2025年度から、中学校の教科書が新しくなります。
教科書には検定制度がありますので、2024年度に各自治体では教科書採択委員会を開き、どの教科書会社の教科書を採択するかを検討・決定します。
そして、2025年度からは新しい教科書を授業で使っていく運びとなります。
さて、このたびその検定教科書が文科省によって公表されました。
学習指導要領は、引き続き「主体的・対話的な深い学び」の学習を重視しています。
その意味で、生徒が自ら学べるための工夫として、どの教科の教科書にも、各ページの随所にQRコードが貼られ、その数は大きく増えました。
それが、今回の検定教科書の最大の特徴です。
QRコードのリンク先には、動画や統計資料、図形、音声など多岐に渡る学習コンテンツが用意されています。
一人1台端末を活用して、学習での理解を深めたり、主体的に学習ができるよ、各社がこぞってデジタルコンテンツを充実させているのです。
なかでも、2024年度からデジタル教科書が本格的に導入される英語の教科書は、コンテンツの数が著しく増えています。
わたしが考えるのは、学習は時代の流れを受けますので、デジタルコンテンツの活用は当然必要です。
しかし、万能ではないことにも留意しておくべきです。
というのは、以前に数学の図形の授業で授業者は率先して電子黒板にデジタルで対称移動などを指導していました。
デジタルでは図形の移動は自由自在です。
でも、その一方で昔ながらの図形の実物模型を黒板に貼り付けて、手で動かしていました。
そちらの方が、デジタルより、直接的で、とっつきやすく、三角形が重なったりするのが、視覚に届きやすいのです。
模型は黒板上にずっと残っています。授業者が外さない限り。
でも、デジタルは次のステップの学習に移行すりとき、モニターから消えてしまうのです。
あらためて、アナログのよさを再認識した次第です。
何でもデジタルではなく、今までの指導法と組み合わせて活用していくべきでしょう。
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