暖かい、春のように霞がかかる11月のある一日、
首都高からスカイツリーを眺め、
つくば市のその名もサイエンス大通りを通りぬけ、
筑波神社へと向かいました。この辺り、昔からの名山筑波山や鄙び
た風景と、近代的な科学研究都市が共存するおもしろいところです。
紅葉にはまだ早く、山茶花と、
菊が咲き誇っていました。
さすがガマの油で有名な筑波山、いたるところにガマが。遊園地
の屋根の上のガマの背に、なぜだかシマウマが乗っていました。
登山道の入口には金のガマが。筑波山の大元の神様は男体山の
山頂に伊邪那岐命が、女体山の山頂に伊邪那美命が祀られてい
ているそうです。なっちゃんを連れていったので、女体山の頂上
まで行くロープウエイには乗れず、山頂まで歩くとなると、なかな
かの山登りコースで(夫は行く気満々だったのですが拒否し)、
結局「仁和寺のある法師」状態となり、下の方でちょろちょろして、
車で行ける男体山の本殿の方はちゃんとお参りして、
ガマの油売りの実演(保存会の)など見てきました。
筑波山は低いけれど形の良い山です。万葉の昔から春秋に
歌垣が行われ、おおらかに性が謳歌されたところだそうです。
百人一首にも有名な歌がありますね。
筑波嶺の峰より落つる男女川恋いぞつもりて淵となりぬる 陽成院