日本の材木 杉 (絵本〈気になる日本の木〉シリーズ) | |
阿部 伸二 | |
理論社 |
図書館で楽しい絵本を見つけました。「気になる日本の木」シリーズ。
私のふるさとは奈良の吉野。家業も製材業で、今は弟が継いで四苦
八苦しています。それゆえ、特に老いた母は吉野杉・檜に思い入れ
が強く、この「日本の材木 杉」を持っていくと、いたく喜びました。
漫画仕立てですが、絵が鮮明で、はるか古代からの日本の杉の利
用を説き起こし、杉の木の性質や産地、育て方から、果ては花粉症
についてまで、丁寧な説明がついています。絵本だといって侮るな
かれ。半端な専門書よりよっぽど明快です。
日本の風景 松 (絵本 気になる日本の木シリーズ) | |
阿部 伸二 | |
理論社 |
同じく日本の松についての本。これも防砂林や植木の松や盆栽や、副産
物の松茸や松やにのことまで、松に関するすべてが網羅されています。
春の主役 桜 (絵本〈気になる日本の木〉シリーズ) | |
早川 司寿乃 | |
理論社 |
杉、松ときたら、日本を代表するも桜も当然シリーズに入っています。
これまた、パステル・カラーの絵がとても良いんです。案内役が天狗
さんで、お供に日本犬の代表柴犬まで登場します。桜の種類や桜の
名所の説明も行き届き、桜によって日本全国の春がどんなに豊かに
なっているかを知ることができます。
お話の絵本だけじゃなくて、時にはこんな絵本もいいものです。