母は通っているデイ・サービスで、毎回素敵なフラワー・アレンジメント
を作ってきますが、今回はハロウィーンがテーマのオレンジ色のアレン
ジでした。こんな所にまでハロウィーンは浸透してしてきましたね。
キリスト教では万聖節の前夜という聖なる日ですが、ケルトのドルイ
ド教に由来するというこの行事、ちょっと異教的な匂いがあり、魔女
やらお化けやらでてくるし、いたずらっぽくって、おふざけOK、品行
方正でなくっても良いようなところが受けるのかも。もっとも数年前
アメリカでハロウィーンのtrick or treatで射殺された日本人の青年
がいましたが、あんな風に冗談の通じない人も通じない場所もある
し、キリスト教国でもない日本で、バレンタイン・デイと同じに商業
主義に踊らされている側面があるのも確かですが。
この季節、二年前の十月を思い出します。息子の結婚式の翌日、
夫の両親と弟と横浜見物に出かけて、山手洋館を巡ったとき、
イギリス館にハロウィーンのデコレーションがしてありました。
まだ10月の初めでこれから飾り始めようかという頃でした。
悪魔との取引のために、天国へも地獄へも行けなくて、ランタンを
手にさまよい続けるジャックというぐうたらな男の伝説からできた
というjack-o'-lantern。ちょうど日本の鬼火にあたるもののようで
すが、カボチャ(元はカブだったとのこと)のオレンジ色が陽気で、
鬼火のように怖くありません。イギリス館の年代物のチェストの上
でにこにこしていました。Happy Halloween