ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

ネコふんじゃった

2005年08月25日 | ネタをたずねて三千里

 生まれて初めてピアノで弾いた曲、なんでしたか?

 
 ぼくが、イタズラ弾きにせよ、生まれて初めて弾いた「曲」、それは「ネコふんじゃった」でした。
 メロディをどうやって覚えたんだろう…。たぶん小学校低学年のころ、ピアノを習いたての女の子が教室でよく弾いてたのを聴いてたんだと思いますね。


 この曲、キーをG♭(F♯)に設定すると、最初の16小節は、ファ以外の全てを黒鍵だけで弾くことができるんです。
 だから、ピアノを習ったこともない小僧風情が嬉々として弾くことができるわけです。


 さてこの「ネコふんじゃった」、ぼくはきちんとした譜面を見たことがないんですが、それもそのはず、正式な楽譜はないのだそうです。作曲者も、推測はされているけれど、不明なんだそうですね。(19世紀にロシアで生まれた曲だと言われている)
 それにもかかわらず世界中の人に知られているというのは、不思議な伝播力というか、エネルギーを持っているのでしょうね。


 ちなみに、調べてみると、国によっていろんなタイトルになっていました。


 ルーマニア……黒猫のダンス
 ハンガリー……ロバのマーチ
 フィンランド…ネコのポルカ
 デンマーク……王女の足
 ドイツ…………蚤のワルツ
 オーストリア…蚤のワルツ
 オランダ………蚤のマーチ
 フランス………カツレツ
 スペイン………チョコレート
 イギリス………箸
 アメリカ………箸
 キューバ………三匹のアヒル
 チ  リ………犬のポルカ
 ロシア…………犬のワルツ
 韓  国………ネコの踊り


 「蚤」や「犬」がつく国が多いのは、曲調からすばしこい動きが連想されるからでしょうか。
 米英人は「箸」に対して、これも忙しく動きまわるというイメージを持っているのかもしれませんね。
 食べ物の名前がついているところも複数ありますね。由来は何なんだろう。


 「黒猫のタンゴ」というのは、なかったな~
 「やっぱり」というべきか、「残念」というべきか…
 




コメント (10)
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