銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

プラスティック・シティ◇◆オダギリジョー×アンソニー・ウォン

2009-04-13 | 映画:ミニシアター


南米ーーブラジル。
闇の世界で生きる、日系ブラジル人のキリンと義理の父、ユダ。
血の繋がりよりも堅く結ばれた、二人の男の“激しくも美しい”クライム・ムービー。

ブラジルの街に溶け込んでいるよね。かっこいいオダジョーです。

ようやくオダギリジョーがポルトガル語で挑んだ“プラスティック・シティ”を観て参りました。4月7日、RCS(京都みなみ会館)にて。

冒頭はキリンが幼いころにアマゾンのジャングルで、両親を殺害されて、アジア系ブラジル人のユダに助けられるシーン。そのシーンと並行して、成長したキリンがユダとともに、ユダが経営するショッピングモールで、コピー商品を販売するという闇家業に手を染めているという場面が写しだされる。映像はそんなに感度いいものではなくて。おそらくそのような映像での撮影が狙いなのかもしれません。

ブラジルといえば、熱い国です。そのせいかけだるいような雰囲気も感じられます。

ストーリー


ユダは裏社会のボスとして大勢の取り巻きを従えて・・・・・。
またユダは、東洋街でダンスクラブを営む美女オチョ(ホァン・イー)と暮らし、リベルダーデ一帯を牛耳っていた。

 右がオチョ


ところが新たに東洋街に進出してきた実業家のミスター台湾(チェン・チャオロン)や政治家であったコエーリョたちが、ユダの失脚を狙う勢力として少しづつ入り込んでくる。

ある日、コピー商品排除のため、警察による手入れを受けた商店街。当初はユダ、キリン、コエーリョ等が事前に打ち合わせした芝居にすぎなかったはずが、突然、ユダは、コピー商品マーケットの黒幕として身柄を拘束されてしまう。監獄に閉じ込められたユダは、度々命を狙われ、あるとき、用心棒とともに襲撃を受け大怪我を負う。

ユダの身を案じたキリンは、どんなことを手段を駆使してでも、ユダを釈放しようと、コエーリョを脅し始める。キリンの裏取引きでようやく出所したユダ。しかし、目の前に現れたミスター台湾は、ショッピングモールの筆頭株主になったことをユダに告げる。更に、ユダが所有していた巨大な船と商品がすべて没収されると事態が起こり、抗争はさらに激しさを増していく。

ついにキリンは、ユダを騙した、かって兄弟分だった男を襲い、刺殺してしまう。そしてユダは一番の財産だった船にガソリンを撒き、火を放つ。次第に、暗闇へと導かれるユダとキリン。そして男を刺殺した罪で刑務所に収監されたキリンのもとから、ダンサーである恋人のリタ(タイナ・ミューレル)は去っていった。

様々な事件で神経をすり減らしたユダは、キリンに出所と自らの引退を条件に、コエーリョとミスター台湾に敗北を宣言する。

次第に精神のバランスを崩し、放心状態になっていくユダには、かってのボスの面影はない。そんなある日、行方の分からなくなったユダを、やっとの思いで探しあてたキリンの耳に、大きな銃声が響きわたった。明らかにユダを狙った銃弾だった。仲間のひとりがキリンをかばい犠牲となる。キリンはスラム街に住む少年たちを集め、復讐の誓いを立てる。しかし失うものは計りしれなかった。

すべての抗争の責任を取り、再び収監されるユダ。ユダの喪失と多くの仲間の死を受け入れがたいキリンは日夜街を彷徨うようになる。


あるとき、死にかけていたキリンは一番の友人だったテツオとマリオに助けられる。再会を喜び合うキリンたち。マリオは体力を取り戻したキリンに、ユダから託された小さな袋を手渡す。そこには、3つの金塊とモノクロの写真は入っていた。

写真の地名を辿り、アマゾンへとキリンは向かう。ジャングルへ迷い込んだキリンは忘れていたはずの幼いときの記憶を呼び覚まし、その衝撃で意識を失ってしまう。やがて覚醒していくキリンの目の前に現れたのは、収監された上殺されたはずのユダだった。「まだ息子と呼んでいいか」 「もちろんだ、俺の親父はあなただけ」・・・。不器用に交わし合う言葉。ユダのために死ぬことも厭わなかったキリンへ、「おまえの人生はこれからだ」と告げる。そしてユダはキリンの手に握られていたナイフを自らの手でゆっくりと腹へ突き刺していく。激しく動揺するキリン。ユダはキリンの未来を託すかのように息をひきとっていく・・・・。


キリン(オダギリジョー)の耳のタトゥーがなかなかお洒落です。タトゥーを彫るシーンもあります。


ユダ役( アンソニー・ウォン

監督ユー・リクウァイ

「天上の恋歌」のユー・リクウァイ監督が、オダギリ ジョーを主演に迎え、ブラジルのアジア系移民街を舞台に撮り上げたクライム・ドラマ。幼い頃に裏社会の顔役に拾われ育てられた日系ブラジル人の青年が、次第に裏社会の勢力争いを巡る抗争に巻き込まれていくさまを、幻想的なタッチを織り交ぜ綴る。共演は「インファナル・アフェア」のアンソニー・ウォン(allcinemaより抜粋)

ストーリーは結構シンプルだと思いましたが、フラッシュバックのような場面が多く、そのせいか前衛的な映像のように感じます。物語を真剣に捉えるより、映像感覚を楽しむほうがいいのかななんて思いました。何と言ってもオダジョーが全編にわたって、ポルトガル語でのセリフ、これがなかなか自然でいい!

最初はポルトガル語で芝居するのは、不安だったようです。(本人談)

ということで、ビジュアル的な作品という感じですかね。そういう意味で非常にお洒落で粋な作品だと思いました。

監督インタビューの記事→こちらをご覧下さい。

アンソニー・ウォンとオダギリジョーの単独インタビューの記事→こちらです。

 

オフィシャル・サイト
http://www.plasticcity.jp/

 

メディア 映画
上映時間 95分
製作国 中国/ブラジル/日本/香港
公開情報 劇場公開(ビターズ・エンド)
初公開年月 2009/03/14
ジャンル サスペンス/犯罪/ドラマ
映倫

PG-12

「この世界を、生き抜く。」

 

 

 

 

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ザ・バンク●堕ちた巨像

2009-04-10 | 映画:シネコン

 

原題: THE INTERNATIONAL


世界中の巨富が流れ込む、
その銀行の莫大な資金の行方ーーーー。
インターポール捜査官が辿りついた、
隠された真相とは。

4月5日、仕事終了後、MOVX京都にて鑑賞。

追い詰める側が追い詰められるという逆転方向に・・・・・。究極のスパイラル・サスペンス。主演もかなり豪華です。クライヴ・オーエンに、ナオミ・ワッツ。そうそう、ナオミ・ワッツの「ファニーゲームU・S・A」を先日鑑賞したばかり。あれは凄い作品でした。彼女は、サスペンス作品が似合う。そしてクライヴ・オーエンも決してシンプルな作品に合うとは言えないよね。重い感じがいい。キャラはふたりともそんなイメージですよね。

 ルイ・サリンジャー(クライヴ・オーウェン) 

 

 エレノア・ホイットマン(ナオミ・ワッツ


ストーリーをかいつまんで・・・・。


ベルリン、ミラノ、ニューヨーク、そして、イスタンブールへーーーー。

その銀行に不利益な証人は、すべて消されていく。

お話の舞台は銀行。違法行為をしている銀行の証拠を掴むために危険を承知で捜査するインターポール捜査官のルイ・サリンジャー、ところでインターポールってどんな仕事なのでしょうか?詳細はインターポールのところをクリックして下さい。

ドイツ・ベルリンには、国際メガバンクIBBCというがある。この銀行、2年前から違法行為が行われている極秘情報」を入手していた彼は、この銀行のマンハッタン支店を取り調べているニューヨーク検事局のエレノア・ホイットマンと共同でIBBCの追跡をしていた。あるとき、この件で内部告発をしようとした銀行幹部アンドレ・クレイマンから、新たな情報を得ることになったサリンジャーたち。ところが、ドイツ国内でのIBBC捜査が禁止されてしまい、サリンジャーの同僚も突然死、そしてクレマンも何者かによって不審な事故死を遂げてしまう。

その銀行が疑われる証拠はすべて変えられていく。

フランス・リヨン。インターポール本部に戻ったサリンジャーは、クレイマンが不審な事故死を遂げる前に、IBBCの頭取ジョナス・スカルセンの家で仕事をしていたとの情報を得る。しかしの報告とは矛盾点が・・・・?
サリンジャーは、その真偽を直接スカルセンに確かめることに。
ルクセンブルク大公国・ルクセンブルク。IBBC本部にやって来たサリンジャーは、頭取の側近ウィルヘルム・ウェクスラーを目にする。ところが、スカルセンとは面会できない上に、報告書の内容まで変えられていた。一方、ニューヨークにいるホイットマンが、IBBCの組織犯罪に関する新たな重要人物に辿り着く。欧州最大の軍事メーカー社長で、次期イタリア首相候補のカルビーニである。

その銀行を調べる捜査は、すべて止められていく。

イタリア・ミラノ。サリンジャーとホイットマンはカルビーニの政治集会場に訪れ、彼にIBBCの内情を尋ねる。彼の証言で、IBBCが世界を裏で支配する取引を企ていることを知る。しかしそのカルビーニも演説中に射殺されてしまう。狙撃現場を訪れたサリンジャーたちはある足跡を見つける。それは義足だった。ところがサリンジャーたちは、このミラノからも追放されることに・・・・・・。退去するために空港に訪れたサリンジャーたちは、ある事実に気づく。

その銀行が見捨てた者は、すべて葬られていく。

義足なら、空港の税関を通る際、金属探知機に反応するはず・・・・・。ニューヨークの空港で金属探知機の記録を調べる。これによって義足の暗○者コンサルタントがこの地にいることが判明。彼を追ってサリンジャーは暗○者の住所に。ところがそこは空き地・・・・。ところが偶然その男が現れる。コンサルタントの後をつけるサリンジャー。男がの行き先はグッゲンハイム美術館。その男を待っていたのは、何とウェクスラーだった。


ふたりは密談・・・・。

そしてふたりが別れた直後、突然鳴り響く銃声!サリンジャーに近づかれ過ぎたコンサルタントはすでにIBBCの標的にされていた。狙撃者の凄まじい銃撃戦に巻き込まれながら、コンサルタントとともに、螺旋の回廊を下っていくサリンジャー。被弾したその男を引き連れ、美術館の外へと逃げ出した。しかしまもなく、コンサルタントの男は息を引き取った・・・・・。

コンサルタント(ブライアン・F・オバーン

 ニューヨーク市警・刑事 ウォード
彼も犠牲に・・・・・・。

その銀行を裁く正義は、すべて失われていくのか。

その直後、ホイットマンに連れられ、サリンジャーはある場所へ。そこには、美術館で捕獲されたウェクスラーがいた。説得の末、IBBCの組織犯罪を明かすことに同調するウェクスラー。

 ウェクスラー(アーミン・ミューラー=スタール
“イースタン・プロミス”では闇の組織の中心人物を好演、ナオミ・ワッツと共演していたドイツの俳優さん。

政府、諜報機関、多国籍企業、犯罪組織・・・・。この世界のすべてのシステムに関与しているメガバンクの裏を暴くことは、サリンジャーにとって法の枠を越えることを意味していた。

家族の命さえ狙われるはず、ホイットマンを説得して、サリンジャーは一人立ち向かう決意をする。

そして、強大な権力従えたIBBCの正義の裁きを下すため、彼は最終取引の地である、トルコ・イスタンブールへと向かう。

 

 
トルコ・エアロテック社・代表 アフメット・スナイ

IBBCはアフメットとの取引のために、イスタンブールへ。

この直後、スカルセンに同行したウェクスラーが何者かに殺されてしまう。

いよいよサリンジャー、IBBC取締役、スカルセンを追い詰めることに成功。

 「私を殺しても解決にはならない」と。
スカルセン(ウルリッヒ・トムセン)

組織は崩れることはない。スカルセンがいなくなっても、次の幹部が引き継ぐという意味だ。


何も変わらないかもしれないとわかっていたが・・・・。サリンジャーは銃口を弾く。

 

 監督(トム・ティクヴァ

ワールドワイドな展開で難攻不落の巨悪に迫るポリティカル・サスペンス。違法行為に手を染める国際的な巨大銀行を追跡するインターポール捜査官が、執拗な妨害工作に遭いながらその実態と真相の究明に奔走する。主演は「トゥモロー・ワールド」のクライヴ・オーウェン。共演に「マルホランド・ドライブ」のナオミ・ワッツ。監督は「ラン・ローラ・ラン」「パフューム ある人殺しの物語」のトム・ティクヴァ。

最近、政治家と金の問題がとり立たされています。不透明なことってたくさんあるでしょう。裏側で違法なことってやっているのは当たり前じゃないかなんて思う今日この頃です。正義をもって事件を解決するには、かなりの覚悟が必要なんだろうと。でも大きな組織に潰されることは目に見えているのも現実。何か虚しいなあ。この映画を観てそんな思いにかられました。

本作でモデルとなった銀行はBCCIという銀行だそうです。詳細はこちらをご覧下さい。

メディア 映画
上映時間 117分
製作国 アメリカ/ドイツ/イギリス
公開情報 劇場公開(ソニー・ピクチャーズ)
初公開年月 2009/04/04
ジャンル サスペンス/アクション
映倫 PG-12

オフィシャル・サイト
http://www.everybodypays.com/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://www.sonypictures.jp/movies/theinternational/

真実さえ、
取引されるのか。う~ん何か納得いかないなあ・・・・。


 

 

 

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いのちの戦場▼アルジェリア1959

2009-04-08 | 映画:ミニシアター

 原題:L'ENNEMI INTIME


この歴史的悲劇を世界が知らないのはなぜか
仏政府がそれが〈戦争〉だったと公式に認めたのがようやく1999年であったのはなぜか

戦争を知らない世代だからこそ描けた
50年前の知られざる壮絶なゲリラ戦の真実

4月3日京都シネマにて鑑賞。

アメリカがベトナムへ侵攻したことで、戦争になったことは多くの人が知っている。でもフランスが北アフリカのアルジェリアという国を支配したことで、起こった戦争は多分知らない人は多いはず。そういう私もまったく知りませんでした。

映画を通じて世界の色々な国で何があったか?歴史を紐解くことが最近多いですね。ネットやメディアなどの媒体ももちろんのことだが、やはり映画の影響力って一番大きいような気がします。

ブノワ・マジメル、35歳のフランスの若手俳優。なかなかカッコいい方ですよね。彼の作品は「裏切りの闇で眠れ」しか観ていないけど。なんでも芸歴は長いらしい。子役時代から、テレビや映画で幅広く活躍。「人生は長く静かな河」という映画の少年役で注目された。(そのとき14歳)それ以降あのミシェル・ハネケ監督の「ピアニスト」で、カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を最年少で受賞したという実力派。

そんな彼が今回初めて立案から映画製作に挑んだのが、長年の念願だった本作。友人でもあるフローラン=エミリオ・シリとともに、これまで浴びるように見てきたアメリカ映画の影響を受けながら、妥協せず硬派な信念を貫き完成させたのがこの「いのちの戦場ーーアルジェリア1959」なのです。

さて少し本作の内容についてふれたいと思います。

アルジェリア ←どんな国なのか?こちらをご覧ください。

地中海をはさんでアフリカ大陸があるわけですが。モロッコとチュニジアの間にある国がアルジェリア(ヨーロッパに近いアフリカの国)です。

本格的なアルジェリア戦争が始まったのは、今から55年も前にさかのぼります。

以下その年表です。


1830年、    フランスによるアルジェリア征服
1881年、    アルジェリア、フランスの本省直轄下に入る
1914年~18年 173000人のアルジェリア兵士が戦地へ送られ、
            119000人のアルジェリア労働者がフランスへ送られる
1945年      コンスタンティーヌ、セティフ、ゲルマで暴動
1948年      「アルジェリア議会」選挙実施、政府寄り議員が多数に
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1954年     FLN(アルジェリア民族解放戦線)が蜂起、独立戦争始まる
1957年     “アルジェリアの戦い”
1958年     アルジェリア共和国臨時政府、設立宣言
1959年8月   ド・ゴール将軍の第1回アルジェリア視察
1960年     国連総会でアルジェリア独立の権利を承認
1961年    ヨーロッパ人テロリスト・グループが秘密武装組織OASを組織
1962年    エヴィアン停戦協定~国民投票により自決独立賛成多数~
         フランスがアルジェリア独立を承認~アルジェリア独立宣言
1999年   「アルジェリア戦争呼称法」制定

初めて封印を解かれたフランス版「プラトーン」!

遠い日本からはよくわからない複雑でデリケートな歴史がそこにはある。地中海を挟んだ北アフリカのアルジェリアは、130余年にわたりフランスの植民地だった。

1830年以来“フランス人”となったアルジェリア人たちは、“フランス兵”として2つの世界大戦に従軍。近隣のアフリカ系“フランス兵”たちと分かち合ったその苛酷な戦場の模様は映画「デイズ・オブ・グローリー」(06)で詳しく描かれている。

独立を勝ち取ったアルジェリア戦争(1954~62年)はフランス人が経験した最大の植民地独立戦争でベトナム戦争の裏側で当時の世界を震撼させ。日本の新聞でも頻繁にその動向が報じられていたそうだ。

関連映画 

「アルジェリアの戦い」 65年 アカデミー賞外国映画賞・監督賞ほかノミネート。ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞 (但し本国映画ではなく、イタリア映画)

あらすじ

 1954年、フランスからの独立を求め、アルジェリア民族解放戦線(FLN)が武装蜂起する。フランスはこれを押さえ込むため大規模な軍隊を投入、戦争へと発展する。1959年、フランス軍はゲリラ戦を展開する解放戦線に苦戦を余儀なくされ、戦況は出口の見えない泥沼化の一途を辿っていた。そんな中、戦死した前任者の後釜としてカビリア地方に赴任してきたテリアン中尉。さっそく向かったタイダ村で、テリアンは情報を引き出そうと村人に暴力を振るう部下のベテラン兵士を制止する。過酷な戦場でも人間性を保ち節度ある行動を自らに課そうとするテリアンだったが…。 
(allcinemaより抜粋)

左端がドニャック軍曹

さらに詳しく・・・・。

理想に燃える青年テリアン(ブノワ・マジメル)はマゼル前線基地へと赴任してきた。設計技師でありながら、ゲリラ戦の前線任務を志願。彼の案内を務める部下は、歴戦のベテラン兵士ドニャック軍曹(アルベール・デュポンテル)無言の視線がテリアンに突き刺さる。いよいよふたりの戦場が始まった。

カリビア地方はフェラガ(アルジェリア人ゲリラ)対策のために立入禁止地区が設けられていた。“立ち入るものはすべて撃つ”が掟

境界にあるタイダはフランス軍とFLNの両方から協力を強制される板ばさみの村。FLNの情報を引き出すためにはテリアン率いる小隊も定期的な視察が欠かせない。

テリアンは初めて村に入って驚く。何と村人を脅し、暴力をふるう部下の姿。テリアンは彼らを制止する。そんなテリアンにドニャックの目は冷ややか。

ところが、戦場の実態はそんなものじゃあなかった。タイダの村人は小隊より先回りして、FLNに皆殺しにされていたのだ。その惨い光景に取り乱すテリアン。偶然井戸の中で一人生き残っていた少年アマールを助け、基地に連れ帰る。

また立入禁止地区を通りかかった女たちを容赦なく撃ち殺すドニャックに激昂したテリアン。実は死体を調べるとそれは変装したフェラガだった。捕虜を基地に連れ帰り、拷○でフェラガの隊長の居場所を吐かせる姿に、誰もが黙認状態。

初めは腹立たしく思っていたテリアンも少しづつ理解すること

フランス軍の中にはアルジェリア兵士の兵士たちがいた。その一人ラシード。ドニャック自ら寝返らせた元FLNだ。

もうひとりのアルジェリア兵士サイードは第二次大戦・モンテカシノの英雄、そのためフェラガに目をつけられ家族を殺されていた。


右の兵士がサイード

ドニャック軍曹はインドシナの妻に送金を続けている。テリアンも妻と息子がいることを話す。そんなテリアンに、ドニャックは「あんたは帰った方がいい」と言い放った。

ドニャック軍曹の戦友、ベルトー大尉(マルク・バルベ)による力による捕虜への情報吐かせ・・・・。テリアンはその状況に、アルジェリア戦争の間違いを主張!そんなテリアンに勝手のレジスタンス闘士は、自分がゲシュタポから受けた○問のことを話し、「君もそのうち俺たちのようになる」と笑うのだった。

捕虜の自白をもとに、FLN隊長スリマンのアジトに近づくテリアンの小隊。突然、姿の見えぬ敵からの猛射撃を受ける。あちらこちらで兵が倒れる。


テリアンも初めて敵を射殺する。本隊のヴェルス少佐から援護空爆の報が届く。“特殊爆弾”である。怯える兵士たちや訳もわからず焦るテリアンをなだめるドニャック。すさまじい爆弾が落とされ・・・・。焼け野原に息をのみながら戦果を確認する小隊。

ラシードが姿を消した。テリアン、ドニャック、サイード、3人それぞれに彼の“失踪” への思いがつのる。

アルジェリアにとって、フランスは、レジスタンスに対するドイツ軍なのだろうか?
やがて道端で見つかったラシードは、FLNのやり方で処刑されていた。

FLN捕虜の“逃走”を促すベルトーの指示をテリアンは拒否。非公認の処刑だ。代わりに捕虜を連行したドニャックは、彼がサイードと同じくモンテカシノに従軍した元戦友だということを知る。フランス政府から贈られた勲章を胸に敬礼して処刑を待つその男を見逃そうとしたその時、一発の銃声が響く。

戦争の不条理を知り始めたテリアンには“任務完了”の報告に来たドニャックの苦悩をまだ理解することはできなかった。

FLN、スリマンを探す小隊の過酷な行軍は続く。森の中で激しい銃撃を受け、作戦を中断して負傷者を運ぶ道は灼熱の岩山。部下たちの相次ぐ戦死。そしてテリアンの苦い失敗・・・・。まったく動向のつかめないゲリラ戦の連続。そしてあのベルトーまでもFLNの手にかかってしまう。

次第に自分を見失っていくテリアン、ついに自ら○問に手を染めてしまう。

掃討作戦の成功により勲章と休暇を得てグルノーブルの家族のもとへ戻ったテリアンだったが、家の前で妻と息子の様子を見ながら車から降りることが出来ない。
代わりに入った映画館では、アルジェリアの平和にフランス軍が貢献しているというニュースがむなしく流れていた。

基地へと戻ったテリアンは○問部屋の異変に気づき、慌てて駆け込む。ようやくドニャックの痛みに気づくテリアン。しかし基地でのクリスマス・パーティの間に、ドニャックは基地から姿を消した。
ドニャックを探して渓谷を歩くテリアンの目の前に、戦場の暴力の連鎖がもたらした悲しい現実が姿を現す・・・・。

心まで蝕む戦争の恐ろしさ、正義をもって参加した戦争に、テリアンも自分を失うというはめに・・・・・。結局最後は自分に還って来た。これで良かったのかな?

ドニャックは戦争から逃げ出したおかげで助かります。

解説

フランスにとっての暗部として長らくタブー視され、近年ようやく歴史的な再検証の動きが高まってきた“アルジェリア戦争”の実像に迫る戦争ドラマ。長年にわたる植民地化政策のために複雑にねじれた関係となっていたフランスとアルジェリアの間で繰り広げられた独立戦争の過酷な現実をリアルに描き出す。主演は本作の立案者でもあるブノワ・マジメル。脚本はアルジェリア戦争を題材にしたTVドキュメンタリーも手掛けパトリック・ロットマンが担当。監督は「スズメバチ」「ホステージ」のフローラン・シリ。(allcinemaより抜粋)

 

 

オフィシャル・サイト
http://www.1959.jp/

メディア 映画
上映時間 112分
製作国 フランス
公開情報 劇場公開(ツイン)
初公開年月 2009/02/28
ジャンル ドラマ/戦争

 ブノワ・マジメルの素顔(おまけ)


追記:“ショコラ”や“パリ”でお馴染のジュリエット・ビノシュと結婚していたとは、知りませんでした!彼女との年齢差は10歳ほど。ジュリエット・ビノシュのほうがお姉さんです。

 

 

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フロスト×ニクソン◇◆FROSTNIXON

2009-04-06 | 映画:シネコン

 楽園か荒野か?ーーー人生を賭けた闘いが始まった!

政界復帰を狙う元アメリカ大統領ニクソン。
全米進出を狙う英国のテレビ司会者フロスト。
1977年、これが4500万人が見た伝説のインタビューだ!

3月31日、東宝シネマズ二条にて鑑賞。ニクソン大統領、ウォーターゲート事件・・・・。大統領の名前はもちろん、この事件の存在は薄ら記憶にあるけれど、どんなことだったのか?まったく知らなかった。そしてニクソン大統領が、この事件で大統領という地位から降ろされたというのも恥ずかしいことだが、知らなかった。

映画は娯楽性的な要素もあるけれど、歴史的や政治的なことなど、知らないことも教えてくれます。そういう意味では、勉強にもなるのですよね。多分この映画を観ていなければ、ウォーターゲート事件がどのような事件だったかも知らなかっただろうし、ニクソン大統領が辞任した原因さえ知らずにいたのですから(汗)勉強になりました。

でもこの手の作品はどうも苦手ですね。案の定、途中でzzzzとなってしまいました。

実はこの作品、2007年に舞台化されているそうです。主役のフロスト役とニクソン役には、映画と同じキャストだそうで・・・・。それも面白いですね。舞台と映画では少し違うでしょうしね。

 
フロスト役には、「クイーン」でイギリス前大統領ブレアを演じたマイケル・シーン。


ニクソン役には、フランク・ランジェラ。81回アカデミー賞では、主演男優賞にノミネートされたが。残念ながら賞は逃した。

物語

1974年8月9日、第37代アメリカ合衆国大統領リチャード・ニクソンフランク・ランジェラ )は、「アメリカの歴史上、自ら辞任した初の大統領」という不名誉なタイトルをまとい、政界の表舞台から去ることになった。ホワイトハウスを飛び立つヘリの乗り込むニクソン。その光景はテレビを通じて全世界に生中継され、実に4億人が目撃したらしい。(私も見たのかな?)この放映を観た一人のテレビ司会者ディビィッド・フロスト(マイケル・シーン )彼は母国イギリスとオーストラリアでトーク番組を持つ人気司会者。この辞任中継の視聴率の高さに、テレビ屋の本能を刺激される。早速一対一のインタビュー番組を企画。ニクソンの代理人であるエージェントのスウィフティ・リザール(トビー・ジョーンズ )を通じて出演交渉を開始した。


皆さん、見覚えあると思います。あの「ミスト」でスーパーの店長役だった人。彼がトビー・ジョーンズです。

数ヵ月後、フロストに電話をかけてきた、スウィフティは、60万ドルという法外なギャラを要求。フロストはこれを承諾する。いよいよこのプロジェクトのため、仕切り役のプロデューサーのジョン・バード(マシュー・マクファディン )を伴い、アメリカへ飛ぶ。

フロストは機内でナンパしたキャロライン(レベッカ・ホール )を連れ、カルフォリニア州サンクレメンテにあるニクソン邸に乗り込んだ。


プロデュサー、ジョン・バード。


フロストがナンパしたキャロライン。こんなときにナンパ??

ニクソンは邸内を見せながら、かってソ連書記長ブレジネフとの歴史的会談の模様を活き活きと語る。(自慢話ですね)

何と前払いとして20万ドルを出すはめになってしまったフロスト。ニクソンとは違って絶好調ではなかった。

アメリカで成功してみせるという野心に燃えるフロスト、3大ネットワークにこのインタビュー企画を売り込むが、拒絶されてしまう。

イギリス人の軟弱なテレビ司会者に大物政治家のインタビューなど務まるわけがない。これがネットワークの共通の見解だ。
交渉に苦戦していることを知ったニクソンの側近ジャック・ブレナン(ケヴィン・ベーコン )は「20万ドルだけもらって企画が流れるかもしれない」と静かにほくそ笑む。


久しぶりに観たケヴィン・ベーコン、いつも思うのですが、この人悪そうに見えるよね。

フロスト、番組を自主製作に変更して、放映権を売る方向に転換。借金して当面の製作費を捻出。いよいよ具体的なインタビューの準備をスタート!

そしてフロストがブレーンとして雇ったのは。この人たち



放送界で活躍するジャーナリスト ボブ・ゼルニック(オリヴァー・プラット

 


アンチニクソン派を代表するノフィクション作家ジェームズ・レストンJR
サム・ロックウェル )ジェシー・ジェイムズの暗殺に出演していた方です。

彼らにバートを加えたフロスト・チームはロサンゼルスのビバリー・ヒルトン・ホテルに移動。そこに本拠地を構え、質問の練り上げ作業を開始する。

しかしフロストはミーティングには同席することはめったになかった。何故なら、番組のスポンサー探しというもうひとつの重要な仕事があったからである。

そして迎えた1977年3月23日、インタビューの初日。フロストは何といきなり、ニクソン側の取り決めを無視して録音テープの質問から攻め込んでいった。不意打ちをくらい、たじろくニクソン。しかし瞬時に体勢を立て直した彼は、ホワイトハウスにおける録音の歴史について延々と説明。まんまとフロストを煙に巻いた。


これは撮影風景ですが・・・・。

その後もフロストは単なる聞き役状態。この様子にレストンJRとゼルニック は焦りと苛立ちを募らせる。

2日後に行われたインタビューは、ベトナム戦争がテーマだった。「攻めろ」というバートのアドバイスに従い、カンボジア侵攻について、鋭いツッコミを入れるフロスト。しかし、ニクソンは、「逆にもっと早くカンボジアに侵攻していれば、もっと多くの米兵を救えた」と断言。自身の政策の正当性を強く印象づけることに成功!そして3回目、ニクソンの得意分野である外交問題のテーマは、もはやニクソンの独演会だった。

フロストのインタビューは、明らかにチームの狙いとは逆方向に進んでいた。

ゼルニックやレストンJRはニクソンが特赦によって追訴を免れたことに不満を持つアメリカ人に対して、テレビカメラの前で謝罪するニクソンを見せることが、ジャーナリストとしての自分たちの使命だと考えていた。

しかし今までのところフロストはニクソンを攻めきれず・・・・。偉大な大統領だとアピールさせるばかり。そのことで、レストンJRが爆発!チームに険悪な空気が流れる。

イースター休暇のため、インタビューが一時中断。そこへフロストにとってショッキングな知らせがもたらされた。彼のオーストラリアの番組が打ち切りになったのである。生活の糧が失われるという現実の重さに打ちのめされたフロストは、自分が重大な間違いを犯したのではないか?と感じ、不安と後悔にさいなまれる。

そんなときかかってきた一本の電話。それはニクソンからだった。今のところ、圧倒的にニクソンが優位に立っている。そのニクソンが挑発的な言葉をフロストに投げかけてきた。「私は君にとって最も手強い敵になる。スポットライトは我々の1人しか照らさない。もう1人は荒野が待っている。覚えておけ、ときが来たら私は全意識を集中して闘いに備える」

それを聞いたフロストの心の中で瞬時に炎が燃えあがった。なんとしてでもニクソンに勝ち、スポットライトの中で生き残ってみせる。意を決意したフロストはワシントンにいるレストンJRにウォーターゲート事件の再調査を依頼するのだが・・・・。

さてどちらに勝利の女神が微笑むのか?ニクソンに謝罪させるのは一筋縄ではいきそうにないようですね。さすが大物政治家です。外交が得意というニクソンをどのように料理するかはフロストの采配にかかってくる。難しいですね。観ている私は何が何だか、わかり難いです。政治はどうも苦手だな(>_<)


この笑みは勝利?それとも・・・・・?


監督ロン・ハワード

脚本:ピーター・モーガン 「クイーン」(06)の脚本も手がけている。

 この方が本物のデビッド・フロスト氏です。

    

オフィシャル・サイト
http://www.frostnixon.net/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://www.frost-nixon.jp/
メディア 映画
上映時間 122分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(東宝東和)
初公開年月 2009/03/28
ジャンル ドラマ/伝記/サスペンス

 

 

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イエスマン☆“YES”は人生のパスワード

2009-04-04 | 映画:シネコン

 あなたも“YES”で人生を変えてみませんか?

3月30日、MOVX京都にて鑑賞。いやあなかなか面白かった。ジム・キャリー、最高です!!彼は顔の表情を色々変える百面相が得意な俳優さん。セロテープを顔に巻きつけて、独特な表情を作って楽しませてくれました。もちろんさまざまな場面での表情溢れる演技も面白く、思わず笑ってしまいます。

そういえば、ほとんど彼の作品は未見。「ナンバー23」(07年)の作品は鑑賞したのだけれど・・・・。彼のキャラらしくなかったかな?結局記事にはせず、スルーしてしまった。

誘われたり、勧められたり、頼まれたり、あるいは決断を迫られたり・・・・・。人生は毎日が“YES”か“NO”かの選択の連続。言われてみると、本当にそうですよね。主人公カール・アレンじゃないけど、私も出来ることなら“NO”で行きたい。要するにわずらわしいことだと、避けたい気持ちはあるな。

だからカールの気持ちがわからなくもない。でもこの作品を観て、ちょっと考え変えないといけないかもって頭の中にちらりと・・・・。

ところがカールの“NO”は半端じゃあなかった!面倒な相手の電話にはいっさい出ず。友達からの誘いも何かと口実をつけて断る。私生活だけに留まらず、仕事先でもこの調子。銀行のローン申請まで、ほとんど却下するのだからたまらない。これが3年前に妻と離婚して以来繰り返されてきたカールの代わりばえしない日常だ。昇進の話が立ち消えになったり、恋人連れの前妻と出くわしたりと、すべてがうまくいかない日々。とうとう親友のピーターの婚約パーティもすっぽかし、長年の友情さえも危うくしてしまった。

“NO”に、“イヤ”に、“パス”が基本のカール。無理やり誰かと何かをするくらいなら、独り部屋でDVDを観ている方が、よっぽど気楽。

そんなカールを見るに見かねた旧友が彼を連れて行ったセミナーは・・・・・。

 

友人ニック(ジョン・マイケル・ヒギンズ)に勧められた自己啓発セミナーのパンフレット。セミナー会場では、カリスマ主宰者テレンス・バンドリーの呼びかけに“YES”、“YES”、と連呼する異様な熱気に包まれていたが、カールはいまいち乗り切れない。

ところが、テレンスが新参者のカールを見つけ、彼の元につかつか歩み寄る。「この会場を出た瞬間からどんなことがあっても“YES”と言うと誓いなさい!もし誓いを破れば物事は悪い方に進むだろう」


まるで脅しのような文句でカールに誓約を迫る。周囲に煽られ、ついにカールは“YES”と・・・・・。

会場を出たカールに近づいてきたのは、ひとりのホームレス。「家まで送ってくれないか?」、「携帯電話を貸してくれないか?」、「お金を恵んでくれないか?」


すべて“YES”と答えたカール。えらいことに・・・・。ホームレスのねぐらまで行ったはいいが、一文無しの上、おまけに車はガス欠、携帯電話は電池切れとなり家に帰れないはめに。“YES”と答えたばっかりにこのような状況に遭遇していまう。

仕方なくとぼとぼと歩いて向かったガソリンスタンドで、カールは一風変わった女性アリソンと出会う。たちまちのうちに意気投合!案外、“YES”も悪くないと思いなおすカール。


          

             
               

                      

それからのカールは人が変わったように“YES”を連発。休日出勤も“YES”。ローンの申請も“YES”。自ら進んでバーに出かけ、店中の客から「おごってほしい」と言われれば、もちろん“YES”。

そんな中、偶然出かけたライブ会場でアリソン(ズーイー・デシャネル)と再会を果たし、さらに昇進の話も再び浮上してハッピー♪


上司ノーム(リス・ダービー)に休日出勤を頼まれ、快く“YES”引き受けるカール


昇進の機会もまた浮上!


うっとうしい上司ノーム宅で催される仮装パーティにアリソンと出席。

ホームレス救済のボランティア活動に、韓国系アメリカ人の経営するブライダルショップに行ったり、新しい発見、出会いを重ねていく。


親友ピーター(ブラッドレイ・クーパー)のためのサプライズなブライダルシャワーも自ら計画。

 


死のうとする人をギターを弾いて救済したり。

何事にも“YES” と挑戦していくカール。いつのまにか、自分の世界や周りの人たちのために時間と愛を注ぐようになっていきます。

ところが人生が上を向いてきたらしいと思われた矢先。カールを待っていたのは、“YES”の思わぬ落とし穴??

さて・・・・・。

カールとアリソンのロマンスの行方は?

そして“YES”の誓約の本当の意味とは?

それでも“YES”を貫くカールは、果たして幸せになれるのか?

人間って、考えや思いをちょっと変えるだけで、違う人生に出会えるのかもしれない。前向きに生きていくことが大事ですね。今回この作品を鑑賞して、しみじみ思いました。


心が変われば、こんな感じなのかもね。ハッピー♪

テレンス・スタンプ演じるカリスマ主宰者、オーラがありますね。この役なかなか面白いです。

製作の裏話(ウィキぺディアより抜粋)

  • ジム・キャリーは出演料の前払いを全く受け取っていない。しかし、この映画では、彼は映画の成功を給料として約束し、出演した。
  • キャリーは劇中で出てくる韓国語を習うシーンのため、基本的な韓国語を学ぶための言語コーチを雇った。
  • ※面白かった場面

    カールの隣に住むおばあちゃんとの絡みにHがあったりするのも嫌らしさを感じさせず、面白いなあと思った。

    ラストの体に装着したローラー・ブレードでうつぶせで坂道を走っていくのも印象的ですね。

    すべての答えを“ノー”から“イエス”に変えたことで人生が一変するジム・キャリー主演のヒューマン・コメディ。何でもノーで済ませてきなネガティブな人生を転換すべく、あらゆることにイエスと答えてみると誓いを立てた男が辿る思いも寄らぬ顛末を描く。原作は番組プロデューサーや司会者などマルチに活躍するイギリス人ダニー・ウォレスが実際に全てに“イエス”と答え続けた6ヵ月間に渡る実践を綴ったベストセラー体験記。共演は「ハプニング」のズーイー・デシャネル。監督は「チアーズ!」「恋は邪魔者」のペイトン・リード。(all cinemaより抜粋)

    原作:ダニー・ウォレス

    メディア 映画
    上映時間 104分
    製作国 アメリカ
    公開情報 劇場公開(ワーナー)
    初公開年月 2009/03/20
    ジャンル コメディ/ドラマ
    オフィシャル・サイト
    http://yesisthenewno.warnerbros.com/ (英語)
    オフィシャル・サイト
    http://wwws.warnerbros.co.jp/yesman/

     


     

     

     

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4月がスタート♪上映中の作品&上映予定作品の紹介

2009-04-01 | 映画全般

いよいよ新年度がスタートしました。4月に公開される映画やすでに上映開始されている作品などの紹介をしたいと思います。

単館系での上映作品とシネコン上映作品なども分けて紹介します。

まず3月28日から、上映されている作品

単館系シネマでの上映作品2作品

 ブノア・マジメル主演の戦争映画です。

ブノア・マジメルが立案したアルジェリア戦争を映画化したもの。北アフリカのアルジェリアで、130年にも及ぶ直轄支配を終わらせたフランス史上最大の植民地独立戦争を描いた問題作品。京都シネマでただ今公開中です。

プラスティック・シティ オダギリジョー×アンソニー・ウォン

南米ーーーブラジル
血の繋がりよりも堅く結ばれた、二人の男の“激しくも美しい”クライム・ストーリー

第65回ヴェネチア国際映画祭コンぺティション部門正式出品。アジアトップの二大俳優共演が見どころ。3月28日より、京都みなみ会館にて上映中。

シネコンでの上映作品 4月4日より上映予定

 ザ・バンク 堕ちた巨像

クライヴ・オーエンとナオミ・ワッツが共演。

追い詰める側が追い詰められていく、究極のスパイラル・サスペンス。今日の世界金融危機を予見した、衝撃のリアリティ。

 

単館系映画作品、邦画作品 4月11日より京都シネマにて上映開始

 ゼラチンシルバーLOVE
たかが、運命 されど、男と女

触れることなく、言葉も交わさずに、愛を昇華するーーーー

宮沢りえと永瀬正敏が共演。24時間撮られる女 女から一時も目を離さない男 愛は、撮るほどに奪われる。監督は世界のアーティストから絶大な信頼を得ている写真家・操上和美 

単館系作品作品 1作品目 4月18日より京都シネマにて上映開始

 MILK 主演ショーン・ペン

この作品でショーン・ペンはアカデミー賞最優秀主演男優賞をゲット!

1970年代のアメリカ。マイノリティのために戦った政治家、ハーヴィー・ミルク・・・・。人生最後の8年間。共演はエミール・ハーシュ、ジョシュ・ブローリン。今から楽しみです。

シネコン上映作品、4月18日よりMOVX京都にて上映開始

 スラムドッグ$ミリオネア

アカデミー賞最多8部門賞に輝いた注目作品。世界最大のクイズショーで、残り一問まで辿り着いたスラムの少年。間違えれば一文無し。正解すれば、番組史上最高額の賞金を手に入れる。スラムの負け犬が全てを賭けて出した、人生の“ファイナル・アンサー”は?監督はダニー・ボイル監督

続いて単館系1作品 4月18日より、京都シネマにて上映開始

 いとしい人

構想10年。オスカー女優へレン・ハントが満を持して監督デビュー!したハートウォーミングなラブストーリー。出演はコリン・ファース、ベッド・ミドラー、マシュー・ブロデリック。豪華共演者が紡ぎだす絶妙のアンサンブル。

シネコン上映1作品 同じく4月18日より上映開始

 マックス・ペイン

目的は復讐、手口はクール、胸には失くした愛。

悲しみと怒りが最大値に達したとき、アクションは次なる次元“ハイパー・アクション”へ!

昨年全米で公開されるや、初登場でナンバーワン・ヒットを記録したらしい。主演はあのマーク・ウォールバーグ。共演には、「007慰めの報酬」でボンドガールを演じた、オルガ・キュリレンコです。

シネコン1作品、4月24日より、シネコンにて上映開始。

バーン・アフター・リーディング

「ノーカントリー」でアカデミー賞に輝いたあのコーエン兄弟によるクライム・エンタティメント!!ジョージ・クルーニー、ジョン・マルコヴィッチ、ブラッド・ピットという豪華キャストが登場。さてどんな作品なのか?今からドキドキ。

次は4月25日よりシネコンでの公開作品

 グラン・トリノ

「チェンジリング」、「硫黄島からの手紙」など素晴らしい作品を手がけている、クリント・イーストウッドが主演・製作・監督をつとめる話題作「グラン・トリノ」

俳優としても、監督としても、イーストウッド史上ナンバー1だということです。

 

お終いは単館系での上映作品、4月25日から、京都シネマで上映開始

 レチェルの結婚

「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイがアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた作品です。

家族の運命を変えたあの出来事。
人生最良の日に明かされた秘密とはーーーー?

ということで以上、私が気になる&観たい作品を11作品紹介しました。もう1作品は、「ある公爵夫人の生涯」、キーラ・ナイトレイ主演作品。これも気になるところですね。

花粉症で少々へこんでおりますが・・・・。まずは「プラスティック・シティ」を鑑賞予定です。ではまた

 

 

 

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