色々と溜まっている映画の感想を、時間のある時にじゃんじゃん行ってみま~す♪♪
という訳で。
今日は、『図書館戦争』の感想をば。
■映画『図書館戦争』 予告編
メディアを検閲し、取り締まる法律「メディア良化法」が施行され、全国民が自由に好きな本を読むことの出来なくなった日本が舞台です。
そんな読書の自由のない中、読書の自由を守るため、「図書隊」という自衛組織が作られます。
高校生の時、良化委員会に本を取り上げられそうになったところを、隊員に助けて貰った笠原郁は、助けてくれた隊員に憧れて、自らも図書隊に入ります。
そして、担当教官・堂上篤の厳しい指導を受けながら、女性で初めて図書特殊部隊に配属されるのですが、女性である彼女に対して、色々な風当たりは強いです。
そんなある時、図書隊とメディア良化委員会の間で、深刻な対立が起こり。
本格的な戦闘へと突き進んでいくのでした・・・。
原作小説、とても気になってはいるものの、まだ、読んでません。
でも、将来的に絶対読みたいタイトルの一つです・・・!
という訳で。
原作未読、アニメ映画は見ているので、大体のストーリーや設定は知っている~~という状態で、この実写版を鑑賞。
はい!!!
もう、超面白かったですっ。
わたし的には、アニメも良いけど、実写版も凄く良い!! てか、実写版が好き~と思っちゃいましたです!
物語は、架空の近未来日本が舞台。
その世界では、公序良俗を守るために、「メディア良化法」という法律が制定されています。
そのため、今の日本のように、誰もが好きに好きな本を読めない、全ての出版物は、全てメディア良化委員会の検閲を受ける・・・という世界。
出版物の検閲が妨害されたりすると、武力行使も辞さない・・・というほど、権力武力を持つ、メディア良化委員会。
実際、メディア委員会の図書館の襲撃によって、大勢の死者が出るという事件まで起こるほど。
そして、そんなメディア良化委員会から、「本を読む自由」を守るために設立されたのが、「図書隊」。
何でも規制しようとする側の良化委員会と、本を守ろうとする図書隊が、長きにわたり、抗争を続けている。
この設定は、一見、ちょっと行き過ぎている・・・というか、ファンタジーだと思われがちですが。
いやいや、どうかな。
確かに、物語で描かれているのは、極端なお話だとは思うものの。
でも、一歩間違ったら、本当に、こういうガッチガチの規制だらけの世界になりかねない。
そんな危険性は、今の日本でも当てはまるのではないかなぁと思えました。
っていうか。
アニメで見るより、実写版で見た方が、よりリアリティを感じた・・・というか。
かつての歴史を振り返ってみても、日本では、言論の自由、表現の自由を取り締まるってコトは多々あった訳で。
そして、今尚、世界を見渡してみても、国によっては、政府が映画や出版物を検閲したり、また、情報操作をしているところだってあるのですもん。
この日本だって、一歩間違えれば、いつかこの物語のような「本を自由に読む」ことすら出来ない世の中になってたっておかしくないんじゃないかなぁ。
特に、最近は、なにかと規制、規制の声が多く見受けられますし。
世論が、一度、そんなある種のヒステリー状態みたいになると、もう誰も止められない。
坂道を転がり落ちるように、 おかしな方向へ加速度をつけて進んでいくことだって・・・必ずしもないとはいえない。
なので。
わたし的には、この物語。
ファンタジーでありつつも、どこかリアルを内包しているような。
そんな怖さを感じましたです。
ホント。
この映画でも言われてましたが。
なぜ、こんな世の中になったのか?
それは、人々の「無関心」。
国が、メディアを規制する~という法案を出した時も、最初は、大多数の人たちが、自分たちには関係ないと思っていた。
でも、それが結果として、こういう世の中を作った。
・・・とありましたが。
確かに、その通りなのですよね。
今のリアルな政治に関しても、例えば、選挙の投票率の低さとか、国民の無関心が、やがて、とんでもない世界を作り出す。そして、一度、出来上がってしまった世界は、そう簡単には変えられない。
そんな感じで、ちょっと、現在の政治の在り方とかまで、色々と考えさせられちゃいましたです。
うん。
でも、ホント。
「規制する」って、簡単なようでいて、実は、凄く難しいことだと思うのです。
もちろん、最初は、有害なものから青少年を守る・・・という善意からだと思います。
がしかし。
「規制」ということは、ここからここまでがOKで、ここからあっちはNGという線引きをしなくてはいけない作業な訳ですが。その線引きをどこでするかって、凄く難しいのですよね。
こういうケースは? あのケースは? じゃあ、そんな場合は??
とか、ケースを想定し始めると、キリがなくて。
本当に、なんでもかんでも規制しなくちゃいけなくなってきます。それこそ、この物語のように。
そして、本来は、人間を守るためのハズだった規制が、やがて、人間から自由を奪い、人間を攻撃するようになのです。
ということは、つまり、こういう表現や芸術を規制することって、本来は出来ないんだと思うのですよね。
規制の線引きラインは、人それぞれでしょうし。
だからこそ、自由に発表されたものを、各々が、自ら取捨選択していく・・・。
そんな風にあるべきなのだと思うのですが。
現在の日本の規制、規制な風潮も、あまり良くないのでは?というか、突き詰めると、ホント、メディア良化委員会っぽい、極端な世界になっちゃうかもよ~という警告にも感じましたです。
・・・と。
真面目に、表現や言論の自由とは何か? とか、自由に本を読むことのできる素晴らしさとかを感じたりしつつ。
エンターテイメントとして、めっちゃ楽しめる映画でした!!!
私はアニメ映画版を見ていたのですが、登場人物の皆々様、アニメのイメージ通りでした。
そして、極端な設定とはいえ、細部に渡りしっかり描き込んであって。
戦闘シーンなども多かったです。
それにしても。
「図書隊」は、あくまで、「守るため」の部隊。
それゆえ、良化委員会の特務機関との戦闘においても、色々と理不尽なことも多々で。
主人公の笠原が、新人ゆえのまっすぐさで、その理不尽さに激しい反発を覚える。・・・そのもどかしさも、凄く共感できました。
また、いろんな理由を付けては、没収される本たち。
物心ついたころから、本を読むのが大大大好きな私としては、本当に、理不尽極まりないと感じるシーンが多々でした。
そして、本が焼かれたり、また、乱暴に放り投げられたりするシーンも・・・。
本好きとしては、ちょっと見るに堪えられないシーンで・・・(;;)
物凄く、この物語世界に感情移入して、「こんな世界はイヤだ!!!!!」って強く思っちゃうのは、やっぱり、本好きだからなのでしょうかね(^m^)
もちろん、見所は、そういう表現の自由だ~とか、戦闘シーンだけではありません。
主人公・笠原と、その教官の、恋模様もイイ感じです♪
っていうか。
笠原は、高校生の時に、良化委員会から本を取り上げられそうになって。
それを助けてくれた図書隊の人に憧れて、自らも図書隊に入るのですよね。
そして、その助けてくれた人を「王子様」と思って、密かに恋焦がれている。
で。
本人は気付いてないけど、その「王子様」は、実は超身近にいる・・・!
しかも、大っ嫌いな鬼教官だった。
・・・という、ちょっと少女漫画チックな設定は、私のツボです(//▽//)
あ、あとね。
アニメの映画でもありましたが。
個人的には、笠原と親友でありルームメイトでもある柴崎とのやりとりが好き。
特に、寮のお部屋で、お風呂上がりにスキンケアをしながらの女子トーク的なヤツ?
普段は厳しい特訓や任務にある図書隊だけど。
寮でのひと時、図書隊の制服を脱いだ時の、普通の女の子の顔が垣間見える瞬間というか。
そういうヒトコマが大好きです。
栗山千明さんの柴崎、とても良かったですよね!
本の装丁のイラストビジュアルが、栗山千明さんがモデルだそうで。
魅力的な才女が実写で楽しめましたです!
そしてそしてそして!!
私、この映画は、前知識とか全然なく見たので。
映画の序盤で、超ビックリしたことがっっ。
というのが。
この映画では、故人ということで、写真のみが出て来た稲嶺長官が、なんとっ・・・!!
故・児玉清さんでした!!!!!!!!
映画の最初の方で、稲嶺長官の写真が出て来た時に、凄く驚きましたです。
稲嶺長官は、作者さんが、児玉さんをイメージして書かれた~ということで。
実際、原作では、稲嶺さんは、生きていますが、この映画では、故人ということにして、児玉さんにキャスティングされたのでしょうね。
本が大好きでいらっしゃった児玉清さんにピッタリの素敵な役だったと思います。
エンドロールで児玉さんの名前を見た時は、ちょっとウルウルと来ちゃいました。児玉さん、好きだったので。
本当に、こうやって、鑑賞後、色々と思い出してみると、たくさんの見所のあるエンターテイメントであり、また、色々と考えさせられることも多い作品だったと思います。
読書が大好き~という本好きな方には、是非是非お勧めしたい映画であります!
本が自由に読めるということが、当たり前な今の日本。
この当たり前が、ずっと当たり前のままでありますように!
という訳で。
今日は、『図書館戦争』の感想をば。
■映画『図書館戦争』 予告編
メディアを検閲し、取り締まる法律「メディア良化法」が施行され、全国民が自由に好きな本を読むことの出来なくなった日本が舞台です。
そんな読書の自由のない中、読書の自由を守るため、「図書隊」という自衛組織が作られます。
高校生の時、良化委員会に本を取り上げられそうになったところを、隊員に助けて貰った笠原郁は、助けてくれた隊員に憧れて、自らも図書隊に入ります。
そして、担当教官・堂上篤の厳しい指導を受けながら、女性で初めて図書特殊部隊に配属されるのですが、女性である彼女に対して、色々な風当たりは強いです。
そんなある時、図書隊とメディア良化委員会の間で、深刻な対立が起こり。
本格的な戦闘へと突き進んでいくのでした・・・。
原作小説、とても気になってはいるものの、まだ、読んでません。
でも、将来的に絶対読みたいタイトルの一つです・・・!
という訳で。
原作未読、アニメ映画は見ているので、大体のストーリーや設定は知っている~~という状態で、この実写版を鑑賞。
はい!!!
もう、超面白かったですっ。
わたし的には、アニメも良いけど、実写版も凄く良い!! てか、実写版が好き~と思っちゃいましたです!
物語は、架空の近未来日本が舞台。
その世界では、公序良俗を守るために、「メディア良化法」という法律が制定されています。
そのため、今の日本のように、誰もが好きに好きな本を読めない、全ての出版物は、全てメディア良化委員会の検閲を受ける・・・という世界。
出版物の検閲が妨害されたりすると、武力行使も辞さない・・・というほど、権力武力を持つ、メディア良化委員会。
実際、メディア委員会の図書館の襲撃によって、大勢の死者が出るという事件まで起こるほど。
そして、そんなメディア良化委員会から、「本を読む自由」を守るために設立されたのが、「図書隊」。
何でも規制しようとする側の良化委員会と、本を守ろうとする図書隊が、長きにわたり、抗争を続けている。
この設定は、一見、ちょっと行き過ぎている・・・というか、ファンタジーだと思われがちですが。
いやいや、どうかな。
確かに、物語で描かれているのは、極端なお話だとは思うものの。
でも、一歩間違ったら、本当に、こういうガッチガチの規制だらけの世界になりかねない。
そんな危険性は、今の日本でも当てはまるのではないかなぁと思えました。
っていうか。
アニメで見るより、実写版で見た方が、よりリアリティを感じた・・・というか。
かつての歴史を振り返ってみても、日本では、言論の自由、表現の自由を取り締まるってコトは多々あった訳で。
そして、今尚、世界を見渡してみても、国によっては、政府が映画や出版物を検閲したり、また、情報操作をしているところだってあるのですもん。
この日本だって、一歩間違えれば、いつかこの物語のような「本を自由に読む」ことすら出来ない世の中になってたっておかしくないんじゃないかなぁ。
特に、最近は、なにかと規制、規制の声が多く見受けられますし。
世論が、一度、そんなある種のヒステリー状態みたいになると、もう誰も止められない。
坂道を転がり落ちるように、 おかしな方向へ加速度をつけて進んでいくことだって・・・必ずしもないとはいえない。
なので。
わたし的には、この物語。
ファンタジーでありつつも、どこかリアルを内包しているような。
そんな怖さを感じましたです。
ホント。
この映画でも言われてましたが。
なぜ、こんな世の中になったのか?
それは、人々の「無関心」。
国が、メディアを規制する~という法案を出した時も、最初は、大多数の人たちが、自分たちには関係ないと思っていた。
でも、それが結果として、こういう世の中を作った。
・・・とありましたが。
確かに、その通りなのですよね。
今のリアルな政治に関しても、例えば、選挙の投票率の低さとか、国民の無関心が、やがて、とんでもない世界を作り出す。そして、一度、出来上がってしまった世界は、そう簡単には変えられない。
そんな感じで、ちょっと、現在の政治の在り方とかまで、色々と考えさせられちゃいましたです。
うん。
でも、ホント。
「規制する」って、簡単なようでいて、実は、凄く難しいことだと思うのです。
もちろん、最初は、有害なものから青少年を守る・・・という善意からだと思います。
がしかし。
「規制」ということは、ここからここまでがOKで、ここからあっちはNGという線引きをしなくてはいけない作業な訳ですが。その線引きをどこでするかって、凄く難しいのですよね。
こういうケースは? あのケースは? じゃあ、そんな場合は??
とか、ケースを想定し始めると、キリがなくて。
本当に、なんでもかんでも規制しなくちゃいけなくなってきます。それこそ、この物語のように。
そして、本来は、人間を守るためのハズだった規制が、やがて、人間から自由を奪い、人間を攻撃するようになのです。
ということは、つまり、こういう表現や芸術を規制することって、本来は出来ないんだと思うのですよね。
規制の線引きラインは、人それぞれでしょうし。
だからこそ、自由に発表されたものを、各々が、自ら取捨選択していく・・・。
そんな風にあるべきなのだと思うのですが。
現在の日本の規制、規制な風潮も、あまり良くないのでは?というか、突き詰めると、ホント、メディア良化委員会っぽい、極端な世界になっちゃうかもよ~という警告にも感じましたです。
・・・と。
真面目に、表現や言論の自由とは何か? とか、自由に本を読むことのできる素晴らしさとかを感じたりしつつ。
エンターテイメントとして、めっちゃ楽しめる映画でした!!!
私はアニメ映画版を見ていたのですが、登場人物の皆々様、アニメのイメージ通りでした。
そして、極端な設定とはいえ、細部に渡りしっかり描き込んであって。
戦闘シーンなども多かったです。
それにしても。
「図書隊」は、あくまで、「守るため」の部隊。
それゆえ、良化委員会の特務機関との戦闘においても、色々と理不尽なことも多々で。
主人公の笠原が、新人ゆえのまっすぐさで、その理不尽さに激しい反発を覚える。・・・そのもどかしさも、凄く共感できました。
また、いろんな理由を付けては、没収される本たち。
物心ついたころから、本を読むのが大大大好きな私としては、本当に、理不尽極まりないと感じるシーンが多々でした。
そして、本が焼かれたり、また、乱暴に放り投げられたりするシーンも・・・。
本好きとしては、ちょっと見るに堪えられないシーンで・・・(;;)
物凄く、この物語世界に感情移入して、「こんな世界はイヤだ!!!!!」って強く思っちゃうのは、やっぱり、本好きだからなのでしょうかね(^m^)
もちろん、見所は、そういう表現の自由だ~とか、戦闘シーンだけではありません。
主人公・笠原と、その教官の、恋模様もイイ感じです♪
っていうか。
笠原は、高校生の時に、良化委員会から本を取り上げられそうになって。
それを助けてくれた図書隊の人に憧れて、自らも図書隊に入るのですよね。
そして、その助けてくれた人を「王子様」と思って、密かに恋焦がれている。
で。
本人は気付いてないけど、その「王子様」は、実は超身近にいる・・・!
しかも、大っ嫌いな鬼教官だった。
・・・という、ちょっと少女漫画チックな設定は、私のツボです(//▽//)
あ、あとね。
アニメの映画でもありましたが。
個人的には、笠原と親友でありルームメイトでもある柴崎とのやりとりが好き。
特に、寮のお部屋で、お風呂上がりにスキンケアをしながらの女子トーク的なヤツ?
普段は厳しい特訓や任務にある図書隊だけど。
寮でのひと時、図書隊の制服を脱いだ時の、普通の女の子の顔が垣間見える瞬間というか。
そういうヒトコマが大好きです。
栗山千明さんの柴崎、とても良かったですよね!
本の装丁のイラストビジュアルが、栗山千明さんがモデルだそうで。
魅力的な才女が実写で楽しめましたです!
そしてそしてそして!!
私、この映画は、前知識とか全然なく見たので。
映画の序盤で、超ビックリしたことがっっ。
というのが。
この映画では、故人ということで、写真のみが出て来た稲嶺長官が、なんとっ・・・!!
故・児玉清さんでした!!!!!!!!
映画の最初の方で、稲嶺長官の写真が出て来た時に、凄く驚きましたです。
稲嶺長官は、作者さんが、児玉さんをイメージして書かれた~ということで。
実際、原作では、稲嶺さんは、生きていますが、この映画では、故人ということにして、児玉さんにキャスティングされたのでしょうね。
本が大好きでいらっしゃった児玉清さんにピッタリの素敵な役だったと思います。
エンドロールで児玉さんの名前を見た時は、ちょっとウルウルと来ちゃいました。児玉さん、好きだったので。
本当に、こうやって、鑑賞後、色々と思い出してみると、たくさんの見所のあるエンターテイメントであり、また、色々と考えさせられることも多い作品だったと思います。
読書が大好き~という本好きな方には、是非是非お勧めしたい映画であります!
本が自由に読めるということが、当たり前な今の日本。
この当たり前が、ずっと当たり前のままでありますように!