人は何かを考えたり、創ったりするときに、脳の中でも、「思考の脳」と言われる部分が働きます。
ところが、デジタル機器の小さな画面やモニターで映像とか画像を見続けると、その思考をつかさどる部分の働きが抑えられます。
実際、スマホ・タブレットの使用時間が長い子どもは、家庭学習を長くしても、学力が伸び悩むことが、最近の調査で明らかになりました。
長時間使用していた子どもたちが途中で使用時間を短くしたところ、翌年から学力は向上した。
では、タブレットの学習アプリを使って長い時間家庭学習する子の学力はどうなるのかという疑問がわきます。
これもやはり、タブレットの使用時間が長くなると、学力が伸び悩む傾向が見られたのでした。
国が進めるGIGAスクール構想により、全国の小中学生には1人1台のデジタル端末が配られています。
子どもたちの興味・関心を引き出すためにICT(情報通信技術)の利用は効果的かもしれません。
しかし、脳科学の観点ではデメリットもあると言えます。
家庭へのタブレットの持ち帰りはさせないようにした方がいいのだと思われます。
親は家族のだんらん中にスマホ・タブレットを使わず、子どもとの会話を大切にしたいです。
子どもにスマホ・タブレットを渡してしまえば、そこで会話が止まってしまうのです。
やはり、人同志の交流が大切で、それが学力向上にもつながるのです。