わたしは、昭和、平成、令和と3つの時代を経験してきました。
今までなら、「仕事が私の人生」と考えたり、公言する人がいて、そういう価値観は珍しいことではなかっように思います。
その点で仕事にやりがいを見出すことが求められてました。
しかし、いまは仕事は生活するための収入を得る単なる手段と考える人も増えています。
家族といっしょに過ごすとか、友人と楽しく過ごすとか、趣味を楽しむことを充実させたいという欲求が高いのです。
そうなると、給料は高い方がいいと思うのではないでしょうか。
実際、そのように思う若い世代が増えてきているように思います。
つい最近までは、「今の若い人はやりがい重視」「自分を生かせる場を求めている」と言われていました。
それは、雇用する側の思い込みであったのかもしれないと感じるほどの変化です。
学校の教員は、今まで教職にやりがいを感じやすい仕事と言われてきましたが、やりがいだけでは務まらないと考える若い教員が実際にいます。
もちろんほかの一般企業でも学校でも、いまも仕事にやりがいを求める若い人もいます。
でも、全般的な傾向としては、給料の額や休暇が取りやすいか、社会保険などの制度が充実しているかなどは、就職をきめる大きな決め手になるようです。
まして、働き手不足の時代です。就活生が会社を選ぶ時代に変化してきています。
実際、就職を支援する会社が来年の3月に卒業予定の大学生にアンケート調査をしました。
就職する企業を選ぶ条件として、給与・待遇を第一にあげた学生が45%でした。
この条件は10年ほど前では、6位ぐらいでした。だから意識はやはり、大きく変わってきているのでしょう。
円安、高齢化が進む社会の中で税金が重くなるなかで、社会保険料を支払う。日本を訪問する外国人観光客にしか買えないような高額な商品。
この現状を厳しく見ている若い世代の様子が伺えます。