信楽焼といえば、この狸。巨大なのから極小の物まで、ほんとに町中
狸だらけでした。良い陶土がとれるので、はるか昔から連綿と続いて
きた焼き物の里ですが、この狸、イメージ的にはどうなのでしょうね。
親しみやすく、人寄せには良いでしょうが、あまり高尚とは言い難い。
1991年5月世界陶芸祭が信楽で開かれていた時、信楽高原鉄道の
紫香楽宮跡駅の手前で正面衝突の大事故が起こって、たくさんの
人が犠牲になったのを覚えている方もいらっしゃるでしょう。私たち
が訪れたのは平日だったので、観光客もまばらで、こんなところで、
あんな大事故が、という感じでしたが、その時はいつにない大変
な人出で対処できなかったことも要因の一つだったと聞きました。
これは中が温泉になっている大狸形の建物。
丘の上にある陶芸の里は、とても広いすてきな場所でした。信楽焼振
興の熱意が伝わってきます。広大な庭に三つ四つと置かれた陶器の椅
子は地元の小学生が絵付けしたもので、とてもかわいい。緑の中で良
いアクセントになっていました。
登り窯や
穴窯も見学できます。
渋い色のお茶碗を買って帰りました。