キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

立てば芍薬、座れば牡丹

2011-05-11 16:06:47 | 行事
              

           桜が散って、チューリップも終わり、ツツジの見頃も過ぎようとしています。

              

           すると今度は、ユリやシャクナゲやヒナゲシが咲き始め、アヤメ、カキツバタも

           そろそろ。そんな中でひときわ華麗な大きな花をつけているのが牡丹、芍薬。

              

         牡丹は木生、芍薬は草生、でも英語ではどちらもpeony。木生、草生は植物の

         分類基準ではないんですって。それにしても、大きく華やかな花です。東洋的

         な感じがします。楊貴妃がこの花に例えられたとか。「立てば芍薬、座れば牡

         丹、歩く姿は百合の花」と美人の形容にも使われます。日本映画にも緋牡丹

         お龍なんて人がいましたね。藤(富司)純子さんの当たり役。こんなきれいな人

         がいるんだと思うほどのキリリとした美人でした。その人が、この間からのNHK

         の朝の連ドラで皺くちゃの偏屈なお婆さん役。人間って年を取るものだというこ

         とを実感しました。皺はメークで作っているのだと思いますが。でもね、やはり

         品があってすてきにきれいでした。牡丹は、落下の様が味わいのある花だとも。

               牡丹散って折りかさなりぬニ三片        与謝蕪村       

              

          同じ牡丹でも、野牡丹は全く別の種類の、濃い紫が印象的な素朴な花です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする