本日6月23日は「沖縄慰霊の日」です。沖縄戦での組織的戦闘が終わった日です。
第二次世界大戦が終わってから、来年で80年になります。
じつは現在、沖縄では日本政府による有事に備えた軍備の増強が進み、避難計画も練られています。
第二次世界大戦の終期の沖縄は本土を防衛する「防波堤」とされました。
アメリカとの地上戦で住民9万4000人が巻き込まれ約20万人が犠牲になりました。
9年前、わたしは沖縄修学旅行の引率で、伊江島を民泊で訪れました。
約80年前、日本軍が来たこの島で何が起きたのでしょうか。
6月23日、この日にちなみふりかえります。
1945年4月1日、米軍は沖縄本島中部に上陸し、南北に分かれて進攻しました。
伊江島にも4月16日に上陸し、6日間にわたる地上戦となりました。
島では、女子救護班にいた10代の女性や乳児を背負った母親までもが「斬り込み」と呼ばれる捨て身の突撃をし、無惨にも命を落としました。
壕やガマでは、「投降するとアメリカ軍に殺される」と日本軍から刷り込まれていた避難住民が手投げ弾を爆発させるなどして集団自決したと言われています。
伊江島での戦争は「沖縄戦の縮図」と言われ、島に残っていた住民約4000人のうち、約150
0人が死亡したと言われています。
そして、いま日本は再び沖縄での軍備増強を進めています。
伊江島をはじめとした沖縄の犠牲者の上に、戦後の日本の繁栄があるのです。
沖縄慰霊の日には、亡くなった人たちのことを思い、平和を願う日にしたいのです