4月17日、東宝シネマズ二条にて鑑賞
イギリス元皇太子妃ダイアナの生家であるスペンサー家の実話です。時は18世紀後半にその名門家に生まれたジョージアナ・スペンサー(キーラ・ナイトレイ )は17歳という若さで、名門貴族デボンシャー公爵のもとに嫁ぐのだが・・・・。結婚後、社交界の華として注目を集めるが、デボンシャー公爵(レイフ・ファインズ) とは愛のない生活を送っていた。
どこか故ダイアナ妃と重なるようなところもある。愛のない結婚。ただ子孫繁栄のために嫁いだという悲しい現実。元厚生労働大臣のどなただったか?忘れたけど「女は産む機械だ」という問題発言を思い出した。その言葉は女性を見下したと、多くの女性たちの怒りを買いましたが・・・・・。公爵のジョージアナに対する扱いもまるで「産む機械」と同じなんですよね。
嫁ぐ前のジョージアナの姿
母の企てた結婚だった。17歳の娘は何も知らずに嫁ぐ。
18世紀の時代は、女性蔑視だったのは当たり前なんだろう。それにしても17歳という年って、今の時代なら高校生くらいですよね。そして相手は、えらい年齢を食ったおじさん。私なら興ざめ状態ですよ。
華やかな婚礼を終えた後は、彼女は常に注目の的だった。ロンドン社交界のファッション・リーダーで活発に政治活動もした元祖セレブリティ。ところが実際の結婚生活は不幸だった。夫には愛されず・・・・。そのことで他の男の人へと走る。何かダイアナ妃と似ているよね。
夫デボンシャー公爵は、ジョージアナに世継ぎのため、男子を産むことだけを望み、自身は離婚歴のある女性との愛人関係を続けたりする。また使用人の女性に子供を産ますということもあったりして、ジョージアナが自分の子供として育てるということになる。公爵の風貌から想像できないくらいふしだらな生活である。レイフ・ファインズがこういう役を演じるのも面白いなあと思った。無表情の上、冷たくも感じられる公爵。
レディ・エリザベス・フォスター(ヘイリー・アトウェル)
この女性が公爵と愛人関係になる。
ジョージアナがダイアナ妃なら、エリザベスはカミラ夫人ってところですね。本当に境遇が似ていますよね。
ジョージアナの心の傷を癒してくれる唯一の女性となるエリザベスだが、その一方で公爵と愛人関係に陥る。ジョージアナはエリザベスに裏切られたと罵る!「出て行って!」と言うが、公爵はエリザベスを屋敷内に住まわせる。そして3人の奇妙な同居生活が始まる。
母レディ・スペンサー(シャーロット・ランプリング )にも相談するが・・・・。ジョージアナに公爵の心を自分に向ける努力をするように言われる。
シャーロット・ランプリングといえば、「家の鍵」にも出ていましたね。
愛されないジョージアナはやがてチャールズ・グレイ(ドミニク・クーパー )との恋に陥る。
結婚前からジョージアナに密かな想いを持っていたチャールズ。
ひと目を偲んで逢瀬を重ねる2人・・・・・。
結ばれることになる・・・・。
そしてついにジョージアナは彼の子供を身ごもる。そのことを公爵に告げ、離婚を切り出すが・・・・。公爵はチャールズを潰すと公言、離婚はしないと宣告。
子供を産むため、ジョージアナはひと目のつかない田舎で出産するように言われる。産んでまもなくチャールズの元に手渡すことに。
愛するチャールズ、そして子供とも・・・・・。
自分の浮気はOKでも、妻の浮気は許されないという矛盾。勝手なもんですね。そんなことは当たり前の時代だったのでしょうね。
衣装、ヘアスタイルの豪華絢爛さは見ごたえあり。
チャールズとは結局結ばれず、ジョージアナは公爵とエリザベスの同居生活をその後も続けた。彼女の没後、エリザベスが公爵と結ばれたらしい。
イギリスの元王太子妃ダイアナの生家としても知られるスペンサー家。18世紀後半にその名門貴族に生まれ、17歳でデヴォンジャー公爵夫人となった実在の女性、ジョージアナの華やかにしてスキャンダラスな結婚生活を描いた歴史ドラマ。主演は「つぐない」のキーラ・ナイトレイ、共演に「イングリッシュ・ペイシェント」「ナイロビの蜂」のレイフ・ファインズ。監督はドキュメンタリー畑出身で長編劇映画2作目のソウル・ディブ。(allcinemaより抜粋)
メディア | 映画 |
上映時間 | 110分 |
製作国 | イギリス/イタリア/フランス |
公開情報 | 劇場公開(パラマウント) |
初公開年月 | 2009/04/11 |
ジャンル | 歴史劇/ドラマ |