ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

リアルな植物

2007年07月16日 | ガーデン
あ~ん、祇園祭い~。
いきたいよいきたいよいきたいよお~。

はたと、思い出してわるあがき。宵山、すてきだったなあ。八坂さんも楽しかったなあ。おしっ!来年は、7月に夏休み取るぞう!!!わかったねっ、つれ。

しっかし。こちらでは、本当に、こんな仕事でもしてなけりゃ、季節の移り変わりに気付かない。(ほんと、今日が宵宵山だったなんて、全く忘れてた。)

京都なら、葵祭、時代祭、東林院のナツツバキを見たり、鈴虫の音を聞いたり、祇園祭にお盆に季節のライトアップに、と、次から次へといろんなお祭りやらお寺さんの行事やしきたりやらイベントがあって、お菓子屋さんの売り出すお菓子ひとつひとつにも、街のしつらえにも、季節の移り行くのをひしひしと感じたのですが。いまさらながらに、あれは本当に貴重な空間だったのだなあ、と思います。

しっかりと季節をかみしめて。
こちらで仕事を始めて、本当に実感するようになりました。現代人は、本当に、季節を失いつつあるのだなあ。
だって、あまりにも多いんですもの。「1年中咲いてる花をいれてください」「華やかで、枯れないものをお願いします」「剪定のいらない木を」「えっ、花壇って、植え替えなきゃいけないんですか?」

そうですね、造花なら…。って、すぐ、埃まみれになって捨てちゃいますよお~。

お金をかけたくないのは分かる。費用対効果を計算尽くしての依頼が来る(当然ではあるが)。いそがしくって、水をあげるヒマもないのも分かる。でも。今時の花、は、インテリアの一部であって、生き物ではないのだ。なんだか、優秀なビジネスマン、って感じのお宅ほど、そんな傾向があるような気がする。よごさない、水いらない、成長しない。もしかして、そのうちアンドロイドの植物版もできるんじゃないか。

枯れるから、植物なのです。つかの間の花だから、癒されるのです。はかないからこそ、大事に思うのです。だからこそ、愛すべきものなのです。
ゆっくりと、じっくりと、いのちの循環を、味わってほしいのです。

先週は久しぶりの和のお庭でした。もしかして、こちらへ来てはじめてかも。もちろん、洋風もいいけれど。モミジ'紅枝垂れ'、ヒュウガミズキに白花アセビ、ホトトギス。巡り行く季節を追いかけて。京都で見た、たくさんの風景を思いながら。先代がなくなって以来、ほったらかしだったと言う、立派なお庭を、きっちりと掃除して、折々の花木を入れてみました。

口福、と言う言葉があるなら、目福となりますように…。

☆今日のちび庭気温:23℃。台風、大丈夫でしたか?ちび庭は幸い家に囲まれて無事のようでしたが。今週は、暑くなるのかなあ???(^^;)