スーパーのお花屋さんでふと見かけた三輪の薔薇の花束。
それぞれきれいだけど、色の組み合わせがいま一つだな
あと思って、通り過ぎようとしたけれど、
こんなマークが目に入りました。”フェアトレード・フラワー”
はるかアフリカのケニヤから来た薔薇の花。産直の対極の
ような商品ですが、売り上げの10%が開発途上国の学校
建設などに使われるという説明に思わず買いました。フェア
トレード(公正取引)は、もっとも援助を必要とする人たちの
自立を助けるために、極端な低賃金労働や中間搾取など
なしに生産したものを買い取る制度で、寄付ではなく、あく
までビジネスです。そのためなかなか難しいこともあるよう
で、フェアトレードに批判的な人もかなりいるようです。
その辺のことは余りよくわかりませんが、日本でも熱心に
フェアトレードに取り組んでいる団体が数多くあるようです。
これはインドネシアの女性が作った手編みのバッグです。
数年前あるNGO団体に所属していた妹が、フェアトレード
の状況を見学しに行って買ってきてくれたものです。とて
もきれいな丁寧な仕事です。手芸用品入れにしています。
欧米のブランド品が、途上国の女性や子どもの搾取的
労働によって作られているというのは、まぎれもない現
実のようです。街にはブランド品があふれ返っていて、
すてきだなあと思うことも多いのですが、少し視点を変
えて、こんなフェアトレードの商品に目を向けてみるの
もいいかもしれません。
ブランドなんか、いらない | |
Naomi Klein,松島 聖子 | |
大月書店 |