箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

光と影 喜びと悲しみ

2024年12月30日 06時52分00秒 | 教育・子育てあれこれ
一昨日のブログで.わたしは「笑顔は大切」といいました。

そして、昨日のブログでは一転して「笑ってばかりいられない。泣くことが生きること」といいました。

泣いて、悲しみをとことん味あわなければ、本当の喜びは生まれてこないのです。

悲しみとは乗り越えられないものであり、その悲しみとと一生つきあっていくこと。かなしいけれど、それでも前を向いて進んでいくことが生きることです。

とことん悲しんで、泣きます。それによって整理のつかなかった気持ちが浄化(カタルシス)され、気持ちを整えて、生命力が湧いてくるのです。

それでは、絶望のどん底にあり、深い悲しみの中に人があるとき、自暴自棄にならないために、どうすればいいのでしょうか。

それは、今日1日をしっかり、精一杯に生きていくしかないのです。

明日が見えなくても、今日という1日をしっかり生きることが肝要なのでしょう。

今日1日を喜ぼうと心がけて過ごすこと。

たとえば、わたしなら今日はいい授業ができ、学生の反応がよかった。

このように、ちよっとしたことに喜びます。そのような喜びを続けるのです。

ところが、それにも慣れてくると喜ばなくなります。

そこで、今度はちよっとしたことに悲しむようにします。

「先生の今日の授業は、ちよっと理解しにくかった」という感想に悲しみます。

そうこうしているうちに、喜びも悲しみもどちらも事実だとわかるのです。

そして、喜ぶことも悲しむことも、両方が大切なのだと思うのです。

つまり、喜ぶと悲しみは、表裏一体であり、光と影の関係にあるのです。

どちらか一方が大事というのではないのです。

喜びや笑いがあって、それと同じだけの悲しみや涙があるのです。

そのように考えると、今日1日を乗り切っていくことができるように思うのです。


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