箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

就職期が凍りついていた時代

2025年03月11日 06時54分00秒 | 教育・子育てあれこれ

就職氷河期とは、およ1993~2004年ごろを指します。


この期間に大学等の卒業前に就職活動にあたる年齢だった人は、就職氷河期世代となります。


いまでは40歳代後半から50歳を超える働き手の人たちです。


バブル経済崩壊後、長い経済不況がつづきましたが、就職氷河期に雇用情勢は最悪になりました。


就活で募集要項を請求しても、送られてこない。


採用試験を運よく受けれても、内定まで至るのは至難の業でした。


一人で50社以上受けるのも珍しくないという状況でした。




派遣社員は1990年代後半から一般に広がった働き方でした。


正社員で就職できたにしても、多くの場合は希望した仕事ではなく、不本意に入社した人が多かったようです。


「派遣切り」にあう。残業につく残業で、手当ももらえない。請求すると解雇されるということもありました。


また、派遣社員には入社時の手厚い研修がなく、仕事の基礎が身につかないまま、現在に至っている場合もあるようです。


結婚するだけの経済的余裕がなく、一人暮らしか実家暮らしで、将来は親の介護の心配が出てきます。

また、自身が単身高齢者になるという不安を抱えています。


ハローワークや地域若者サポートステーションでは、氷河期世代に特化した支援を提供しています。