今日の5・6限は、全校生徒の平和集会でした。
昨年度まで夏休み中にやっていた平和登校を、今年度は1学期中に三中体育館で行うのが、今日の集会です。
平和集会の内容は以下のとおり。
①私からの話
②演劇部の平和をテーマにした劇「そばにいて」の上演
ヒロシマ原爆をテーマに、人と人のつながりの大切さを演じました。
③3年生からの沖縄修学旅行の報告と「HEIWAの鐘」の学年合唱。
3年の平和実行委員の生徒たちは、写真や映像を使い、1・2年生に平和への願いを確かに届けました。
また、「HEIWAの鐘」は、修学旅行に行って、歌詞の意味が実感できたため、平和への思いと願いをしっかりと伝える合唱となりました。
下級生からは、割れんばかりの拍手が起こりました。
そのあと、自分の教室に戻り、NHKアーカイブスから「 あの日、僕ら戦場で〜少年兵の告白〜」を観ました。
また、給食のコーナーでも、戦時中の食事について特集した掲示物を、いま貼っています。
最後に、私から全校生徒に話したあいさつを紹介します。
【非戦という価値を大切に】
H29(2017).7.4 平和集会校長あいさつ
今日の平和集会に寄せて、次のエピソードを、みなさんに紹介します。
詳しいストーリーは省略しますが、「宇宙戦艦ヤマト」に次のような場面がありました。
ガミラス星は、滅亡が迫っていました。そこでガミラス星に住んでいた人びとは、地球に移住しようとしました。そのため、人類を滅ぼそうとしました。
しかし、ヤマトの活躍で、逆に滅ぼされてしまいました。
このシリーズの最終回で、ガミラス星を滅ぼした主人公の古代進が言ったセリフが凄かったのです。
「地球の人たちも、ガミラスの人たちも、幸せに暮らしたいという気持ちは変わりない。なのに、われわれは戦ってしまった。われわれがしなければならなかったのは、戦うことじゃない! 愛し合うことだった。」
ヤマトや古代進は、正義のヒーロー。相手は悪い宇宙人。
アニメや映画をみる人は、みんなヤマトを応援します。ガミラスをやっつけろ!
その常識や価値観を、最後で覆したのが、古代進のこの言葉でした。
人は相手の国とのさまざまな違いを見つけ、戦争をします。
しかし、相手の国との共通点を見つけ、戦争をしない。
これを「非戦」と言います。
みなさん、戦争をしないという価値を大事にしてください。これが一点目。
二点目。みなさんの学校生活についてです。古代進の言葉を、みなさんの生活に当てはめます。
「学校生活を楽しく過ごしたいという気持ちに変わりない。なのに、人を傷つけてしまった。私たちがしなければならなかったのは、仲間を大事にすることだ。」
今日の平和集会は、戦争、平和、非戦、反戦、仲間のことを自分なりに考える機会にしてください。
いじめについても、自分の力で考える、自分が正しいと思う行動を貫くようにしてください。