石楠花(シャクナゲ)は花の形がツツジに似ているとは思っていましたが、
やっぱりツツジ科。私の中では全く別の花なんですが。でもこうして写真
で見ると、やはりツツジの仲間だと分かります。
昔々とても若い頃に行った女人高野室生寺で階段の両側に石楠花が一面
に咲いていた様子今でも目に浮かびます。小じんまりしたいいお寺です。
台風で倒れた五重塔も完全に元の形に戻ったようです。また行ってみたい。
これは室生寺の石楠花ではなく、栃木県足利市の石楠花です。夫がなっ
ちゃんを連れて、足利市に藤の花を見に行きました。藤は盛りを過ぎてい
たようで、代わりに石楠花の写真を撮ってきました。日本の石楠花より派
手な西洋シャクナゲでしょう。
英語ではrhododendronという長い名前です。dがいっぱい入って、なんだ
か物々しい名前です。以前イギリスの小説を翻訳したとき、大邸宅の途方
もなく広い庭に池やバラ園や芝生のコート、それに石楠花の斜面まであ
り、のぞき見した隣家の主婦が羨ましがっている場面がありました。石楠
花の英名をその時初めて知りました。西洋でも割とよくある花のようです。
これはちょっと変わった石楠花。白い花の真ん中が臙脂色。黒い目で睨まれているみたい。
石楠花や狭き径行く奥の院 土井 木賊