ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

ステージではみなファミリー

2005年08月11日 | 価値観

                                        ♪先週末に手に入れたシカゴの楽譜。



 十人十色とか言いまして、

 人にはそれぞれの考え方があるものですね。

 とくに、ミュージシャンなんて生き物は
 
 自己主張が人一倍強かったりするものですから、

 いったん反発しあうと収拾がつかなくなったり。

   



 例えば1+1=2、という類の、答えがひとつしかない問題なら

 相手の間違いを指摘することも可能ですが、

 例えば、『悲しい時ってどんな時?』 あるいは『リンゴってどんなもの?』などという、
 
 答えがいくつも存在する問題の場合は、

 明らかに間違いでない限り、どんな答えを聞いても、

 「ああそうか、そういう考え方もあるんだな

 というふうに考えることにしています。

 

 ぼくは、基本的には、初対面の人でも、

 「ステージに上がればファミリー」

 だと思っています。

 ファミリーみんなで紙切れ(譜面)に命を吹き込み、

 生きた音楽を作っていくものだ、と考えているわけです。

 これは「個人的に仲良し」ってことじゃないんです。

 話すと楽しい人でも、ステージでこういう姿勢がない人は、

 一緒に演奏していてもつらい時がしばしばあります。

 逆に、人見知り同士(笑)であっても、

 その人の意識や姿勢から生まれるステージ上の音で、

 わかり合えたり認め合ったりできるんですよね。

 


 これは理想論かもしれません。

 でも理想のないところには道もつかないものなんですね。

 




コメント (4)
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