♪先週末に手に入れたシカゴの楽譜。
十人十色とか言いまして、
人にはそれぞれの考え方があるものですね。
とくに、ミュージシャンなんて生き物は
自己主張が人一倍強かったりするものですから、
いったん反発しあうと収拾がつかなくなったり。
例えば1+1=2、という類の、答えがひとつしかない問題なら
相手の間違いを指摘することも可能ですが、
例えば、『悲しい時ってどんな時?』 あるいは『リンゴってどんなもの?』などという、
答えがいくつも存在する問題の場合は、
明らかに間違いでない限り、どんな答えを聞いても、
「ああそうか、そういう考え方もあるんだな」
というふうに考えることにしています。
ぼくは、基本的には、初対面の人でも、
「ステージに上がればファミリー」
だと思っています。
ファミリーみんなで紙切れ(譜面)に命を吹き込み、
生きた音楽を作っていくものだ、と考えているわけです。
これは「個人的に仲良し」ってことじゃないんです。
話すと楽しい人でも、ステージでこういう姿勢がない人は、
一緒に演奏していてもつらい時がしばしばあります。
逆に、人見知り同士(笑)であっても、
その人の意識や姿勢から生まれるステージ上の音で、
わかり合えたり認め合ったりできるんですよね。
これは理想論かもしれません。
でも理想のないところには道もつかないものなんですね。