キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

白い花たち

2011-05-15 20:49:12 | 季節の花々
              

           泰山木は英名をマグノリアというように、木蓮や辛夷の仲間ですが、とても

           大きな堂々とした花です。最初見たとき、あまりの風格に感動さえしました。

           「泰山木の花咲けば、夏がくるよ...」という歌を、以前コーラスで歌ったの

           ですが、題名が思い出せません。「カモシカのように飛び跳ねて、暑い夏

           がやってくる」と続いたと思います。夏のさきがけの花なんですね。

              

           この花も数年前に、初めてどこかのお寺の境内で見たとき何とはなし感動

           しました。これが沙羅双樹の花だったんです!朝咲いて、夕方には花全体

           がポトンと落ちて散るので、平家物語で無常の象徴に使われたのですね。

               沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす  平家物語


              

           白いバラもいろいろな意味があります。ナチス抵抗運動の痛ましくも雄々

           しいDie Weisse Rose(白バラ抵抗運動)やイギリスの15,6世紀の薔薇戦

           争のヨーク家の紋章や。

              

           白いゆりは聖母マリアの象徴。純潔を表す花です。清楚ですね。名前に白ゆり

           のつく幼稚園や学校がたくさんあるのは、そのイメージの清潔さからでしょうか。

            きれいな花々もその時々の歴史に翻弄されています。
コメント (1)
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