The Rose in My Garden | |
Anita Lobel | |
Greenwillow Books |
「わたしの庭のバラの花The Rose in my Garden」は昨日の「カエル
くん、ガマくん」に続きアーノルド・ローベルの絵本ですが、これは
絵が奥さんのアニタ・ローベル。マザーグースの中の「ジャックが
建てた家」と同じような積み上げ歌です。ページの左下に一輪赤い
バラ、その上にタチアオイ、キンセンカ、ヒャクニチュソウ、ヒナギク、
ツリガネソウ、ボタン、パンジー、チューリップ、ヒマワリと、ページ
を追うごとに庭がどんどん豪華になっていきます。その庭でネコが
ネズミを追いかけ、花をけちらして、花たちは散々な目にあいます。
でも赤いバラだけは元の通りに澄まし顔。
どの花も存在感たっぷり。その上、ハチ、ネズミ、ネコ、チョウチョ、
イモムシ、トリ、バッタ、テントウムシ、アリなど、庭の生き物のオ
ンパレード。いったい何種類いるか、探すだけでも楽しい絵本です。
アニタ・ローベルは、夫のアーノルドとともに、有名な絵本作家で
すが、ポーランド生まれののユダヤ人で、第二次大戦のとき各地
を逃げ惑い、強制収容所にまで入ったつらい過去を持つ女性のよ
うですが、やさしい、美しい絵や文を書く人です。