キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

2011-10-14 09:52:10 | 季節の花々
             

             遠い山から吹いてくる こ寒い風に揺れながら
             気高く清く匂う花 きれいな野菊うすむらさきよ
                     
             秋の日ざしをあびて飛ぶ とんぼをかろく休ませて
             静かに咲いた野辺の花 やさしい野菊うすむらさきよ

             霜が降りてもまけないで 野原や山にむれて咲き
             秋のなごりをおしむ花 あかるい野菊うすむらさきよ
                      「野菊」  石森延男作詩・下総皖一作曲

           うすむらさきの野菊が似合う季節です。この素朴な歌、小学校の音楽の

           教科書に載っていた記憶があります。大好きな童謡の一つです。作詩の

           石森延男さんは児童文学者ですが、そのやさしく純な人柄がにじみ出て

           いるような良い歌詞です。たくさんの児童小説を書いていらっしゃいます

           が、「コタンの口笛」が一番有名でしょうか。子供の頃泣きながら読んだ

           記憶がありますが、このごろはあまり読まれないようですね。

                 

             伊藤左千夫の「野菊の墓」なんかも、今の若者は読むでしょうか?

             映画にもなりましたが。素朴な小さな野菊のごとき民子のイメー

             ジが切ない、美しくも悲しいお話です。

             

             でも、菊といってもこんな華やかで見事なものもありますね。

             菊人形や菊花展や、昔から日本人は菊好きなよう。
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