最近、思うことがあります。
それは、コンビニのトイレなどで中からカギをかけていて、外側から見れば「使用中」の赤色マークが表示されているにもかかわらず、ガチャガチャと、とってを回したり、引き戸を引こうとする人が増えたということです。
「早く出ろ!」と急かすため、わざとガチャガチャ?
そうではないです。足音でわかります。
突然足音が近づき、いきなり、ガチャガチャです。
ノックしない人が増えたのです。
昔は、赤色マークが出ていたら、外側からコンコンとノックする。
内側から、コンコンとして、「入ってますよ」を表す。
外側の人は、じっと待つ。内側の人はできるだけ早く用をすます。
こういう気配りは、遠い昔の話になってしまったのでしょうか。
デリカシーやプライバシーに欠けると思う一場面です。
さて、親が子どものプライバシーを守ることは、とくに思春期の子どもの場合、大切です。
小さい子どもは、身支度から、身辺整理、入浴まで、親の助けがいります。
そして、成長とともに、自分でなんでもできるようになります。
徐々に自分の身体への意識が高まります。
それとともに、プライバシーが必要になってきます。
たとえ親であっても、子どものプライバシーは守るべきです。
たとえば、人の部屋に入る時にはノックして、返事があるまで待つというようなことを教えなければなりません。
また、子どもに、他人のプライバシーを守るよう教えることも大切です。
とくに思春期の子に対しては、親だけでなく、家族のみんなが気をつけないといけません。
兄弟姉妹、おばさん、おじさんが身体の変化をからかったりするのは、厳禁です。
周りの理解が求められます。
その点、三中の子は礼儀正しいことが多いです。
職員室に入って、
「失礼します。◯年◯組の◯◯です。◯◯先生を呼んでもらえますか」と、はっきりと言う生徒が多くいます。
校長室をノックする子も、私がドアを開けるまでじっと外で待っています。
学校でも、入学時のオリエンテーションで習慣づけしますが、3年生になってもちゃんとできます。
ご家庭で、幼い頃からしっかりしつけられているからだと思います。
中学生は繊細な心情でいます。
私も心がけて実践していますが、中学生の繊細な心のひだを意識して、言葉を選んで発するデリカシーがいります。
中学生にとってのデリカシーとプライバシーを大切にしたいのです。