保健師の仕事の大きなものは、地域の健康相談や健康診断を担い、住民の病気を予防し、高齢者等の生活の環境を整えたりすることです。
つまり、保健師さんは地域住民の健康を支えるというのが本来の仕事になるのです。
また、学校教育にもかかわってくれ、大阪府箕面市の場合は、学校を巡回してフッ素塗布をして歯科衛生の分野でも活動をしてもらいます。
ところが、新型コロナウイルス感染が広がったこの3年間は、保健師さんはそちらの対応にかなりの仕事の時間がとられたと聞きます。
コロナ感染者の入院調整はもとより、住民からのコロナに関する相談はひっきりなしに入るので対応しました。
検査を受けたいのに受けることができないという苦情の電話もあり、クラスターが発生した高齢者施設からの相談もあり、長時間の勤務となりました。
このように、地域の保健活動にやりがいを感じる保健師さんは多いのですが、それよりもコロナ対応に追われた人が多い3年間だったのです。
もっとも、2021年夏頃には、コロナに関連する業務は一部が外部委託されたり、コロナ感染者数の把握も保健師が担うことが軽減されました。
そこで、いまは通常の地域保健増進の業務に戻ろうとするのですが、地域の保健活動はいまは停滞したままです。
保健師さんもコロナ禍の間に若い人が入り、住民を家庭訪問して、地域の保健を支えるという使命が薄くなりつつあるという場合も聞きます。
今まで保健師さんが地道に積み上げてきた活動を、アフターコロナの時期には蘇生させる必要があります。
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