ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

天敵は一足遅れでやってくる

2008年06月14日 | ガーデン

こんにちは!ご無沙汰しております。もう、すっかり「日記」ならぬ「月記」になろうとしている…。この時期、何ぶんにも眠いもので、家に帰ると家事もそこそこに、ぱったりと寝てしまいます。なにとぞご容赦を…。

さてさて、もう、梅雨、でございますね。ちび庭ものーえんも、支度も終わらぬうちに梅雨に突入してしまったようで。毎日泥んこになりながら、草むしりに鉢上げに伸びすぎた植物の切り戻し等々作業に終われております。

と、手の届かないところに目をやると。うう、どなたかが葉っぱをお食べになっていらっしゃる。あるいは、びっしりとご一団がいらっしゃったり、葉がしおれていたり。
「どなた様?」と、あちらこちら枝葉をかき分け、ポットをひっくり返してみますと。

はは~あ。予想通りのアブラムシ様ご一族やチュウレンジバチ30兄弟、青虫、ヨトウムシ、ナメ様、ダニ軍団、グンバイムシにハモグリバエの皆様にカビ菌ウイルスなどなどなど。あ~。千客万来でございますね。

んで、よ~くみていると、1団体様の近くに違うお方がいらっしゃったりする。
そんな時は、むやみに「殺虫剤」してはいけません。しばらくさらによ~く観察してみましょう。

例えば、アブラムシの近くにいる、一見、ナメ様と間違えそうなすきとおった小さなイモムシ。ジ~ッと見ていると、アブラムシの集団に突進してゆきます。「???」

と、なんとなく、アブラムシ団が葉の反対側に後ずさっているような?
それでもスケルトンイモは突進してゆき、ななんと、アブラムシにかぶりつき!!!!おお、後に残るのはアブラムシの皮だけ。

ひえ~。すごい食欲。たちまち一団を吸い尽くしてしまいました。う~む、なんていうか、こわいもの見たさに見てしまった感じ。つまり、あなたは、「益虫」さん。

同じ株には、しゃもじの形をした小さなさなぎが。そう。正体は、「ハナアブ」。
てんとう虫と並ぶ、アブラムシの天敵なのです。だから、追い払わないでやってくださいね。

ほかにも、ウドンコ病菌を食べるキイロテントウや、いろいろ食べるカマキリや、ナメ様を食べるガマガエル等等…。大きなイモムシはハチさんや鳥さんが食べてくれます。

しかあ~し。
話はそううまくは行かない。にゃぜなら。
「天敵」さんたちにとって、いわゆる「害虫」は、イコールお食事。
つまり、ある程度お食事である「害虫」さんが増えてからでないと、天敵さんたちはやってこないのだ。そりゃ、ねえ。誰だって「食べごろ」になるまで待ちますわねえ。

かくて。
「あ~。バラの蕾にアブラムシいっぱい。ハナアブちゃん、早く来てよお~。」といっても、アブラムシがたくさん増えて丸まる太るまで、スケルトンイモはやってこないのだ。なんせ、親虫はアブラムシを見つけてからタマゴを産みつけ、幼虫が孵るのだから。植物が食われるのは程度の差こそあれ、免れはしないようだ。

しかも、今年は全体的に気温が低かったのか、まだあまりハチを見かけない。つまり、青虫イモムシの天下になっているのだ。ああ、バラの葉もチュウレンジバチだらけ…菜っ葉なんて、葉脈だけになっている…。

でも、途中で葉の虫食いがぴたりと止まった。なぜなら、お隣にスズメさんが巣をお造りになったので。ちび庭からせっせとヒナにイモムシを運んでいるのです。よかったあ~。うふ。ヒーローは遅れてやってくるんだな。これが。

☆ 今日のちび庭気温:12~29℃ あつ、あつ、あつ、あづ~い。もう、鼻の頭まで日焼けしちゃいました。明日も暑いよん。(^^;)