釣鐘草の季節です。鮮やかな青と紫の花を他の小菊などと一緒にいただきました。
釣鐘草は風鈴草とも言うし、園芸店なんかではカンパニュラというラベルがつい
ています。青いのはブルーベルとも呼びますね。いずれにしても、花の形からベ
ルとか鐘とかいう意味の名前です。
これはイギリスの湖水地方で見たブルーベル。日本の桔梗に近い感じの小さな花
でした。「スコットランドの釣鐘草The Bluebells of Scotland」という歌があります。乙
女が戦争に行った恋人を思う歌ですが、これが日本では「美しき」という、母が忠君
愛国の息子を歌う歌になっています。歌が入ってきたのが明治時代ですから、時代
に合った歌詞になったということでしょうか。
ホタルブクロも同じ仲間。蛍袋なんてこれまた風流な名前です。
宵月を蛍袋の花で指す 中村 草田男