ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

冬のつぼみ

2005年12月22日 | 京都
すっかり冬、ですね。朝起きれば、辺りは一面の霜。もう、ぞーえんやジャケットにぞーえんやズボン、丸まると着膨れした上にマフラー、手袋で完全防備。地下足袋にはしっかりカイロを忍ばせる。下にはいったい何枚着ているやら。
五衣(いつつぎぬ)現代ぞーえんやバージョン、扇代わりの手熊手(てくまで)に、さしずめウインドブレーカーが唐衣(からごろも)ってとこでしょうか。毎朝牛車ならぬ自転車に乗って親方の家まで参内。履く息もすっかり白く。

入ってまだ1か月も経ちませんが、こんどのぞーえんやさんでは、実にいろんな古いおうちのお庭に入らせていただいています。中でも、特筆すべきは料亭。高台寺の辺りにある「一見さんお断り」の高級料亭ですが、建物共々、さすがなんともすてきな作りです。こんなしゃれたお庭を作るなんて、親方ったら、すごい!
不作法は私は、いろいろこまごまとしたお作法を都度教わりつつ、今のところかなり楽しんでお仕事をしております。

ところで、「一見さんお断り」のお店の見分け方って、知ってました?
入口のところの「のれん」が、門の外側(道側)にかかっているところなら、初めての方でも入れるお店。内側(建物側)にかかっているお店が、いわゆる「一見さんお断り」。常連さんや紹介のある方でないと入れないのだそうです。入ったとしても、メニューの値段表がなくて、とっても高くとられるとかとられないとか???確かに、「ねねの道」の両側にならぶ料亭の内いくつかは、のれんが内側にかかっています。外側にかかっているところは、ちゃんとメニューも出してある。なるほど。

お客さまにくつろいでいただくための、様々な装置。本当に、細やかな神経が使われているのですねえ。これは、ひとつひとつ語り出したらもう、何日でもしゃべれそうです。足跡を残さない、屋根の上にも神経を使い、葉っぱ一枚、枝一本も見のがさず、時には自分の姿がお客さまの目に触れないように身を隠す。このままいくと、本当に忍者になれるのではないか?と錯覚しそうな今日この頃。

あ、そうそう、ちなみに、時代劇で使われている忍者の履物は、やはり地下足袋なのだそうです。分からないように、足の裏のゴムを黒く塗りつぶして、装飾をつけたりなんかして…。一緒に仕事しているおじさまが、昔映画撮影所に勤めていらしたそうで、楽しいエピソードをいろいろ教えてくださるのです。こちらもなかなか興味深い…。

さて、すっかり掃き清められた庭。まだ年の暮れも迎えていませんが、よ~く枝を見ると、もうすでに花芽がほんのわずかながら、着々と膨らみかけています。ウメ、サクラ、ヒュウガミズキ。モミジにヤマボウシ、コブシの木。アジサイにも新芽が。植物は、えらいですね。静かに、でも着実に、春の準備をしているんですね。

☆今日のちび庭気温:1~9℃ 降るか?降るか?降るか~???降るなら朝からどっしり降ってほしいにゃあ。とちゅうでびしょびしょになるのやなんだもん。今の気温なら雪になるとは思えないんだけど、雨よりは雪のほーが嬉しーにゃ。( ̄^ ̄)