キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

八月の花

2011-08-15 09:18:48 | 季節の花々
             

           真夏には、ひまわりやハイビスカスのように大きくて華やかな花

           も似合いますが、この鳳仙花のように葉の陰に小さく可憐な花を

           つけるものも、愛おしい感じがします。「てぃんさぐぬ花」という沖

           縄民謡があります。「てぃんさぐの花で指を染めなさい、親の言葉

           で心を染めなさい、、、」私の好きな歌の一つです。このてぃんさぐ

           は鳳仙花のことなんですね。韓国や日本やアジアの国々で、昔か

           ら女の子が指を赤く染めるのに、鳳仙花を使ったようです。あまり

           女の子らしい遊びをしてこなかったからか、私は知らなかったの

           ですが。オリエンタルな雰囲気の花です。

             

           この白い小花もこの頃よく見かけます。何の花かと思ったら、

           韮の花なんですね。万葉集には久々美良なんていう名前で

           出てくるそうです。臭いが強いからか「ニラ」と聞いて「美しさ」

           はイメージしがたいですが、夕方がよく似合う涼しげな花です。

               足元にゆふぐれながき韮の花     大野林火

             

           このきれいな花も茗荷の花と聞いて、ほんとに?と思う人がいる

           かもしれませんが、ほんとです。生い茂る細長い葉の間、そここ

           に咲いていました。これもちょっとさびしげな夜の似合う花です。

               いつのびし茗荷の花や夕月夜     中村苑子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする