よく入社面接を受ける就活生が、コミュニケーション力が大事といいます。
しかし、採用側はコミュニケーション力は当然と考えています。
その上で、いっしょに仕事をしていくうえで、その人にキラッとした資質があるかをみているのです。
つまり、コミュニケーション力は、採用の必要条件ではあるが、十分条件ではないのです。
かといって、コミュニケーションがいらないかといえば、けっしてそうではありません。
お互いがあたたかい気持ちになる人間関係が深まれば、ものごとはスムーズに運ぶことができます。
自然と笑顔が出てくるようなあたたかな表情や態度が大切です。
それは、相手に寄り添いながら、希望していることをいっしょに実現していく姿勢のことです。
自分の考えや期待を一方的におしつけると、相手は反発するか逃避するかのどちらかになります。
自分がおだやかな表情でいると、相手もおだやかな表情になります。
私も、心がけたいのですが、自分の考えを伝えるときは、強過ぎても行けないし、弱過ぎてもいけないのです。
また、事実と気持ちのバランスをとり、伝える工夫もいります。
おだやかな人間関係は、問題に直面したときに役に立ちます。
自分一人よりと、考え方や選択の幅が広がります。
そのとき、「なぜこうなったか」より、「どのようにすればいいか」と問題解決の手立てをさかすほうが、建設的なコミュニケーションになるのです。
大切なことほど、他の人といっしょに取り組むことが大切です。