける。自分だって夢の中でアンナと逢瀬を楽しんでいたのにね。別れたドーラに未練たらたらなんて。今度はドーラの心を向かせるために彼女のために♪曲を書き捧げるも・・・・。車がバンバン通る道路越しに声をかけて必死にドーラに縁りを戻そうとしていた矢先、何と事故に遭遇。
再び夢の中。ドーラとの関係が修復されたゲリー、松葉杖のゲリーは浜辺でアンナの姿を見つける。しかし追いかけることなく、後ろに立っているドーラの元へ。
実はゲリーは重体だった。昏睡状態の中での夢だったのだ。ゲリーは亡くなってしまう。
冒頭で、ポールや彼の知り合いの人が生前のゲリーについて語るシーンがあったのは、ラストでこうなるからだったのね。
夢を追い続けたゲリーが教えられたことは、夢よりもっと大事なこと。ドーラの存在だった。失うことで、やっと目を覚ましたら、今度は現実の自分までさえ失ってしまった。何と哀れな結末なのだろうか
ゲリー役にはマーティン・フリーマン。サイモン・ペッグとは盟友だそうです。ホットファズでも共演。
ポール役、サイモン・ペッグ。今回は脇役でしたが。ホットファズの彼は最高でしたね。
メル役、ダニー・デビート
アラン・ワイゲルト役
マイケル・ガンボン
今回は出番はちょっとでした。役どころはベストセラー《明晰夢》の著者役です。メルは彼の本は良くないとゲリーに教えるが、ゲリーは彼の本の愛読者だった。
監督・脚本:ジェイク・パルトロー
☆グウィネス・パルトロウの実弟さんです。
オフィシャル・サイト
http://www.thegoodnightfilm.com/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://www.finefilms.co.jp/renai/ (日本)