つぎのような禅問答があります。
人の命の長さはいかほどでしょうか。
ある人は「平均寿命まで」と答えます。
また、ある人は「人生の楽しみがなくなるまで」。
さらにある人は、「病気で息がなくなるまで」と言います。
真理は「人の命は呼吸の間にある」ということです。
長い人生だと思えば、人は怠けがちになるかもしれません。
今日一日だと思えば、精一杯に生きようとするでしょう。
この一呼吸だと思い、いのちがそこで絶えても悔いがないという気持ちで物事にあたるといいでしょう。
その一瞬、一瞬を大切にするという戒めです。
人の命は呼吸にあり。