銅版画制作の日々

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ノウイング★KNOWING

2009-07-15 | 映画:シネコン

 人類は「知る」ーーーーー
未来はすでに通達されていることを。

久しぶりに映画を二本鑑賞してきました。その1本目が本作「ノウイング」。主演は、ニコラス・ケイジ。実は彼の作品は過去に1本だけしか観ていません。どちらかと言えば、お気に入りの俳優さんではないのですが。だから今回も観ようか?どうしようか?迷っていたのです。そこで事前に他のブロガーさんの記事をチェック。すると意外に良さそうな感じなのでスルーせず観ることにしました。

結末から言うと、やはり悲しいのかな?それとも希望の持てるものなのかな?何か複雑な気持ちです。わずかな人だけしか救われないというのもどうかなんて思いましたが・・・・。現実に起こったら、どうなんでしょうね。私はきっとパニックってしまうだろうなあななんて思いました。そういえばキアヌ・リーヴスの「地球が静止する日」を思いだしました。どこか被りますよね。

さてお話は

冒頭は1956年?いや55年?50年前の小学校でのお話から始まる。タイムカプセルに皆のメッセージを入れて、50年後に掘り起こすということでクラスの皆で絵を描くのだが、このクラスにひとりの少女ルシンダだけが絵を描かず何やら不可思議な数字を紙いっぱいに書いていた。結局間に合わず、先生が途中で取り上げてしまう。そしてその日、少女は失踪するのだが。校内を捜していたところ、地下室で見つかる。その時の彼女の手の指は血だらけ状態。そしてドアには何やら不可解な文字が刻まれていた。


マサチューセッツ工科大学の教授役のニコちゃん。

ここから時がいっきに現代へと変わる。50年前に埋められたタイムカプセルを掘り起こす記念式典が小学校で催されている。収められていた当時の生徒たちが創造する未来図が在校生に配られた。MTI宇宙物理学者のジョン(ニコラス・ケイジ )の一人息子ケイレブ(チャンドラー・カンタベリー)が持ち帰ったのは、子供が書いたものとは想像しがたい不可解な数字が羅列されたものだった。数列には、一定の法則があるのではないか?と仮説を持ったジョンは、様々な角度から検証していく中で“299691101”というブロックに目が留まる。それはアメリカ同時多発TEROが起きた日付と、2996人という犠牲者の数と一致したのだ!

他の数列も確かめていくと、過去に起きたあらゆる大惨事の日付・犠牲者数と一致していたことが判明する。その中にはジョンの妻が亡くなった2年前のホテル火災の日付と犠牲者数も含まれていた。愕然とするジョン。さらに、その紙には過去だけでなく未来に起こる大惨事も暗示されており、未然に防げないかと予告の場所に向かう。

仮説が正しければ、ここで81人が死んでしまうことになる。道路では、すでに玉突き衝突事故が起きており、手遅れかと思われたが、何故か死者はゼロであった。数列と大惨事は単なる偶然の一致に過ぎないと安心したその瞬間、上空から爆音とともに旅客機がジョンの頭上を通り越し、墜落したのだ。


大惨事は現実のものとなった・・・・。

仮説は確信へと変わる。紙の謎を解読し続けるジョン。
まず50年前の小学校でタイムカプセルに関わった先生を訪ねる。そしてこの謎の手紙を書いた少女ルシンダの消息を聞くことに・・・・・。


一方息子ケイレブはあの紙を手にしてから、彼の身の周りに異変が起こりだしていた。ジョンには聞こえないがケイレブには小さな声で彼を誘う声が聞こえる。また窓から見える景色は火の海という光景。これは現実なのか?夢なのか?

謎の数字を書いたルシンダは、既に亡くなっていた。死因は謎だった。彼女の娘ダイアナ(ローズ・バーン )を訪ねて、何か手掛かりを得ようとする。


ダイアナは娘アビー(ララ・ロビンソン)と暮らしていた。

※アビー役のララちゃんは、ルシンダ・エンブリー役でも登場していました。

ジョンが母のことを聞くと強い拒否を示すが・・・・・。数日後、ジョンのところに訪ねてくる。娘アビーに何か異変が起きていることで不安をつのらせているようだった。

母ルシンダはかって住んでいた家で、遺体で見つかったと話すダイアナ。2人は子供たちを連れてその家に向かう。そこに何か手掛かりがあるかもしれないと。

手掛かりを求め家の中を探し回る二人・・・・。手掛かりは何とベッドの下に刻み込まれていた文字。
その時、ケイレブの叫び声が


車の外には謎の男たちが。一緒に行こうと誘うのだ。

危うく連れて行かれそうになったふたりだったが、ジョンたちが戻ったことで間逃れる。ジョンは謎の男たちを追って森の中へ行くが・・・・。彼らの強い力で押されてしまう。口から光のようなものを吹きかけられる。

そうしている間に、地球に危機が迫っていた。もはや行き場のない多くの人々はパニック状態となっていた。地下に潜るしかないと、国家機関の警告が出されている。

ふと思いだしたジョンは、ルシンダが最後に見つかった学校の地下へと急ぐ。


地下のドアをルシンダが手でひっかき何かを書いたことを思いだしたのだ。
そのドアに書かれたことが生き延びる手掛かりかもしれない。ドアを外して持ち帰る。塗られたドアの下を削り取る。
ダイアナは焦っていた。もうそんなことをしている場合ではない!一刻も早く。結局ジョンを置いたまま、子供たちを連れて非難場所へ向かうのだった。

ジョンは助かる最後の手段はあのルシンダの家しかないと判断するも、ダイアナは信じられない。


謎の黒い石。これは一体何を意味するのか?


ジョンはダイアナや子供たちを追いかける。

しかし途中で子供たちの乗った車を持ちさられ、追いかけるも事故に遭遇。ダイアナは帰らぬ人となる。

ジョンは子供たちを追いかけて車を走らせる。目的地はルシンダの家だ。子供たちは必ずあの場所にと確信していた。


二人は森の奥に、謎の男たちといた。

ジョンとケイレブは永遠に別れることになるような・・・・・。ここからは想像してください。


両親や妹のいる自宅へとジョンは戻ります。

「地球消滅」というⅩディは避けられないとしたら、あなたは何を残しますか?

ジョンが選んだ最後の事とは・・・・?

パニック状況の中で果たして人間はどれだけ冷静にその状況を受け入れられるのでしょうね。この手の作品は最近多いですが、単にパニック映画だけで終わらず、人間の置かれている究極の心理状態を表現しようとしたのかな。でもちょっと綺麗に描かれすぎのようにも思いますが。おそらく自分勝手な状況になると思うのだけれどね。
そういう意味では「ミスト」の方がその手の作品では人間の心理状態を鋭く表現していたなあと思います。

まあニコラスさんの最新作、それなりに楽しめたと思います。

おまけにニコラス・ケイジのインタビューをこちらからどうぞ

 ニコラス・ケイジ主演で放つ驚異のディザスター・パニック・サスペンス。50年前のタイムカプセルに収められていた一枚の紙が、その後に起きた大惨事を正確に予知していたことに気づき、そこに示されたこれから起こる惨事の回避に奔走する主人公の姿を、VFXを駆使した衝撃的映像の数々で描き出す。監督は「アイ,ロボット」のアレックス・プロヤス。(allcinemaより抜粋)

メディア 映画
上映時間 122分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(東宝東和)
初公開年月 2009/07/10
ジャンル サスペンス/SF

地球消滅
その時、人類は何を残せるだろうか。

 

オフィシャル・サイト
http://www.knowing-themovie.com/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://knowing.jp/

 

 

 

 

Comments (7)
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