キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

やまとひめのみことが魅せられた土地

2011-08-07 18:53:33 | 旅行
            

          倭姫命(やまとひめのみこと)は天照大神の命を受けて、彼女の永遠に

          鎮座する場所を求めて、御杖代として大和から西へ旅立ったのだそうです。

          この御杖村のあたりも候補地の一つとして杖を置いたとか、それが村の

          名前の由来です。この御杖村、曽爾高原のあたりは、日本で一番美しい

          村に数えられる風光明美なところ、でもめちゃくちゃ田舎です。私の故郷

          奈良吉野周辺は古代の歴史のエピソードに事欠かない場所ですが、ほ

          んの少し前まで、あまり興味がなかったんです。でも今はなんだかとても

          あの場所この場所が愛おしく思えます。結局倭姫命は伊勢に斎の宮を定

          め、初代斎宮となって、日本武尊に草薙の剣を渡したり大活躍します。

          御杖村はその途中の街道の宿になりました。静かな美しいところです。

           

                 なでしこや

           

                 黄色いコスモスや、

           

                 ピンクのバラが咲いていました。
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焼津 花沢の里-大崩海岸

2011-08-07 08:43:46 | 旅行
             

          帰省から戻る途中、おいしい魚を食べようと、焼津で東名高速を降りました。

          魚センターで海鮮丼を食べてから、ふらふら車を走らせていると、花沢の里

          とか大崩海岸とか、面白そうな名前のところがあるので行ってみました。

          ただの漁港と思ったら大間違い、焼津は日本武尊にさかのぼる由緒ある地名

          で、この花沢の里と呼ばれるちょっと現実離れした風景の一角も、万葉の時

          代から続く東海道沿いの町だったようです。坂道に沿って長屋門造りと呼ば

          れる建て方の家々が静かに佇み、なんともノスタルジックな気分に襲われま

          す。土産物屋など全くないので、余計タイムスリップしたような雰囲気が漂っ

          ているのでしょう。

             

          万葉集に「やきつべに我行きしかば駿河なる阿部の市道に逢いし児らはも」

          (かつて私が焼津に行った時、阿倍の市へ向かう道で逢った娘たちがいたが

          今頃どうしていることだろうな)という春日蔵首老という人の歌があり、ここ

          にその歌碑が建てられていました。はるばる駿河まで旅をしてきて、地元の

          かわいい朗らかな娘たちに行き合ったのでしょうね。目を閉じると、娘たち

          の笑いさざめく声が聞こえてくるような。

             

          花沢の里近くに、「東海の親知らず子知らず」と呼ばれているという、その

          名も大崩海岸というところがありました。今も海沿いの崖に細い道が通って

          いるだけで、事故が絶えないとのこと。昔はさぞ難儀な道だったのでしょうね。

             
コメント (3)
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