ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

春のような?

2007年01月18日 | 京都

お正月前のお庭のお手入れで忙しかった年末がウソのように、年を越すと、ぞーえんやもペースダウンします。施工であれば動いても暑くならない今時は有難いところですが、個人宅のお手入れには、雨が降ると苔庭ではどろどろになってしまうので、毎朝毎晩空のご機嫌も伺いつつ。

それでもぼちぼちとお仕事も始まり出したこの数日。良い天気でしたね~。去年とは比べ物にならない暖かさ。確か去年の今頃は、雪を払い除けながら松のお手入れをしていましたっけ。冷え性の庭主には、ありがたい限りです。

お手入れをしていても、なんだかもう、春一番が吹きそうな感じ。ハコベやらハハコグサやらホトケノザやら、こんなに草むしりすることになるなんて。ちび庭ではフキノトウまで出かかって、ちょっとちょっと、まだ早いんじゃないのお?

膨らんでる梅の蕾あり、ちらほらと花をちりばめたユキヤナギもあり、田んぼでは稲株があおあおと新芽を伸ばしています。本当にこのままあったかくなっちゃいそう。そーだったら楽なんだけどなあ?でも、そんな年には春先にどっかり降ったりなんかしてね。そーいや、さっき蚊も飛んでたなあ!

お客さんのお庭に入って楽しいのは、いろんな植物を見つけられること。
絵の先生のお家では、表のとても素晴らしい日本庭園につづいて、「生活の庭」である素朴な花壇のエリアが。

おっ、雑草かと思いきや、まだ花の付いていないプリムラが、まるで田んぼのあぜ道のようにごくごく自然に園路を縁取っている。柿の木の下には落葉に埋もれたイチゴの赤い葉。梅の木の下の、苔に覆われたなだらかな地面には、力強いアカンサス・モリスのつややかな新しい葉。そして、ツワブキの間に時折顔をのぞかせている大きなウチワのような葉っぱは、ヒマラヤユキノシタ。
ごめんね。上の枝を切らなくちゃならないの。踏まないように作業するから。ちょっと我慢しててね。

楽しいなあ~。好きなものを、好きなところに。植物も、まるで自分でその場所を選んだかのように、生き生きと輝いている。本当に、地面から春の気配が立ち上るよう。植えた人の深い愛情が伝わってくるお庭です。

やっぱり、慈しまれた庭というのは、植物達が語りかけてくるような気がするものですね。

古い竹垣も作り直して、あたたかかった今日の作業はおしまい。春、だなあ…。

☆ 今日のちび庭気温 2~12℃ すごい!最低気温2℃台をキープ!
でも、きちんと寒くならないと、咲かない花もあるのよね~。今年はどうかな?(^_^)